クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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afterstory21:もう一人の異次元生命体

 

デススフィア軌道上にて、カオスドレイクに乗った勇人達は解放した三獣王達やユニゴルディアン、ティアマトと共に、巡回していた艦隊を次々に撃沈していく。その光景に勇人達は驚いていた。

 

「凄い........」

 

「これが、異世界の力.......」

 

彩乃と玲二が五体の獣の力に見惚れていると、デススフィアの発着場から、黒い影が出てきた。

 

「あれは!!」

 

勇人にとって、それは見覚えがあった。それはかつてネザーが使っていたゼロであった。

 

「何.....あれ......!?」

 

志歩がゼロを見て驚くと、勇人が言う。

 

「ゼロ........"最凶にして最悪を招く人造生命体"だ」

 

《っ!?》

 

皆が驚くと、ゼロに乗っているドレギアスが言う。

 

「察しの通りだ.........新川 勇人........そしてレオン・マクライト」

 

「「ドレギアス!!」」

 

「ゼロは完全に私を受け入れた.........最早、貴様達の力では勝てないぞ」

 

その直後、カオスドレイクが咆哮を上げ、ドレギアスに襲い掛かかった。ドレギアスはカオスドレイクの噛み付き攻撃を受け流すかのように回避しながら、カオスドレイクに言う。

 

「久し振りだなぁ、失敗作.......」

 

「ドレギアスッ!!!」

 

「貴様の処分はまた今度だと思ったが.........今からでも良いか........♪」

 

ドレギアスは笑うと、オロジャーグを抜刀し、振り上げた。

 

「危ない!!」

 

レオンが前に出て、鞘からアーティファルソードを抜刀し、巨剣を受け流す。

 

「グッ!!」

 

オロジャーグの刃から放出する禍々しき人の憎悪と怨念のオーラがレオンを苦しむ。

 

「これが厄災の力!.........まともにこれを受けていたら、いくら俺でも身が持たねぇ!」

 

レオンは力を振り絞り、オロジャーグをはね除けた。

 

「レオンさん!!」

 

レオンの体中にギガオロチの入れ墨が浮かび上がる。

 

「ハァ......ハァ......ハァ........ハァ...........」

 

レオンは苦しみながらも、アーティファルソードを構える。

 

「苦しいか、レオン・マクライト............我の怨みは?」

 

「.......あぁ、効くよ..........この痛み......この苦しみ........だがな、先生の修業の方がもっと痛いなぁ!」

 

レオンは鼻で笑い飛ばし、アーティファルソードを突き付ける。

 

「オメガメイルもない貴様に何が出来る?」

 

ドレギアスがレオンに問うと、勇人が言う。

 

「出来るさ!」

 

すると勇人の体が光だし、荒神へと変身した。雄二達は勇人の姿に仰天する。

 

「あれってコスチュームじゃないの!?」

 

「でも........綺麗な、光.......」

 

「勇人.......」

 

シンディ達が勇人を見守っていると、ドレギアスの元に、ガイラス、シェレナ、カロル、洋介が飛来した。

 

「荒神.......ついに本当の姿を現したか.......クアンタ人の末裔よ.......」

 

勇人は精神を研ぎ澄ましながら、陽弥直伝の舞い躍りをする。

 

「ハァーーーーー.............」

 

その直後、洋介はドレギアスから受け継いだローガストメイル『ディアブロΖ』で勇人に襲い掛かかった。

 

「ごちゃごちゃと何やっているんだよ!!」

 

洋介が10メートル以上伸びたダイダイトウを降り下ろした直後、勇人の掌底打ちがダイダイトウの刃に炸裂した。ダイダイトウの刃に亀裂ができ、ダイダイトウが粉々に砕け散った。

 

「はぁぁぁぁぁ!!?砕けたぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」

 

洋介が慌てている隙に、勇人は上空に舞い上がり、ダイダイトウが展開した雷が勇人の足に纏う。そして勇人は蹴り技の一つ"雷刃落とし"をし、真っ先にいる洋介へと向かってくる。ドレギアスは驚き、ガイラス、シェレナ、カロルに命令する。

 

「お前達!!」

 

ガイラス、シェレナ、カロルはビームライフルで応戦するが、勇人の足に纏っている雷が電磁波を放出し、ビームを拡散してしまう。

 

「バカなッ!!?」

 

ガイラスは前に出て、防御体制を取る。

 

「喰らえっ!!」

 

勇人の雷刃落としがガイラスの両腕の鏝に直撃し、鏝も粉々に砕け散った。

 

「何だと!?」

 

そしてガイラス達は勇人の蹴り技の衝撃波により、フェメシス騎士団全員を吹き飛ばした。その光景にドレギアスは勇人を鋭く睨んだ。

 

「まさかここまで力が覚醒していくとは...........勧誘と言ったが、気が変わった...........やはり、抹消すべき敵であった!」

 

勇人は元の姿に戻り、皆の元に行くと、

 

「スゲェよ!勇人!今の技は何だ!!?」

 

「.......師匠直伝の技......かな?」

 

「でも、凄いよ!あの姿見るだけで血が騒いできたぜ!」

 

皆は勇人の力に興奮していると、シンディが勇人に抱き付く。

 

「シンディ?」

 

「............」

 

「ごめん........」

 

勇人が謝罪している直後、ドレギアスがハイパーノバビームライフルで勇人の方に狙いを定める。

 

「荒神........我の復讐と野望に終焉をもたらす存在!今ここで排除してやる!!」

 

「......あなたの思い通りにはさせませんわ」

 

「何ッ!貴様は!!?」

 

するとハイパーノバビームライフルの銃身に水色の衣を着た女性が勇人に撃たせないよう、反らしていた。

 

「貴様.......誰だ!?」

 

「あの子は未来を切り開く大事な巫........それに貴方のような穢れに満ちた者だと、あの子は止められませんよ」

 

「邪魔をするな!」

 

ドレギアスは謎の女性から離れようとするが、女性は長い髪でライフルにまとわりつく。その様子にレオンが言う。

 

「誰だあの女性は?」

 

「けど、ドレギアスの邪魔をしているよ!?」

 

「あの女性.......敵か味方か?」

 

すると、女性は勇人に問う。

 

「勇人........あなたが住んでいるあのコロニーの一部を切り離しなさい.......今こそ、革命を起こす時です」

 

女性はそう言うと、勇人に青く輝く刃を持つ剣を渡した。

 

「これは!?」

 

「"ザ・シード"です.....」

 

勇人はザ・シードを手に、ハニカム型のコロニー(勇人の世界)を繋いでいる連結柱を一振りで両断した。そして勇人は荒神化し、雄二達を手に乗せ、コロニーへと向かう。

 

「雄二達は急いで学校に戻って、放送室で演説して、真理亜はこのコロニーの主導権をハッキングして!」

 

「「分かった!」」

 

「僕はこのコロニーを動かす!」

 

勇人はそう言い、コロニーを押し出す。

 

「動かすって......まさか!?」

 

「このコロニーを.....惑星ホライゾンへ飛ばす!エミリアさんにマナちゃんの無事とドレギアスの野望の事を知らせないと!」

 

勇人はさらに出力を上げ、コロニーを動かす。

 

 

 

 

 

 

 

一方、ドレギアスの方は謎の女性に苦戦していた。

 

「何故、我の邪魔をする!?人間などまた過ちを繰り返すだけだ!」

 

「人間は確かに愚かです......ですが、彼らにも生存本能があります。過ちを犯せば、間違った事に気付く。貴方のような間違った権力で何も解決しない!」

 

「黙れぇぇ!!」

 

ドレギアスがマガダイトウを伸ばし、天へ掲げる。

 

「ギガオロチよ!この女を抹消せよ!!」

 

赤黒い蛇のオーラが謎の女性に襲い掛かかる。すると謎の女性が呪紋を発動した。

 

「フォース!」

 

その直後、異空間の時が止まり、全てが停止した。

 

「貴方は........ザ・コアを手に入れて何がしたいのですか?..........それで良いの?」

 

謎の女性が手から青く輝く剣を取り出し、ドレギアスに降り下ろした。

 

「いいえ........そんなの良くない......貴方が悪なら.......私は善........あの子の為に、最後まで戦う!リブート!」

 

女性が叫んだ直後、時間が動きだし、攻撃した波動がドレギアスを襲った。

 

「バカなッ!!?異次元生命体である貴様にこんな力などないはず!?」

 

「覚えておきなさい、ドレギアス.........私の名は、フェイト.......正しき運命に導く者!そして貴方と同じ........エンブリヲによって誕生し、ザ・シードの力で完全体へとなった異次元生命体ですわ!!」

 

謎の異次元生命体フェイトの言葉にドレギアスが驚く。

 

「ザ・シードの力だと!?するとアイツに渡したあの剣.........グッ!!!異次元生命体フェイト........覚えたぞ、その顔、その形......その力.......!!!ザ・シードの存在..........絶対に手に入れてやる!!」

 

ドレギアスはそう言い、新生フェメシス騎士団やクローンレオンと共に、デススフィアへ帰還した。フェイトは剣をしまい、勇人のコロニーを押し出す勇人の所へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

一方、雄二達はコロニーの制御室に入り込み、真理亜と志歩が回線を直結したり、ハッキングし、全ネットワークに繋いだ。

 

「良いよ!」

 

「繋がったよ、雄二君!」

 

志歩が雄二に放送室にいる雄二に知らせる。雄二は全国に真実を告げた。

 

「皆さん、こんばんわ.......新井 雄二です。皆さんは知っての通り........」

 

「良し!後は皆の声明を待つだけだ!」

 

知彦と玲二が安心していると、非常口から複数のグリニア帝国兵士が襲来してきた。

 

「放送を止めろ!」

 

知彦と玲二は身を隠し、刀とグローブを取り出し、迫り来るグリニア帝国兵士を倒していく。知彦が素早い剣技でグリニア帝国兵士のアーマーも切り裂き、玲二の拳が機銃の如く速さで、グリニア帝国兵士をノックアウトしていく。すると二人の危機にレオンも駆け付けた。

 

「俺も混ぜてくれないかな?」

 

「良いですとも!!」

 

レオンはアースセイバーを鞘から抜き、奥義を発動した。

 

「真空斬!!」

 

アースセイバーから風が巻き上がり、後方にいるグリニア帝国兵士達も巻き込まれる。

 

 

 

 

勇人もコロニーを押し出す為に全力を尽くしていた。

 

「頼む!もっと動いてくれ!」

 

するとデススフィアから対空ブラスターが狙い撃ちをしてきた。

 

「クソッ!ドレギアスめ!!」

 

絶体絶命の時、駆け付けたフェイトが勇人の体に入り込む。

 

「勇人......ザ・シードの力を使いなさい.......」

 

「どうやって!?」

 

すると勇人の背から6枚の羽が展開され、それと同時にカオスドレイク、ユニゴルディアン、ティアマト、三獣王達が一緒にコロニーを押し出す。

 

「皆.......良し!!」

 

勇人は6体の獣達と共に、とてつもない勢いでコロニーを押し出す。それを見ていたドレギアスが言う。

 

「逃がすな!」

 

デススフィアから対空ミサイルが発射されるが、フェイトが次々とミサイルを破壊していく。

 

「邪魔を......するなぁぁぁっ!」

 

フェイトは手から光の球体を出し、デススフィアへと投げつけると、光の球体が超新星を放ち、デススフィアの4分の一が破壊された。その光景にドレギアスやグリニア帝国兵士達も驚く。

 

「そんなバカなッ!!?」

 

フェイトは大破したデススフィアを睨み、その隙に、ザ・シードを取り出す。

 

「ザ・シードよ!勇人達を惑星ホライゾンへ導きたまえ!!」

 

フェイトの応えにザ・シードが強く光出した。コロニー前方に特異点が出現し、向こうに惑星ホライゾンが見えていた。そしてコロニーはそのまま特異点を通過し、追っ手が来ないよう特異点特異点を閉じた。大破したデススフィア指令室でドレギアスは勇人達を逃がしたことに怒り、ディザスターを抜き取り、機材を切り刻んでいった。それのせいか、巡回する兵達も見てないふりをして、去っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人は変身を解き、コロニー内部へ帰還すると、雄二達の放送を聞いていた人々が賛同し始め、次々とグリニア帝国兵士を牢に入れていく。

 

「勇人!俺達の言葉が皆に聞いてくれた!」

 

「分かっている.....皆よく頑張った!」

 

雄二達は感心すると、レオンが勇人に言う。

 

「今のは立派であった........だけどスマン........陽弥を助けられなくて.......」

 

「実は僕も考えていたのです......ザ・コアならここにいる人達の遺伝子を改造して、師匠の力が無くても、自由に生きることができるようにします。」

 

「そうか........それと、あの女性......」

 

「私の事ですか?」

 

すると勇人の体の中からフェイトが出てきた。

 

「お前.....さっき、異次元生命体フェイトって名乗っていたな........あの力......『ザ・シード』って何だ?」

 

「........『ザ・シード』、ザ・コアと言う存在のもう片方に存在する力.........ザ・コアがどんな願いを叶えてくれるなら、ザ・シードは運命の時を動かすことが出来る.......私はそれを手に入れ、完全体へと覚醒したわ.......」

 

「覚醒へと、まさか時空融合じゃないだろうなぁ!?」

 

「まさか?私はそんな野蛮なことをしませんわ........借りているだけですよ♪」

 

「借りている?.....誰からだ?」

 

「それは言えませんわ、彼は素晴らしき武術の者ですから........それに、」

 

するとフェイトは勇人にしがみつくと、衝撃的な言葉を放った。

 

 

 

「家の息子が大変な事になっていましたから、神様が異次元生命体に転生してくれたのです~♪」

 

 

フェイトの言葉に皆は驚愕した。もちろん勇人本人も。

 

《う、う、家の息子~~~~~~~!!!!!!??????》

 

「フェイトが.......僕の母さんが転生した人物!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、シン達はレオン側のサラ達を乗せたシタデルやグランドスフィアが惑星ホライゾンのある星系に辿り着いた。

 

「やれやれ、ここに戻ってくるのは何時ぶりだ?」

 

シンはそう考えていると、謎の通信を傍受してきた。

 

「通信です!モニターに出します!」

 

『こ....ら......レオ......マ...ライ.....ト..........誰か.....聞いてくれ!こちらレオン・マクライト!』

 

《っ!!》

 

「レオン!良かったです!」

 

『サラ!?何でシタデルに!?』

 

「我々アウラの民とノーマ、フロンティアは大銀河連合と同盟を結び、ドレギアスに反抗するレジスタンスを結成したのです。」

 

「それで、シタデルに.......」

 

レオンは納得していると、サラに抱っこされているヒュウガが父が帰ってきた事に笑顔になる。するとレオンの足元からマナが映る。

 

「じぃじ!ばぁば!」

 

《マナ!!》

 

ギデオン一家は孫娘が無事であることに、驚いていた。

 

「良かった........マナが無事で.......」

 

シンはその場で泣き崩れると、ヒルダとルナが慰める。するとヒルダが陽弥がいないことに気付く。

 

「あれ?......陽弥は?」

 

するとレオンの表情が暗くなると、勇人が代わりに説明した。

 

「何だと!?陽弥がアウラみたいにデススフィアの発電機扱いされているのか!?」

 

「僕も驚きました......デススフィアの動力炉が、まさか師匠で、他のコロニーにいる人達を閉じ込めているのです。さらに、ドレギアスは師匠の体からブラムを吸収して、自分の闇にしているのです......」

 

「ブラムも..........何てことだ.......分かった、グランドスフィアにコロニーを回収して、ホライゾンへ向かう........ハァ、二人の姫さんに叱られるか、殺されるか、罰を受ける覚悟しておかなければ......」

 

「"殺される"は流石にないでしょ」

 

勇人は呆れ、コロニーをグランドスフィアに回収された後、雄二達やレオン側のサラ達と共にホライゾンへ突入した。

 




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