プロローグのようなもの
西暦2260年 地球は地球連邦と言う一つの国家に纏まり、テロ等は未だにあるが少なく、平和の中にあった。
そして、現在、地球の人口は300億を超え、宇宙移民も積極的に行われており、更に、某コロニー落としがあったアニメ世界と違い、移民した人達にも自治権が与えられ、政府からも移民に必要な充分な支援も行われ、移民者からの反感などは無いとは言い切れないが少ないと言える。
地球連邦は、太陽系の外にも居住可能な惑星を幾つか発見し、開拓、開拓した居住可能惑星のある恒星系は四つで、それぞれに開拓した責任者の名をとって呼ばれることになる。
その名は以下の通り。
地球から見て近い順に、ルイス恒星系・シルヴィア恒星系・クズミ恒星系・マルコ恒星系 、更に、これらの恒星系には現時点で最低数億人、最大で十億もの民間人が居住しており、これらの恒星系を拠点に更に居住可能な惑星は無いかを探査する探査船団が数十個存在していた。
さて、前述した通り、今現在は地球は平和の中にあるが、其れでも軍隊は存在する。
其れはなぜか、答えは簡単だ、幾ら平和と言っても戦争が全く無いわけでは無い、50年前には旧中華人民共和国、現在では東西南北の州と成っている場所で東中国州の州知事、キム・クネが自身の汚職が露見しそうになると、其れをごまかすため現地の連邦軍の一部を買収し反乱、其れに朝鮮州やモンゴル州、北中国州の州知事や軍高官の一部が同調し内戦と成っている、更に其れが宇宙軍にも影響を与え、反乱分子が宇宙艦艇数十隻を強奪、連邦のコロニーを襲撃する事件までも起きていた。(因みに襲われたのは日本人が多く住むコロニーだった。)
その内戦自体は二ヶ月余りで鎮圧され、首謀者と同調した州知事や軍の高官は解任の上、裁判で有罪となり死刑判決や終身刑を言い渡されて投獄、宇宙艦隊を強奪した者達は鎮圧に乗り出した宇宙軍第三航宙艦隊により殲滅、文字通り生存者なしと成っている。
その様に、例え平和であっても油断は出来ないと言うのが今の地球連邦の認識であり、其れは、50年前のこともそうだが、平和ボケした国家がどの様になるか教訓となる国家があったからでもある。
そして、物語は一見地球とは関係の無い様に見える所から始まる……。
地球のある太陽系から見てやや銀河系中心部寄りの外縁部、地球からは三万五千光年離れた所に、その惑星はあった………。
惑星コーネリア
地球とよく似た惑星であり、そこに住む人々は一見地球人類と全く同じ様に見える、言語体系までもが限りなく地球人類に近い彼らは、しかし地球人類と明らかに違う所がある、其れは耳の形であったり、額にある小さな突起物…詰まりは角のようなものがあることで見分けられた。
惑星コーネリアのある恒星系には、他に二つの惑星があり、コーネリアは其れらの惑星をテラフォーミングして居住惑星とし、恒星系の外には資源惑星を探すために船団を出したりしていた。(コーネリアのある恒星系には資源となる鉱石等が取れる星が少ない)
この惑星コーネリアも、地球と同じ様に平和であった。
そう
その日、
平和な日常に突如として軍のレーダーに映った謎の艦隊から攻撃を受けるまでは………。
コーネリアで初めて異変に気付いたのは、艦隊を探知したレーダーを監視していた兵士ではなく、ましてや一般人でも無かった。
最初に異変に気付いたのは、資源探査のため恒星系の外に出ている探査船団との連絡を担当していた軍とは関係の無い政府機関の職員であった。
彼は軍人でなく普通の役人であり、そのため、探査船団と連絡が取れなくなった時に、軍人であれば不足の事態を想定しすぐに対応出来たであろうが、彼はただの通信障害であろうと考え上司に相談し確認してから、様子を見ることにした。
其れが何を意味するのかも知らずに……
始まりは唐突に、最初に正体不明の艦隊に対応した軍の警備隊が突如として攻撃を受け瞬時に全滅、其れを皮切りに迎撃に出た艦隊もその
コーネリア軍は敵に殆ど損害を与えられず、コーネリア政府はコーネリアの象徴である王家をコーネリアから脱出させる事を決意したが、王と王妃は其れを拒否、代わりに王太子とその妹の王女を脱出させる様に政府に頼み、政府は渋々ながら了承、残った宇宙船に可能な限りの市民を収容し殆ど壊滅状態の宇宙艦隊から更に護衛艦隊を編成、コーネリアからの脱出を図った。
その際、残存するすべての艦隊を敵艦隊への陽動作戦に投入、結果として、脱出船団はコーネリアからの脱出に奇跡的に成功し、艦隊を失ったコーネリアは敵の占領下に置かれる事になる。
コーネリアを征服した謎の国家は銀河系のおよそ三分の一を支配し、更にその支配地を拡大するために銀河系外縁部へ進出、まず手始めにコーネリアを、その次に彼らが目指すのは………
続きは今週中に投稿予定、