地球連邦軍戦記   作:名無之助

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地球連邦の記念すべき異星人との初めての出会いは、最悪の者になる…

SFアニメの地球って何で宇宙人に狙われやすいのかな……。


第2話ー第91空間護衛隊

地球連邦宇宙軍航宙警備局 空間護衛隊群所属第91空間護衛隊

 

正式名称は上記の様に長くなってしまうので以後は第91護衛隊と呼ぶ。

 

空間護衛隊群は資源を輸送する輸送船団の護衛や、外宇宙探査船団護衛の他、各太陽系外の居住惑星と太陽系を行き来する旅客船に護衛を出す事もある、この第91護衛隊はその中で最も危険度の高い探査船団護衛という任務についていた。

 

なお、空間護衛隊群の属する航宙警備局には空間護衛隊群の他にの宇宙空間の治安維持を目的とする航宙警備隊群も存在しているが、今回は説明は割愛させてもらいます。

 

「司令、地球連邦マルコ恒星系まであと1万8千光年です。空間転移予定時刻1430時までまだ4時間ありますので少し休まれては?」

 

「……ああ、ありがとう艦長、だがな……3日前の様に不足の事態が起きたらと思うとどうもな…」

 

司令と呼ばれた男性は高い身長とがっしりした体型とは裏腹に、30代前半でありながらその端正な顔は、目の下にクマが出来、若干コケて見えるほどに疲れているのが一目でわかった。

 

「…ですが司令、司令はこの3日ろくに休んでいないでしょう?いざという時に指揮を取れなければ本末転倒です。何か有れば直ぐに呼びますので今はお休みください。」

 

「……分かった、其処まで言うなら少し休ませてもらう。艦長、すまないな、苦労をかける。」

 

「いえいえ、それではおやすみなさい司令」

 

司令は自分よりも年上の艦長に申し訳なさそうに言うが、艦長は全く気にしていない様に返答して司令に笑いかけ司令が自室へ行くのを見届けてから艦の指揮に集中する事にした。

 

だが、彼も不安でないわけでなく、司令の気持ちも十分に分かっていた…それは何故か、それを語るのには、時間を3日ほど遡らなくてはならない…。

 

 

 

 

ーー

 

3日前

 

彼らは、その護衛対象である第31外惑星探査船団と共に太陽系から約2万6千光年の位置にて発見した恒星系にて、調査を行なおとしていた。

 

「艦長、探査船D32より入電“D32はこれより該当惑星へ降下し資源調査を開始する”との事です、また、先行しているG38、G34、C27より“該当惑星に直径10㎞程の氷の塊を発見した為、成分を分析中”とのこと」

 

「了解した、本艦はこれより僚艦と共に周辺警戒に当たる、警戒を厳となせ」

 

艦長はオペレーターの報告に頷くと次の指示を出すが、すでに何度も探査船団護衛を行って来た部下たちは既に指示が出る前から警戒態勢に入っていた。

 

「艦長、旗艦より入電、“該当惑星へ接近する不明物体群を探知、駆逐艦凪風は直ちに駆逐艦リズ、セイラを指揮し調査に向かわれたし”です。」

 

「了解したと伝えろ、リズ、セイラに打電、これより不明物体群の調査に向かう。」

 

この時、老練な艦長は、何か良くない事が起きる様な気がしてならなかった。

 

 

暫くして、駆逐艦凪風に率いられ調査に向かった駆逐艦達はレーダーにその物体を補足し、そして艦に搭載されている光学望遠カメラが映し出した映像が艦橋の天井にあるモニターに映し出されると驚愕する。

 

 

「な…何だこれは……宇宙船?」

 

「嘘だろ?…マジで宇宙人なんていたのか?」

 

「…………!」

 

様々な反応を見せる艦橋にいる者達の中で老練な艦長とその副官だけは冷静に状況を整理していた。

 

そして、不明物体群…正体不明の宇宙船の動きを見ていた艦長は、何かに気づいた様に顔を強張らせると、それに気づいた副官が何かを言うよりも早く声を張り上げた。

 

「…いかん‼︎全艦警戒せよ‼︎」

 

「不明物体群より熱源無数に発生‼︎エネルギー弾と思われる‼︎」

 

「緊急回避‼︎‼︎取り舵一杯、上げ舵40度、機関出力最大!いそげぇ!!」

 

艦長がハッとした様に命令を出すのとオペレーターが悲鳴に近い声で報告をするのはほぼ同時であり、それを聞いた艦長は直ぐに回避の命令を出す。

 

だが、躱仕切る事が出来ずに被弾し艦は黒煙に包まれる。

 

「被害状況知らせ!」

 

「後部補助スラスター大破、動力カット、機関部にも損傷、出力10%低下するも行動に支障なし!」

 

副官が直ぐに被害を確認するが、思ったよりも少ない損害で胸をなでおろすのもつかの間、愕然とする様な報告がなされる。

 

「僚艦リズ、艦橋並びに機関部に直撃の模様!……轟沈しました…。セイラより入電、“我、機関に深刻な損傷を受け行動に支障あり、殿を務める、貴艦は直ちに離脱し本隊へ合流されたし”です。」

 

凪風の艦長は苦渋に満ちた表情で決断した。

 

「………反転しろ、本隊との合流を優先する」

 

「見捨てるんですか⁉︎」

 

「…命令だ」

 

「…っ!了解しました…。」

 

艦長に反論したまだ若いオペレーターは、艦長の眼光と、その一言で命令通りに艦を反転させ本隊との合流に向かった。

 

 

そして、殿を務めた駆逐艦セイラは敵艦隊による執拗な攻撃により壮絶な最期をとげることになる……。

 

 

 




セイラの最期はご想像にお任せします。

次回は戦闘メインで行きたいと思います。

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