東方異形頭   作:憂鬱な者

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相変わらず寝不足気味です。
キーパーさんの金庫1つぐらい欲しいな。


【第九話】迷う金庫

永遠亭から逃げて大分経った。

だが、幾ら走っても竹林が続く。

いや、同じ場所をぐるぐる回っているようだ。

 

「……。」

 

日が暮れてきた。

「このまま永遠に出られないかもしれない。」そう思い肩を落とすキーパー。

 

そこで、ふとアイディアが浮かぶ。

 

「ハンマーで竹に傷を付けて目印にすればいい。」そう思い浮かんだ。

 

早速実行しようとしたその時。

 

「こんな所で何をしてるのよ?」

 

背後から突然声が聞こえる。

 

見るとそこには白髪の少女がいた。

彼女は「藤原 妹紅」

この竹林の案内人だ。

 

彼は直ぐに身構えるが。

 

「そんなに警戒しなくていいよ。

迷ってるみたいだったからさ。よければ案内するよ。」

 

そう言われ少し困惑する。

 

「……。」

 

「ここを脱出出来るならついて行こう。」そう思い彼は彼女について行く。

 

「何しに此処に来たの?」

 

「……。」

 

「もしかして喋れないの?」

 

「……。」

 

そう、彼に声を発する器官など無いのだ。

 

「何か色々持ってるみたいだけど、竹取…じゃないみたいね。」

 

それはそうだ。

竹取が金庫を被ってハンマーや何かが入った頭陀袋なんか持たない。

 

「大分暗くなってきたわね。ちゃんとついてきてる?」

 

「……。」

 

もう日が沈んできている。

もう数分もすれば夜だろう。

 

「貴方のその格好、もしかして外来人かしら?」

 

「……?」

 

「外来人」初めて聞いた言葉だ。

 

 

色々話を聞いているうちに夜になった。

 

 

「暗いけど大丈夫?見失わないでよ?」

 

「……。」

 

彼にとってこの程度の暗さは普通なのだ。

彼は何時も薄暗いところにいたのだ。

夜の暗さなど大した暗さではなかった。

 

しばらく歩いていると。

 

「ガツッ」

「きゃっ!!」

「バタン」

 

彼女が何かに躓いたようだ。

 

目を凝らしてよく見てみるとそれは金庫だった。

 

「いてて、誰よこんなところにゴミなんか捨てたのは〜。」

 

「……。」

 

少しイラッとした。

 

「あれ?この箱、貴方が被ってるものとそっくりね。」

 

そう、その金庫は彼の「本体」なのだ。

 

「ごめんなさい、別に貴方のことじゃないのよ。でも、なんでこんなところに?」

 

確かに不思議だ。

彼だけが来るならまだしも、彼のいた世界にあるものがあるのだ。

 

だが、深く考えることをしない彼は直ぐやめた。

 

だが、彼は奇妙な気配を感じた。

 

その金庫と同じ気配が近くに何十とある。

 

「……。」

 

やはり、気になる。

 

だが、再び考えるのをやめ、脱出に専念する。

 

だが、彼女が急に止まった。

 

「随分と珍しい奴等が来たものね。」

 

そう言うと彼女は身構える。

身構えた先から出てきたのは…。




迷子の迷子の金庫さん。

そんなキーパーさんに救いの手が!!

しかし、キーパーさん達を襲うものが!?

次回、処刑執行!?
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