「……。」
「……。」
三角頭とキーパーが彼女の目の前に立つ。
「あ、その…。」
彼女は彼らの圧倒的な威圧感の前に腰が抜けてその場に座り込んでしまう。
するとキーパーが突然障子を蹴り飛ばしたのだ。
「ひえっ!?」
彼女の頭上をキーパーの脚が掠め、驚く。
障子は見事に吹っ飛び、部屋の奥の襖まで貫通している。
「……。」
「開けてやったぞ。」と言わんばかりの態度で彼女を見下ろす。
「ち、ちょっと!!何人ん家の障子と襖を壊してんのよ!!」
中に逃げた霊夢が顔を出す。
どうやら障子などを壊されたことに腹を立てているようだ。
「近頃お金が無くて困ってるのに!!どうしてくれるのよ!!」
「……?」
首を傾げる。
「?じゃないわよ!!」
さっきまでビビって逃げていたのにこの態度である。
「弁償してもらうわよ!!」
「……?」
「……。」
「何か悪いことしたか?」と言いたげに三角頭を見つめる。
しかし三角頭は全くの無視。
「払えないならここで働いてもらうわよ!!」
「……!」
「……!」
その言葉に反応する。
彼らは居場所が無かったのでむしろ好都合だったのだ。
「ち、ちょっと待て霊夢!!
良いのか?こんな奴らを泊めて!?」
「良いのよ、上手く使えば金稼ぎになるかもしれないもの。」
彼女は自分が働きたくないため、彼らをこき使う気らしい。
(やっと落ち着ける場所が見つかったな。)
(そうだな。)
彼らは見つめ合い、思い合っている。
「まぁ、それより貴方達は何者?」
「……。」
「……。」
「なぁ、霊夢。
此奴ら喋れないんじゃないか?」
「……!」
彼女の発言に反応し、「それだ!!」と言いたげに2人共指を指す。
「や、やっぱり喋れないみたいだぜ?」
「そう、見た目からして力仕事なら出来そうね。」
「その前に霊夢。
こっちの方の奴の頭。
これって金庫じゃないか?」
「……?」
彼女が突然キーパーの頭の金庫を指差す。
「あら、そういえばそうね。
何なのそれ?」
(何なのと言われても困る。)
そう思うキーパー。
すると突然彼女は彼の頭にしがみつく。
「ちょっと開けてみなさいよ!!
お金が入ってるなら払えるだけ払ってもらうわよ!!」
「……!?」
彼女は彼の『頭をこじ開ける』つもりだ。
しかし彼の腕力の前には彼女はほぼ無力だった。
彼は彼女の後ろ襟を掴み引き剥がす。
「ちょ、ちょっと離しなさいよ!!」
「……。」
彼の方が腕は長いので暴れても届かない。
「霊夢、いくら何でもそれはないぜ?
人の頭を無理矢理こじ開けるなんて。」
「わ、わかったわよ。諦めるわ。」
それを聞くと彼は手を離す。
「……。」
ふぅ、と肩を下すキーパー。
(大変だな。)
そう彼を見つめる三角頭だった。
新居が決まり、2人の幻想郷ライフが始まります!!
次回、▲■コンビ働く!!