クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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では!どうぞ!


afterstory23:虚無の空間

 

 

勇人達が各国へ見学中、陽弥を除いたギデオン一家は.....

 

「お爺ちゃん達だよ~♪」

 

シン達はエミリアに抱き付いている陽弥とエミリアの新たな双子"オリバー"、"ライラ"に微笑ましい表情を浮かべていた。

 

「可愛いなぁ~♪」

 

その光景に、レオン達は呆れていた。

 

「シンさん....キャラ...全く違う」

 

「まぁ、御孫さんが出来ればそうなりますよ♪」

 

「あう!」

 

サラとヒュウガは頷くと、シンがレオンに言う。

 

「さて、レオン・マクライトよ......お前に頼みがある」

 

シンはそう言うと、レオンだけを連れていく。その様子を見ていたサラとエミリアは後を付ける。そして小部屋でレオンはシンからの頼み事に驚く。

 

「ええ!!?俺が臨時総統を!!?」

 

「頼む!陽弥がいない代わりにお前が代わりに皆を指揮ってくれ!」

 

「そんなこと、できるわけありませんか!!」

 

「........君がやらなければ、他の誰がやる?」

 

「!?」

 

「他の誰がやれば.....戦況が酷くなる。だから頼む.....優位津ドレギアスを討伐したレオン・マクライトなら....皆を導ける.....お前なら、できる」

 

「......」

 

「そうですよ、」

 

「「!!?」」

 

小部屋の出入り口に、シンとレオンの話を聞いていたエミリアとサラがいた。

 

「サラ!?」

 

「姫様!!?」

 

「「嫌!これは色々あって....」」

 

「御義父様....嘘はいけませんよ」

 

「!?」

 

衝撃の事にシンが驚くと、エミリアは言う。

 

「...気付いていませんと思いました?...それに、陽弥様の言う通りですわ、御父様は嘘を言うの苦手....♪」

 

エミリアは満面な笑顔を見せる。

 

「.......さすが、陽弥の嫁さんだ....あの馬鹿息子め...俺が嘘を言えない事を嫁さんに見切るように教えたんだな...今度アイツが戻ってきたら、お説教しないとな....」

 

「フフフ♪」

 

するとサラがレオンの肩に触れる。

 

「レオン....」

 

「.....わかったよ、」

 

レオンは決意し、シンに言う。

 

「シンさん.....いえ、シン・ギデオンさん......臨時総統を慎んでお受けします!」

 

するとシンはポーチから青い装飾が付けられたインカムを渡され、レオンはインカムを耳に付ける。それをサラに見せる。

 

「どう...かな?」

 

「似合うと思いますよ♪」

 

サラに褒められ、レオンは照れる。そしてシンは小部屋の窓から見える空を見上げる。

 

「(陽弥......生きていろよ.....お前が死んだら、あの子等やお前の弟子の勇人の面倒見ないといけないからな........)」

 

シンは空を見上げながら、陽弥の事を思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ここではない何処かの異空間....ドレギアスによってデススフィアのエネルギーコアとして囚われている陽弥がアナザーモードとなってその異空間にいた。

 

「ここは......一体?......確か俺は...」

 

陽弥はあの時の事を思い出そうとした時、背後から気配がした。

 

「っ!?」

 

陽弥は振り向くが、誰もいなかったその直後、胸部を誰かに突き刺された。

 

「ゴヘッ!!」

 

っが、陽弥は目を覚まし、自分の胸部見るが何も突き刺さっていなかった。

 

「どうなっているんだ!?」

 

「やはり....護星神の称号を獲得しているか.....若輩者」

 

「誰だ!?」

 

陽弥は後ろを振り向くと、そこに陽弥よりも小さい少女がいた。陽弥は警戒すると、少女は長い杖を持ち、陽弥の頭を叩く。

 

「この若輩者があのアプスとニケの子孫か?......ただの下級神ではないか」

 

「いででっ!誰!?」

 

「妾は"テミス"【掟の女神】じゃ」

 

「掟の女神?」

 

「我等、【ティタン神族】はお前の曾祖父と曾祖母の命によって、この領域に立ち入れることを許しているのじゃ......」

 

「アプスと....ニケが...?」

 

「そうじゃ.....付いてこい」

 

テミスはそう言い、陽弥を案内する。そこは門であり、扉が開くと、中には複数の男女が集まっていた。

 

「テミス「口を慎め」あ、テミス様.....彼等は?」

 

「さっきの話を聞いていただろ?.......【ティタン神族】じゃ....」

 

中には巨人達よりも大きな巨神が陽弥を睨む。そして奥の間に、玉座が見えていた。

 

「何が始まるのですか?」

 

「口を慎め」

 

「え?」

 

するとティタン神族が一斉に静まると同時に、玉座から歪んだら空間が現れる。そしてその空間から漆黒の鎧、紫のマント、顔に複数の傷が付いた男神が現れ、玉座に座る。

 

すると今度はその男神の横に別の玉座が現れると同時に、背部に太陽の光を照している神とそれに類似の服装をした神々が現れた。

 

すると一人の神官が二人の神族や長の名を確認する。

 

「ギリシア界の神族【ティタン神族】とそれを引き連れている長"クロノス"殿下」

 

「フン♪」

 

クロノスが鼻で笑い飛ばすと、神官は次の神族を言う。

 

「エジプト界の神族【エジプト神族】とそれを引き連れている長"ラー"様」

 

「どうも♪」

 

太陽の神であるラーはおっとりとした表情で挨拶する。そしてクロノスとラーの横に別の玉座が複数出現し、それぞれの神族を引き連れてきた神々の長が現れる。アステカ神族を引き連れた"テスカトリポカ"、アルメニア神族を引き連れた"アラマズド"、インカ神族を引き連れた"パチャカマック"、ウガリット神族を引き連れた"アーシラト"そして陽弥の世界を束ねているアースガルド神族の王"オーディン"達も来た。そして最後に、

 

「星空界の神族【タイタニス神族】の長"陽弥・ギデオン"総統」

 

神官が陽弥の名前を言った直後、全神々の視線が陽弥の方を向く。

 

「うっ!?」

 

皆の鋭い眼差しと威圧に陽弥は抑え込まれる。すると陽弥の目の前から玉座が現れ、陽弥は静かに座り込む。すると玉座が移動し始めると、大きな円卓のテーブルが出現する。そして神々の玉座が円卓に添って並びぶと、一つの玉座だけ、とても大きかった。

 

「あれは?」

 

陽弥は首を傾げると、ラーが説明する。

 

「あれは....」

 

その時、大きな玉座からとてつもない異空間が出現した。

 

「っ!!?」

 

陽弥は驚くが、他の神々は平然としていた。徐々に異空間の形状が変わり、人へとなった。その人物は陽弥も知っている人物であった。

 

「"カオス(混沌)".....」

 

そう、かつてジュリオによって、エターナルソウルハートを奪われ、陽弥によって助けられた全ての神々の議長『混沌の存在』....."カオス"であった。圧倒的な威圧が全神々を圧倒しながら、玉座に座る。するとカオスが指を鳴らすと、テーブルの上に紅茶が出現した。

 

「これより、第3872回全時空会議 【母なる大地】を開廷します。」

 

神官の御言葉に、全神々はそれぞれの時空の治安や状況、解決を報告したり、提案していく。そして、

 

「では、次に....陽弥・ギデオン総統♪」

 

「(ギク!ギク!ギク!!!?)」

 

全神々の視線がまた陽弥に向けられる。陽弥は緊張するが、思いきってあることを話す。

 

「はい、現在.....我等の世界に、於曾ましき生命体が襲来しました。」

 

『ほぉ~?生命体......何だその生命体は?』

 

カオスが問うと、陽弥の目が真剣な眼差しへとなり、全神々を威圧させた。

 

「【異次元生命体 ドレギアス】です。」

 

陽弥の放ったドレギアスの名に、神々の空気がざわめく。陽弥はドレギアスの野望の事を全て、全神々に話す。

 

「ドレギアスだと!!?俺等や全神々の次元を荒らし回ったあの生命体か!!?」

 

「えぇ、自分はドレギアスによって、本来の体が囚われており、今は精神情態で活動しております。」

 

「なんと......神も怖れないのか.....」

 

「なんとじゃない!!」

 

クロノスが立ち上がると、神々に言う。

 

「奴は【ザ・コア】とか言うおかしなエネルギーを狙って、我等の世界を壊していったのだぞ!!」

 

「まさか、ドレギアスが復活するなんて......今度は何処の時空が壊されるんだ」

 

「奴がいなくなって精々したのに!またかよ!!」

 

状況が荒々しくなり、喧嘩や暴動をする神々もいた。

 

「(もしかして…俺のせい?)」

 

陽弥がそう思っていると、カオスが言う。

 

「静粛に……静粛に……」

 

しかし、神々はカオスの言葉すら耳を傾ける様子はなく、カオスは仕方なく腕部を変形させ、ブズドニウムブラスターを天へ射つ。ブズドニウムブラスターの銃声が鳴り響くと同時に、喧嘩や暴動を起こしていた神々が静まる。

 

「現、ドレギアスは何時、何処で"ザ・コア"、"ザ・シード"を狙っているか分からぬ。全神々よ……気をつけるのだ……。」

 

カオスはそう言うと、神官に命令した。

 

「これにて、第3872回全時空会議 【母なる大地】を閉廷します。」

 

神官が言うと、全神々が一斉に消え、カオスと陽弥だけ残っていた。

 

「久しぶりだな…ミッドガンドの護星神……。」

 

陽弥はカオスに礼儀が良いお辞儀をする。

 

「こちらもです…カオス様」

 

「元々は、お前が招いてしまった事だ。責任……取れるか?」

 

「………御意」

 

「……いい応えだ。それと、お前に恩を返していなかったなぁ」

 

するとカオスは掌からある物を取り出す。

 

「これは…我の力である"銀河の翼"だ」

 

虹色に輝く神々しき悪魔の翼が陽弥背中に取り憑く。

 

「それと……」

 

カオスがまた何か取り出す。それは不気味な第三の眼と白い羽の装飾を持つ仮面であった。陽弥はその仮面を着けると、

 

「〜〜〜〜〜〜っ!?」

 

突然、仮面から触手が陽弥の顔を覆い、赤黒であった色が白と赤へ変色していく。そして見る見る内に彼の姿の形状が変わっていく。その姿は銀河の翼を拡げ、悪魔と思われる尻尾、鋭い牙に爪、仮面が生き物ような皮膚へ変わっており、第三の眼が動く。

 

「行け…Sonne Ritter(太陽の騎士)よ……」

 

「……キヒヒヒヒヒヒヒヒ♪」

 

陽弥が不気味な笑い声をすると、虚無の空間から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

まさにその頃、とある惑星が黒い球体に飲み込まれた。その隣の惑星や遠くの惑星、別の宇宙にも、同じ黒い球体に飲み込まれていく惑星があった。そしてその惑星の住民達が船団で故郷を脱出していくと、船内の画面にドレギアスが映る。

 

『数多の種族よ…我は新星国家グリニア帝国皇帝"ドレギアス"である。見ての通り……お前達の星を滅ぼしたのは、紛れもなくこの我である。刃向かうも、逃げ出すのも自由……我が欲しいのは……ザ・コアとザ・シード。この二つを手に入れれば、次に狙う星を止めておく。さぁ、探せ……ザ・コアとザ・シードを……。』

 

放送が終えると、各宇宙の軍や政府が血眼にザ・コアとザ・シードを探すのであった。

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