感想を1件いただきました。 涙が出そうになりました。
これだけ時間をかけてこの駄文。涙が出ました。
読んで下さった方々本当にありがとうございます!
頑張ったのですが今回も不快指数がガンガン上がっていくと思います。アロマを焚きつつヒーリング効果のあるBGMを流しながら読んでください!
.+*:゚+。.☆
ーーーアイドル研究部ーーー
「じゃあ情報交換から始めるわよ!」
「はい!今日は凄い情報を仕入れてきましたよ!」
矢澤にこ先輩、通称『ぶちょー』の一言でアイドル研究部の活動が始まりました。
部の活動は毎回、お互いの情報交換からスタートします。
「それは楽しみね!早速発表して頂戴!!」
「Yes Ma'am!!」
部活中のぶちょーはいつも楽しそうで私までテンション上がっちゃいます!
それじゃあとっておきの情報を披露しましょうか!
「まず1つ目は『Midnight cats』の最新グッズが秋葉原のスクールアイドルショップに近日入荷されるそうです!でも詳しい日程はまだ発表されてません。」
「なるほど、それは要チェックね!これからも目を光らせてなさい!」
「ラジャ!2つ目はーーー」
そうやって私達は情報交換を進めました。
ぶちょーからは私達が目を付けてたスクールアイドルの最新情報や、新しく結成したユニットの情報を貰いました!
やっぱり春は新しく何かが出来ることが多いみたいですね!
「私からは以上よ。碧の方はどう?」
「フフフ…。とっておきが残ってますよ。聞きたいですか?」
「な、なによ?聞いてあげないこともないわよ?」
突然ですが、ぶちょーを見てるとどうしてもイジワルしたくなっちゃいます。
私の中のリトル碧がイジワルしろって囁いてきてるよ!
「そうですか。ではお話しましょう!
これ絶対誰にも言わないで下さいね?」
「え、えぇ勿論よ…!」
「実は……」
「ゴクリ…。」
「明日……、」
「あ、明日…?」
「……あ、いやでも…ぶちょーの事だからこれ知ってるかもしれないな。もしそうだったら恥ずかしいんでやっぱり言うの止めときます!」
「ぬぁんでよ!!!」
流石ですぶちょー!
芸人顔負けのツッコミをありがとうございます。
「すみません。あんまりぶちょーが可愛いものですからイジワルしちゃいました!」
「ま、まぁ?にこの可愛さに?やられちゃったんならしょうがないわね!でも以後気をつけなさいよ!」
だ、ダメです。
やめないとダメだってわかってるのに……!
リトル碧が……リトル碧の囁きが止まりません!
ぶちょーをイジメたい!
「気をつけるって……何言ってるんですか!ぶちょーが悪いんですよ?ぶちょーが可愛い過ぎるのがいけないんですよ??」
「なんでよ!私が可愛いことは否定しないけど……、ま、まさか!可愛すぎることが罪だって言うの?!」
「そうですよ!むしろ気をつけないといけないのはぶちょーの方ですよ!その可愛さで誰も彼も魅了してたら社会問題に発展しちゃいますよ!?外を歩くだけで社会問題ですよ?!この歩く社会問題め!」
これ以上はダメだよ!でも……、
荒ぶってるよ!リトル碧が荒ぶってるよ!
「褒めてんの?!それともバカにしてるの?!
でも実際、宇宙No.1アイドルにこにーが社会現象になるのは嬉しいけど社会問題にはなりたくないわね…。」
「えぇそうでしょうとも。私としても大好きなスーパーアイドルにこにーが社会問題になるのは非常に悲しいです…。しかしこのままでは間違いなくそういう事になるでしょう……。」
「ど、どうすればいいの?」
もう止められないよ!
行ける所まで行っちゃいましょう!
「簡単なことです。今まで以上に完璧な変装をすればいいのです!どこに行くにもサングラスとマスクは必須です!」
「ま、まぁそれぐらいで防げるんなら安いものじゃない。」
フッ安心しているようですね?
自称デザイナーの知り合いから貰った帽子をここに仕舞ってたはず………あった!
「それだけではまだ甘いです!今後出歩く時はこの帽子をかぶって貰います!」
「へぇ、それをかぶればいいのね?ってなによこれぇ!」
「ん?」
「ん?じゃないわよ!これどっからどう見たってウン…「何か言いました?」…コホンッ 失礼。こんなトグロみたいな帽子かぶれる訳ないでしょ!」
宇宙No.1アイドルのぶちょーがタブーを冒しかけてしまうほどダサい帽子をかぶらせることが出来たらイタズラは終わりにしましょう!
「そんな事でどうするんですか!プロ意識が足りないんじゃないですか!?」
「そ、そんなわけないじゃない!スーパーアイドルにこにーの意識が低いなんてそんなこと…」
「そんなことあるんです!いつ何時もスーパーアイドルとして最高に可愛い姿でいることは大切だと思います。でもそのせいでぶちょー自身が傷ついたらどうするんですか!悪質なファンもいると聞きますし……」
「で、でも!」
「私は……!私はぶちょーのことを思って言っているんです!ぶちょーのことが心配だから!ぶちょーの大ファンだから!」
「ッ…!そんなこと言われたら断れないじゃないのよ……。」
「それじゃあ!」
「えぇ。かぶるわよ。その帽子を!」
チョロいです。
本気でちょっと心配になっちゃいました。
「ありがとうございます!じゃあこれはプレゼントするので絶対に使ってくださいね!」
「えぇ!碧の思いを無駄にはしないわ!」
このとてつもない罪悪感はなんでしょうか…。
ぶちょーってこんなにピュアだったっけ?
もう冗談だって言える空気でもないし怒られるのも嫌だし
ぶちょーに羞恥心という感情が残ってたら流石にかぶらないと思うし
もう黙っておくことにしましょう!
「って、だいぶ話がズレちゃったじゃない!結局とっておきの情報ってなんなのよ。」
「実は明日UTX学院の街頭パネルでA-RISEの『Private Wars』のライブPVが放送されるそうです!」
「知ってるわ。」
「あ、そっすか…。」
.+*:゚+。.☆
「ワン、ツー、スリー、フォー、ぶちょー!腕下がってます!セブン、エイト…ーーー」
なんだか色々ありましたが無事に情報交換を終えた私達はダンスの練習に打ち込んでます。
といっても踊っているのはぶちょーだけで私はサポートに徹しています。
ちなみに踊っている場所はアイドル研究部の更衣室です。大した広さはありませんが1人踊るぐらいなら平気です!
本当は屋上や中庭 欲を言えば空き教室なんかで練習出来たらいいのでしょうが、隠れオタクの私としては極力人目につく所には行きたくありません。その事をぶちょーが考慮してくれた結果、更衣室に落ち着きました。
「ーーーファイブ、シックス、セブン、エイッ!OKですぶちょー!だいぶ動きが良くなってきてますよ!」
「フー。ふふん!当然でしょ?にこに不可能は無いわ!!」
「流石ですぶちょー!いよっ日本一!でもサビの所と間奏の所でミスが少し目立ちますね。」
「うっ…。分かってるんだけど難しいのよね…。」
ぶちょーが練習している曲は情報交換の時、話題に上がったA-RISEの『Private Wars』です。
基礎練習が終わった後は、他のスクールアイドルの曲を完コピするまで練習します。
他のアイドルの真似することでリズム感はもちろん、そのアイドルならではの表現を身に付けることが出来ます!
「気持ちは分かりますけど そんなことじゃいつまで経っても『にこにーにこちゃん』は踊れませんよ!!」
『にこにーにこちゃん』はぶちょーの持ち歌です!
作詞はぶちょーで、私が作曲・振り付け・衣装を担当しました!
これを銀河宇宙No.1アイドルにこにーのデビュー曲にする!ということだったので全身全霊で制作したのだけど……
その結果かなりハイレベルな振り付けになってしまったのです。
自分で言うのもなんですがこの曲に比べたら、天下のA-RISEも子供のお遊びに思えてしまいます!
当然と言っちゃったら失礼だけど、そんなダンスをぶちょーは踊ることが出来ませんでした。
それでもぶちょーはこの曲でデビューがしたいらしく、ダンスの練習をする事になったのです。
それから1年弱。未だにぶちょーはデビューできてないですが、ダンスの実力はかなり上がっているのでその日が来るのもそう遠くないと思います!
「そうね。デビューの為に頑張るわ!碧、悪いんだけどサビと間奏の所を踊ってみてくれない?PVじゃ少し分かりにくい所があるのよね。」
「了解です♪ぶちょーの為なら何なりと!」
そう言って私はぶちょーと立ち位置を入れ替わりました。
よしっ!いっちょやりますか!!
「じゃあいきますよ!しっかり見ていて下さいね?」
まず私はサビの部分を踊り始めました。
軽快にステップを踏み始めPVと寸分違わぬ踊りを見せます!
「…ハッ!!……ヨッ!…」
ゲームセンターのダンスゲームで鍛え上げたこの動き!
見事でしょ?最高難易度を目をつぶっててもフルコンボできるほどやり込みましたからね!
「…ヨッ!……ホッ…!」
時には明るく元気に、時には妖艶に美しく、時には凛々しくカッコ良く。
A-RISEの3人を1人で演じるように私は踊ります。
「……ここは私なら…こうします…ッ!」バッ!
気分が高揚してきた私はアレンジを加えてみました。
どうですか、このダンス!
A-RISEもビックリして腰を抜かすことでしょう!
ーーーー
「……最後はこうッ!」ビシッ
ジャーン!完璧に踊りきりました!
フゥ…かなり疲れましたよ。
最初のアレンジからテンション上がっちゃってほとんど創作ダンスみたいになっちゃいましたけど、ぶちょーなら褒めてくれるはずです!
「…ハァハァ。ぶ、ぶちょー…ゴホッ 私の…ダンス。ハァハァ……ど、どうでしたか?」
「……あんたバカァ?」
ご、ごめん……
じゃなくて、なんでアスカ!?
でもなくて!バカは酷くないですか?!
私頑張って踊ったのに…
「ハァハァ……ど、どうしてですか?私…頑張りました…よ?ゴホッ」
「頑張ってたのは分かるけど……アレンジしすぎて原型が分からないのよ!PV通りの振り付けが見たかったのに、何の参考にもならないじゃない!」
なん…だと…。
熱中し過ぎると周りが見えなくなるのは悪い癖です…。
治さないとダメですね。
「…………ハァハァ……ゼェゼェ…ゴホッ ゲホッ……フゥ~…。
……………………(๑>•̀๑)テヘペロ」
「しっかり反省しなさいよ!」スパァーーーンッ!!
しばかれてしまいました。
どこからそのハリセン出したのかな?
だって練習着にあんなに大きなハリセン隠せないし…どこかに取りに行く素振りもみせてないし……。
え?嘘?ぶちょーって魔法使いなの?!
ハッ…!これヤバいやつだ!公言したら消されちゃうやつだ!
とんでもない秘密を知っちゃったよ…。
「……」ジトー
「…ハァハァ…すいませんでした。」
私って顔に出やすいのかな?
バカな事を考えてるといつも氷の様な視線を向けられるんです。
お昼休みも海未に睨まれたし。
「まぁいいわ。それよりバテすぎでしょ!さっきからハァハァって。相変わらず体力が無いわね〜」
「……。だって私運動ほとんどしませんから!引きこもってアイドル鑑賞とゲームに浸る毎日ですよ?体力がつくはずないでしょ?!強いて運動と呼べるものを挙げるならサイリウムを振るのとゲームセンターのダンスゲームやドラムの達人ぐらいですよ!」
「そんな自慢げに語ることじゃないと思うけど…。それよりもう一回踊りなさいよ。」
……へ?
今なんと??
「……話聞いてました?聞いてましたよね?だって感想貰いましたもん!」
「当たり前でしょ!ほら早く!」
「いや、ちょっと休憩を…」
「何言ってんの?練習時間なくなっちゃうじゃない!早くしなさいよ!」ニヤニヤ
取り付く島もないよ!
それにちょっとニヤニヤしてますし!
絶対に情報交換の時の仕返しだよ……。
「でも……」
「でもじゃないわ!碧が勝手にアレンジしたからこうなってるのよ?自業自得ってやつね」ニヤニヤ
こう言われてはどうしようもありません。
ニヤニヤされてるのは腹立たしいですけど…
「分かりました!踊りましょう!ぶちょー音楽かけて下さい!」
「さすが碧ね!今度はしっかり頼むわよ!」カチッ
ぶちょーの激励と共に音楽が流れ始めました。
ここは1つ頼りになる言葉で答えましょう!
「大丈夫だ、問題ない。」
「それ大丈夫じゃないやつよ。」
ぶちょーがよく分からないことを言ってますが、気にしている余裕はありません!
さっきのダンスの疲労が当然とれてないので死にそうです。
比喩でも何でもなく死にそうです!
「……ハッハッ!!……フッ!……ゴホッ」
なんだか意識が朦朧としてきました。
あ、もうダメかも…
「……ハァハァ……ゼェゼェ。……ッ!」
あれ?なんだか楽になってきました。
え?逝っちゃったの?
私、逝っちゃってる?
身体が軽いよ!
「……ホッ……ヨッ!」
もしかしてこれ…ランナーズハイってやつじゃない?
凄い!凄いよ!ランナーズハイって凄いよ!
この場合ダンサーズハイかな?なんちゃって!……フフフ。
今ならどんなダンスでも踊れそうな気がします!
「みwなwぎwっwてwきwたぁぁあああwww」
スパァーーーーーーンッッッ!!!!
.+*:゚+。.☆
ーーー帰路ーーー
あの後ぶちょーのハリセン攻撃で撃沈した私は一歩も動くことができなくなって結局今日は解散という事になりました。
正直今立ってるのも辛いです。
明日は筋肉痛確定だな〜。(遠い目)
「ぶちょー今日はなんかすいませんでした。ぶちょーは明日の朝UTX学院行くんですよね?」
「………。」
「私はどうしましょうか〜。歩ける状態なら行きたいんですけど…。」
「………。」
「そうだ!セグウェイ!ぶちょ〜セグウェイ!セグウェイ用意してくださいよ!」
「………。」
「あれなら歩かなくても大丈夫……ぶちょー?」
「……………。」
「ぶちょー?おーい!」
反応のないぶちょーを不思議に思い、ぶちょーの顔の前で手をヒラヒラさせてみます。
すると…
「ねぇ碧…。」
「はい?」
「…やっぱり私と一緒にスクールアイドルやってみない?」
「…え?」
「さっきのダンスを見て確信したの。やっぱり私の隣に立てるのはアンタしかいないって。」
「……。」
「碧は歌も上手いしルックスだって……かなり可愛い…と思うし。ま、まぁ?にこには劣るけどね!体力の無さはこれから鍛えていけば補えるし!」
「……あ、ありがとうございます。だけどごめんなさい!」
「私と碧が組めばきっと最強だよ?!きっとA-RISEだって目じゃないくらいに!どうしてもダメなの?」
A-RISE…ツバサちゃん……。
「はい。何度も誘って貰って申し訳ないのですが…。それにぶちょーが思っているほど私は立派じゃないですよ。だって…アイドルとして致命的な問題がありますから。」
「アイドルとして致命的って……?」
「……実は私…トラウマがあって人の視線が怖いんです。仲のいい人や少ない人数なら平気なんですが、アイドルとなると当然全く知らない沢山の人達に見られるじゃないですか。情けないんで話したくなかったんですけど……。」
「………。」
「大した理由じゃなくてすみません。でも人前に出れないのは致命傷でしょう?だから私は裏でぶちょーをサポートすることにしたんです!」
「…アンタはそれでいいの?アイドルが好きなんでしょ!?」
「アイドルが大好きだからこそ…これでいいんです。私はアイドルになれないけれど、誰かをアイドルにしてあげることが出来ればいいなって!
さ、こんなつまらない話は終わりにしましょう!
ではぶちょー、私こっちなので!またあした〜!」
「ちょっと……ッ!」
私はぶちょーの方を振り返ることなく重たい足にムチを打って駆け出しました。
いや〜嫌なことを思い出してしまいました。
誰にも話すつもりなかったんだけどな。
話してる時の私は上手く笑えてたかなぁ?
高低差がありすぎて耳がキーンとした方へ。
唾を飲み込んでください。
それでもダメならバルサルバを試してください。
急にシリアスっぽい展開を入れてしまってすみません!
ここまで読んで下さりありがとうございました┏○┓