第91護衛隊とコーネリア公国の船団は、途中で合流したマルコ恒星系方面航宙警備隊所属の部隊と合流し、その2日後にマルコ恒星系へ到着した。
「マルコ恒星系第8衛星基地、此方第91護衛隊、只今恒星系へ到着した。これよりマルコ恒星系本星へ向かう、」
『第91護衛隊へ、此方第8衛星基地、了解した。以降の基地への通過時の連絡は不要、マルコ本星月面基地より第1衛星基地の宙域に迎えが出ている、それに伴い現在行動を共にしているマルコ恒星系方面航宙警備隊、マルコ第11警備艦隊は通常任務への復帰が命じられているため、当基地にて補給作業を行い任務に復帰する、そのため、此方から警備隊の代わりに先導する駆逐艦を出す。駆逐艦と合流し、マルコ本星へ向かわれたし。』
「了解、合流しマルコ本星へ向かう。」
通信が終わると、先ほどまで護衛隊を先導していた警備艦隊は第8衛星基地へ向かっていくのが見え、発光信号で感謝を伝えると、直ぐにその方向から此方に向かってくる駆逐艦も確認できた。
『此方マルコ恒星系方面航宙警備隊第1警備艦隊所属、駆逐艦グムラク、貴艦隊を先導する。』
「此方第91護衛隊旗艦ヴァイパー、了解、よろしく頼む。」
そこから、第1衛星基地にて迎えの艦隊に合流し、本星へ到着すると、そのまま地上へ降下し、軍の宇宙港へと着陸する。
コーネリアのも含めて全ての艦船が着陸し、ヴァイパーのライアン大佐と艦長がタラップで艦を降りると、黒いスーツを着た数人の男達が近くへきて敬礼してきた。
「…君達は?」
「は、デュランダル行政長官よりの指示でお迎えに上がりました。カイ・フランシス一等警護官です。この二人は部下の、ユーリ・ハイマンとジョナサン・ウィーバー警護官です。」
ライアンの問いに三人で1番年齢が高そうな男性が一歩前へ出て答えた。
「そうか、私は第91護衛隊司令、レイモンド・ライアン大佐、そしてこっちが旗艦ヴァイパー艦長、ロウ・プレス中佐だ、宜しく頼む」
「では、ライアン大佐、プレス中佐、コーネリアの要人の方もご一緒にとの事だったのですが…」
警護官の言葉にライアンとプレスは顔を見合わせ、再度警護官に向き直る。
「なら、彼方の船に乗って居られる。もう降りてくる頃だから迎えに行こう。」
「は、了解しました。」
ライアンとプレスが歩き始めると、警護官達も後に続く。
船のそばまで行くと、丁度その船からタラップを降りてくる数人の人間がいた。
そして、その中にコーネリア公国王太子、ダルク・ド・コーネリアもいた。
「フランシス一等警護官、彼らがコーネリア公国の要人だ。」
「は、私は貴方方をデュランダル行政長官よりの指示で迎えに来ました。フランシスと言います。これより、ライアン大佐、プレス中佐と共にギルバート行政長官へ会って頂くため、案内させて頂きます。」
フランシスの言葉にダルクは軽く会釈すると口を開いた。
「宜しく、フランシス殿、私はコーネリア公国王太子、ダルク・ド・コーネリア、この二人は右にいるのは私の乗っていた船の船長、反対側に居るのは護衛に付いてきたものだ。」
「は、宜しくお願いします。殿下、ではこれよりご案内いたします。階段場所はこの基地の応接室との事ですので、はぐれないように付いてきてください。」
フランシスの言葉に従い、警護官達に護衛されながら応接室に入ると長い黒髪の男性がソファーに座っており、ライアンやダルク達を確認すると立ち上がり、柔かな表情でライアン達の方へ向き直る。
「初めまして、私は地球連邦、マルコ恒星系行政長官、ギルバート・デュランダルと言います。宜しく、どうぞ、中に入ってお掛け下さい。」
ギルバートに促され一行はソファーに座り、此処に、異星人と連邦政府は初めて正式な接触をした事になる。
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