個人的にあっちの方が好きだからです。
▲様の筋肉、超セクシー。
真っ暗な場所。
部屋なのか外なのかすらわからない。
動こうにも下手に動くと何が起こるかわからない。
そのため彼は小一時間ほど動かずにいた。
「…………。」
彼はレッド・ピラミッド・シング。
「罪の意思」や「暴力の象徴」として生まれた異形の存在。
筋骨隆々の身体に巨大な鉄兜を被ったとても個性的な姿が印象的だ。
しばらく彼は考え、ある方法を思いつく。
彼は立ち上がり、大鉈を床に立てる。
すると彼の足元から大量の「何か」が出てくる。
「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ。」
何か虫が走るような音がする。
その何かが出てきてしばらくすると。
「ガチャ。」
扉が開いた。
彼はその何かを使い扉を開けさせたのだ。
開いた扉から光が差し込み、その何かがはっきり見える。
人の足程の大きさを持つ「ゴキブリ」だ。
これらは「クリーパー」
レッド・ピラミッド・シング(以後、三角頭)が引き連れている「人面ゴキブリ」だ。
いくら虫といえども、大量に集まれば扉程度は開けられる。
ついに彼は暗闇から出る事に成功した。
・・・・・・・・・・
真っ赤な床、真っ赤な壁、真っ赤な天井。
隅から隅まで真っ赤な屋敷「紅魔館」
この屋敷にはメイドがいる。
だがほとんどが「妖精」だ。
その妖精メイドの中の一人が廊下で遊んでいた。
「〜♪〜♪
仕事も終わったし何しようかな〜♪」
鼻歌を歌いながらご機嫌で掃除道具を片付けに行く。
「キュッ!」
「きゃあ!!」
「ドテッ。」
スキップで歩いていた彼女は床との摩擦で躓き、転ぶ。
手に持っていたバケツには水が入っていたため、派手に水を撒き散らかす。
「いててて。
やだ〜、ビショビショになっちゃった〜。」
彼女にも水がかかり、上半身はびしょ濡れに。
「メイド長に怒られちゃう…。」
しょんぼりしながら水を雑巾で拭き取る。
「あ、あんなところにまで雑巾がとんでってる!
も〜。」
バケツに入れていた雑巾の一つが4〜5m程先の廊下の角にまで飛んでいったのだ。
取りに行こうと立ち上がった直後。
ギギギギギッ ドスン ギギギギギッ ドスン ギギギギギッ ドスン
「な、何の音?」
何か硬いものを引きずる様な音がしては、ドスンという地響きがする足音の様な音が聞こえる。
次第に音はどんどん近づいて大きく聞こえる。
ゴリゴリゴリッ ズシン ゴリゴリゴリッ ズシン
曲がり角から何が見えた。
尖った何かが。
その直後に。
「カサカサカサカサカサカサカサカサ。」
大量のクリーパーが壁や床一面を埋め尽くす様に湧き出てくる。
「ひっ!?」
驚くのも無理は無い。
だが本当に恐ろしいのはその後だった。
曲がり角から現れたのは、天井に届きそうな程の身長の筋骨隆々の大男。
頭には巨大な赤黒く錆び付いた三角形状の鉄兜を被り。
片手には彼女の倍程もある巨大な大鉈。
さっきの音の正体は彼だ。
巨大な大鉈を引きずる音と、巨体と鉄兜の重みによる足音。
その禍々しい覇気は彼女を硬直させた。
「ーーー!!ーーー!!」
恐怖のあまり悲鳴すら出ない。
失禁しかける程彼女は怯えていた。
だがそれは逆に彼女を良い方向へと導いた。
三角頭は彼女に気付いておらず、そのまま反対の曲がり角へと消えてゆく。
安心した彼女は一気に緊張が解けたためか。
貧血の様にその場に気絶した。
この出逢いは彼女にとって最恐の思い出になったであろう。
圧倒的なオーラを放つ▲様。
ついに▲様サイド!!
次回、▲様闘う!?