円卓系弓兵の願い   作:彰吏

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神様のキャラが定まらない


序章
1話


「で、転生とそれに付けるオプション的なものはそれでいいんですね?」

 

「ああ、俺の得意だった弓を使う弓兵として遠坂凛に召喚してもらえればそれでいいですよ」

 

「そうか。では、2度目の人生頑張りなさい」

 

(神様がミスって死ぬはずなかった俺の命を終わらせたっていうのに偉く上から目線だな。まぁ、神様だからこんなもんだろう。麻里子様だって上からくるしな)

 

「何を考えているか筒抜けだが、確かに私のせいだから大目に見ますか」

 

 

そんなことを言いながら神様(女性)がスッと俺の目に被さるように手を出した。その瞬間突然意識がシャットアウトした。

 

 

 

「うっ」

 

 

そして目を覚ますとそこは知らない場所だった。当たり前なんだけどね。俺の読みだと遠坂邸のはずなんだが。

周りを見ても俺がアニメで見た遠坂邸と違うんだけど、何故?

 

 

「おい、大丈夫かトリスタン卿?」

 

 

いや、誰だよこのお兄さん。俺にはこんな紫の髪の知り合いなんていな・・・・・・・・・あっ!!

 

「お前ランスロットか?」

 

「どうした突然。確かにそうだが」

 

 

あれれ〜おかしいぞ〜。てっきり遠坂邸でこれから聖杯戦争だぞ、みたいな感じになると思っていたけど・・・。これってもしかして円卓時代とかじゃないよな。まさかね。

てか、ちょっと待てそれよりももっと重要な事言ってなかったか?

 

 

「トリスタンだと?」

 

「ああ、そうだな。お前がトリスタンだ。どうした?頭でも打ったか?凄い音がしたが」

 

「すまんすまん、気にしないでくれ。ただ転んだだけだから」

 

「何もない場所で転んだ方が心配になるのだが。まぁいい、分かった。今度からは気をつけろよ」

 

 

そうしてランスロットは部屋から出ていった。

やばいやばい。これはやばい。円卓ってだけでやばいのにトリスタンかよ。確かに弓兵だが、神様許すまじ。トリスタンとか名前と武器の弓ぐらいしか知らないけど、どうしたらいいんだ?

いや、ちょっと待てよ。これってこの世界で死んだらそのまま遠坂凛に召喚されるんだよな。てことは、別に本物同然の人生を歩まなくていいってことだよな。ならなんとかなるか。

考える事を放棄した俺は一先ず外に出ようと思い、ドアに手を掛けた瞬間、

 

 

『ハローハロー、可愛い可愛い神様だよ~』

 

「気のせいだな」

 

『ちょっと待って、折角1度しか使えない連絡手段を使ってまでこれからの事とか教えてあげようと思ったのに』

 

「!!それを先に言ってくださいよ。そして自分で可愛いとか言うのやめた方がいいっすよ」

 

『ご忠告ありがとう。いい事教えてくれたお礼に言うけど、貴方もわざわざ独り言のように喋らなくても対話できるけど。まぁ部屋の外を通る人に不審がられてもいいなら良いけどね』

 

「それを早く言えや」

 

『イヤ~こわい〜。これだから最近の若者は』

 

『(イラッ)それで説明してくれるんですか?』

 

『説明しますとも、大変困ってそうな貴方のためにしてあげますとも』

 

『いちいちウザイなこの神様。そして俺は今しがた考える事を放棄したんだが』

 

『考える事を放棄したらそれは猿と一緒ですよ』

 

『(イラッ)分かった、分かった。俺は大変困ってるから神様の助けが欲しいです』

 

『よろしい。貴方もお気づきだと思うけどそこはブリテン島のキャメロットのなかの1室よ』

 

『まじか。知らんかった』

 

『そして貴方が転生したその身はもとはトリスタンという騎士のものよ。それぐらいは流石にわかってると思うけど』

 

『信じたくないけどな』

 

『そしてトリスタン自身が持っていたスキルや宝具、

戦い方は身体を少し動かしたらすぐに思い出せると思うわ』

 

『本当か?』

 

『ええ、本当よ。そしてここからが大事なことなんだけど貴方そこから出て行ったほうがいいわよ』

 

『なんでだよ?トリスタンと言えば確かに最後の方はいなかったけど一応円卓の騎士として戦ったんだろ。もしかしてもうアーサー王最後の戦いの間近ってことか?』

 

『そんなわけないでしょ。もしそうだとしたらランスロットがこんなとこにいるわけないでしょ』

 

『なーるーほーどー』

 

『それで何故出てった方がいいかっていうと、貴方も知っての通りブリテンは滅ぶからよ』

 

『ああ、そうか。どうせ滅ぶなら早めに関わりを断ち切った方がいいってことか』

 

『そういうことね。これは神様からの提案だから実行してもしなくても良いけどね。だけどどうせ貴方は最後にはその場に居ないのだから変わらないと思うのよね。私からは以上だけど貴方からは質問は?』

 

『あるね。これってちゃんと俺の願い通りになるんだよな?』

 

『さぁ?』

 

『おい、コラ』

 

『貴方の行い次第と言っておきましょうか。おっと、もう時間のようだはじゃあ頑張ってね』

 

『おい、待て。まだ聞きたいことがあるんだが』

 

「おい、待ちやがれ!!」

 

 

 

「どうした、トリス・・・・・・」

 

俺が叫んでしまった(神様のせい)のを聞いてか突然目の前のドアが開いた。そして小柄な少女がボフッという音とともに俺に向かって抱きついてきた。慌てて飛び退くと少女はくってかかるかのように言った。

 

 

「何故こんな所に立っているのです、トリスタン卿」

 

 

皆さんご存知のアルトリア・ペンドラゴンその人ですね、ありがとうございます。これは詰んだな。

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