浅野 学真の暗殺教室   作:黒尾の狼牙

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あけましておめでとうございます。新年もよろしくお願いします。

お雑煮を美味しく食べながら、話を作り進めていました。戦闘シーンはなかなか難しいものですね。かなり時間がかかってしまいました。

さてさて今年度1発目の投稿です。楽しんで読んでください。


第98話 ぶつかり合う時間

黒崎と対面している時、恐ろしい緊張感に襲われる。戦闘開始の時の緊張感は相変わらず慣れない。対して黒崎はどうだろうか。表情からは緊張なんて微塵も感じない。それどころか威圧感が半端ない。そういうのは親父もあるけど、黒崎のはそれに匹敵するんじゃないかとさえ思う。

 

思った通りではある。不良の集団を返り討ちにしたことがあるし、相当場数を踏んでるんだろう。それも相当な数じゃないとここまでの迫力は出ない。

 

コイツはどんだけの敵と戦ってきたんだろうか。想像つかない規模に恐怖すら感じる。

 

 

「ふん!!」

 

 

黒崎の棍が顔面に向かって伸びてくる。今まで経験した中で最も素早かったと思う。そんな突きを横から刀で弾いて外させた。ギン、という鈍い音が耳に響いて痛くも感じる。

 

けど一回弾かれた程度で攻撃が止まるはずもなかった。弾かれた棍はその勢いのまま回転して迫ってくる。反射的に躱したところで強い風が吹く音が聞こえて来た。

 

恐ろしい勢いだなと考えているうちに二撃目が来る。さっきの回転を止めないで更に攻撃を続けてきた。

 

なんというか、慣れてやがる。簡単そうにやってるけど、片手で棍を回すのは結構難しいはずなんだけどな。

 

後ろに下がって攻撃をギリギリ躱す。そしたら思った通り次の攻撃が来た。三、四と同じ攻撃が迫る。四度目は結構ギリギリだった。

 

 

「うお!?」

 

 

同じ攻撃が来ると思いきや、今までの攻撃と逆方向から迫って来た。途中で回転を逆にしたんだな。

 

躱せたけど少し体制が崩れる。とは言っても少し傾いただけで別に大きく転ぶようなものではない。

 

けど黒崎はその隙を見逃すはずがない。

 

回転した棍を止めて真っ直ぐ向ける。棍の先がコッチに向いている状態だ。

 

突き飛ばすつもりだな。

 

 

「ふっ!!」

 

 

思った通り黒崎はその棍を真っ直ぐ突き出した。それは確実に俺を捉えている。

 

俺の体は後ろに吹き飛んでいる。10メートルぐらい飛んだんじゃなかろうか。

 

足が地面に着く。ここで烏間先生から言われた言葉を思い出す。着地する時に足で踏みとどまろうとすると結構負担がかかると言っていた。

 

だからそのまま後ろに倒れる。転がりながら背中が地面についた時、体に力を入れて体を浮かせる。回転の勢いをつけたままグルリと回転して、足が地面について見事に立った状態になった。

 

 

俺の結構前の方にいる黒崎は、棍を真っ直ぐ伸ばしたまま動いていない。動きが取れなかったわけじゃなく、俺の様子を見てたらしい。

 

 

「…刀で防御しながら、後ろに飛んで威力を半減したか。まさかそんな芸当をしてくるとはな。そこまで飛んだ跳躍力といい着地の際の受け身といい、相当な試練を乗り越えたようだ。そこまでの力を発揮する中学3年生はあまりいないだろう」

 

「そりゃどーも、ていうかお前同い年だろうが」

 

 

恐ろしく余裕だな。今のを驚いているわけでもなく、冷静に分析されている。

 

驚く様子を見せないのは、恐らく想定外ではないからか。

 

球技大会でE組が点を取った時、本校舎の生徒は混乱していた。それは自分たちよりも劣っていると思っていた連中がありえない事をしたと思ったという事でもある。つまり下に見ていたからこそ驚愕していたんだ。

 

けどコイツは最初から油断なんてしていない。目の前に立っている俺に対して、それが出来ていてもおかしくないと思っている。

 

どうしたものか。今までは油断している視線を利用して不意打ちとかを使ってきたけど、コイツにはあまり効果がなさそうだ。さっきの観察力から考えると、騙すことも難しいだろうし。

 

かと言って実力で勝負というのは駄目だ。力の差は歴然としている。渚と鷹岡が対面していた時みたいだ。

 

実力も技術も敵わない。俺にあと出来るのは揺さぶりぐらいだ。

 

 

「…本当に何も話すつもりはないのか?」

 

「言った筈だぞ。お前と話す事は何も無いと」

 

 

バッサリと切り捨てられる。ここまで拒否しているという事は…

 

 

「やっぱり何かあるだろ、お前」

 

 

黒崎からの返答はない。黙秘していると見たほうが良さそうだ。

 

 

「ここまで拒絶してくる事は今までなかった。突然話を一切しなくなるとかあまりにもおかしすぎる」

 

 

未だに反応はない。

 

 

「それだけじゃない。あの夜シロと戦っていたとき、霧宮を奥の手として潜めていたのは、シロは霧宮のことを知らないと思っていたからだ。

 

お前は霧宮を知っているし、少なくとも警戒すべきだと思う筈だ。けどシロは霧宮を一切警戒していなかった。

 

心底からシロに従っているというんじゃなくて、何か従っている理由があるとしか思えないんだよ」

 

 

目は真っ直ぐ黒崎の方を見る。それぐらいじゃないと真剣なのが伝わらない。

 

俺は何かあると思っている。だからここまで来たわけだし、今さっきのやりとりでその予感に確信がついている。

 

そうだとしたら、それを知るまではただで帰るわけにはいかない。せめてその尻尾だけでも掴めば…

 

 

「一体何故俺らの敵になるような事になる。暗殺にも特に干渉しようとしなかったお前が…」

 

「なるほど」

 

 

ようやく黒崎が反応した。そうは言っても俺の言葉に返しているというものでもない。どこか納得しているみたいだが…

 

 

「どうやら手加減していいわけではないみたいだな」

 

「……っ!!」

 

 

おいおい。

 

どこかスイッチが入ったのかよ。目の色が若干変わって、さっきよりも本気が混じってやがる。

 

気づくと黒崎は手に持っている棍を長く持っていた。棍の端を持って、まるで剣を持っているみたいに。

 

どういう事だ?詳しくは分からないけど、棍は結構長いから、あれだと振り回し辛いと思うんだが…

 

 

「はっ!!」

 

「うお!?」

 

 

気がついたら、棍の先が目の前にあった。黒崎がコッチに向かって伸ばしてくるのが見えなかった。

 

顔を横に避けて躱した。スレスレといったところか。あと僅かでも遅かったら避けられなかったと思うとヒヤヒヤする。

 

黒崎の方を見ると、さっきよりも遠い。1人分の隙間があるような感じか。あの距離だと俺の攻撃は当たらない。

 

 

そうか。リーチが長くなったから、そこから踏み込まなくても攻撃を当てられるのか。踏み込みの動作がないせいで攻撃してくるタイミングが掴みづらくなったていうところみたいだな。

 

黒崎は伸ばした棍を引っ込めている。流石にさっきみたいに振り回す事は出来ないか。

 

再び攻撃が来る。今度はさっきと同じミスはしない。不安定なその棍をナイフで叩き落す。

 

 

《グン!》

 

「はっ!?曲がって…!!?」

 

《ガキン!…ザク!》

 

 

腕に強い衝撃が走るとともに、握っていた獲物の感覚が無くなった。それもそのはず、何しろ右手に持っていた方のナイフは後ろの地面に刺さっている。

 

あまりの出来事に笑いそうになる。まさか軌道が変わるとは。それも平然とやるとか、凄腕にも限度があるだろ。

 

 

「一見関係なさそうなナイフにも意味がある。相手に行動の制限を無意識にかけさせる事だ。相手にとって最も邪魔になるであろう位置、つまり迂闊に動けば斬られてしまうところにナイフを置くことで、それを避けるために相手は行動が制限される。その制限された攻撃を捌くのがその防御術のトリックだ。

 

その弱点は二つ。ナイフが届かない位置からの攻撃に対処できない事と、ナイフを落とされると何もできなくなる事だ。そう推測したが違うか?」

 

「……なんで全部見抜かれているんだよ」

 

 

黒崎にナイフを使った防御術のトリックを見破られる。こんな簡単に見破られるのはかなりショックだぞ。たった数分で対処法まで見出されるとは。

 

だから棍を長く持ったのか。俺の防御を無効化するために。

 

一筋縄ではいかない事は最初から分かってはいたけど、こうも格の差を見せつけられる

 

 

「なぜそこまで俺にこだわる」

 

「は…?」

 

 

黒崎の放った言葉の意味が分からず少し気の抜けた声を出してしまった。唐突すぎてどういうことかわからん。

 

 

「俺がシロの味方になっていることのどこがおかしい。お前らの商売敵であって別に危害を加えるような存在ではない。もちろんシロは手段を選ばないためにお前らを危険に晒す可能性はあるが、その前にお前たちが暗殺を済ませればいい事だ。お前が俺にこだわる理由はどこにもない筈だぞ」

 

 

…あー、つまりアレですか。なんでここまでしつこく付きまとって来るんですかというやつか。

 

もはや懐かしいよな。中1の頃の俺はそんな感じだったし。あまり関わって欲しくないから他人を威圧しようとするわけだ。

 

けど悪いがそれで恐れたりはしない。何しろソッチ側の経験があったから、共感はしても恐怖は感じない。

 

こういう時、俺がいうべき言葉は決まっている。

 

 

「俺がそうしたいからだ」

 

 

日沢の時とおんなじだ。何故とかは特にない。己の気持ちに従っただけだ。こういうのはあまり深く追求しない。自分のやりたいことをやるためにはそういうスタンスが良いということを身をもって知っている。

 

 

「話にならんな」

 

 

黒崎の反応といえば、あの時の俺みたいに呆れているような物言いだ。話が通じないことが分かって、力尽くで黙らせにかかるだろう。現に黒崎は棍を短く持っていた。

 

 

「は…?」

 

 

いや、何平然と流している。なんで棍を短く持っている。明らかにリーチが短くなったし、何より後ろに伸びている棍が邪魔で動きが制限されるはずだ。

 

マジで意味が分からん。長く持ったり短く持ったり…あまりスタイルが決まってないとか言うのか?

 

 

「あまり気を抜くな」

 

「……っ!」

 

 

黒崎の声が、少し変わった。声質が変わったわけではないが、さっきまでと比べて低く…そして静かになっている。かなり真剣な感じだ。まるで一歩間違えれば失敗する実験をする時のような。

 

 

「一瞬でも気をぬくと、取り返しのつかない事になるぞ」

 

 

取り返しのつかない事とはなんだ。それを考えるよりも先に身体は緊張で固まっている。その理由は、もちろん黒崎の警告だ。アイツはおかしな事は言っても、タチの悪い嘘はつかない事を知っている。

 

 

そして黒崎が迫ってきた。見る見るうちに距離が縮んでいく。ナイフであれば届く位置に近づいてきそうだ。

 

ナイフを握る手に力が入る。一本は落とされたが、もう一本あれば充分だ。あの短さなら振る事も存分に出来ず、突きしかできることがない。それを止めれば充分だ。

 

そしてナイフが届きそうな位置に黒崎が来る。

 

 

 

 

 

「は…?」

 

 

一瞬、頭の中が空白になった。衝撃と言うのだろうか。あまりにも意外すぎる出来事に理解が追いつかなかったからだ。

 

何しろ目の前にいたはずの黒崎はもういない。真っ直ぐ迫ってきていた黒崎の姿はない。

 

勿論消えたわけではない。回り込まれたのだ。直進するのが速かったために視界が狭くなり、横に向かって移動していくのに追いつけなかった。

 

後ろを振り向くと黒崎は目の前にいた。ナイフが届く位置とかの話じゃない。拳が入る距離だ。

 

 

この時点で察した。無理だ、避けられないと…

 

 

《ドゴン!!》

 

 

鳩尾に入った。拳ではなくその手に持っていた棍に。鋭く深い打撃に、痛みと一緒に中にあるものを吐き出してしまいそうな感覚を覚える。

 

足がフラフラと後ろに下がる。数歩ぐらい下がったところで腰から崩れ落ちた。それと同時に手に持っていたナイフは地面に放り出される。地面に座り込んでいる俺の前には、棍を突き出したままの状態でいる黒崎がいた。

 

 

「バットなど長いものを振る時には遠心力が働くため、力点から遠いところで威力があるらしいが、突きの場合は違う。力点から遠ざかれば威力は分散される。おまけに遠くの位置を横から弾かれれば、それだけで軌道は大きくずれてしまう。獲物を短く持ち、自分の手と同じところで突きを当てたとしたら、己の力をフルに当てれる。気を張り巡らせていたお陰で反射的に身体に力を入れていなければ、意識は軽く飛んでいただろう。骨にヒビが入った可能性も低くない」

 

 

黒崎が何やら喋っているようだけど、激痛が酷くて内容が上手く聞き取れない。座り込んだ状態から力が入らないし、頭も少しボーッとしている。無理やり意識を保っている状態だ。骨が折れていないのが救いか。

 

 

「いい加減に手を引け。別にお前を殺したいわけではない。帰るのなら見逃すし別段笑うつもりもない」

 

 

落ち着いて若干意識が回復したせいか次の言葉は聞き取れた。黒崎はあくまで俺を帰らせたいみたいだ。

 

普通ならここで帰ってもいいだろう。実力差を見せつけられたわけだし、何より致命傷とは言わなくても重傷なのは確かだ。ここで退いておくのが一般的だろう。

 

 

「悪いな。まだ終わってねぇよ…!」

 

 

けど、退く気にはなれない。俺にはそれができない。時に逃げるのも一手とは言われるが、これは逃げてはいけない。

 

 

何となく理解しているんだ。もしここで退いたらチャンスは掴めないと。ここから先もコイツはこうやって追い返そうとするだろう。その度に痛い目を見て何も言わずに帰ったとしたら、一歩も前に進めない。

 

だから逃げてはダメなんだ。とことんまでダメになるまでは…

 

 

痛みを訴える身体に喝を入れて立ち上がる。あいにくだけどこういう経験は何回かしているせいか慣れていた。

 

 

「しぶといな。なら意識を失うぐらいに叩きのめして、無理やりつまみ出すまでだ」

 

 

黒崎が構えている。若干距離はあるため絶対に迫ってくるだろう。そこから攻撃を仕掛けるか、先ほどのようにきりかえす事もあり得る。

 

そのどちらかを予測する必要はない。もともと勘は鋭い方じゃないし、したところで無意味だ。

 

ナイフ術以外にも奥の手はある。アクロに使った事がある技だ。相手のスタートと同時に駆け抜ける。相手のスピードと合わさって相手は反応できなくなるという技だ。

 

あの後俺はあの技を改良した。その技の使い勝手が悪かったわけではないが、それだと相手の視線から逃げるだけだ。その後の手がなければ何の意味もない。

 

だから俺はそれにあるアイデアを入れた。もっともそれはある奴が使っていたのを参考にしただけなんだけどな。

 

 

黒崎が踏み出す。何度か見たせいか踏み始めるタイミングは完全に掴んだ。

 

そのタイミングに合わせるところまでは今までと一緒。けどそれに合わせるものは違う。

 

相手が迫ってくるタイミングで仕掛ける時に最も最適な行動。

 

 

《パン!!》

 

 

それは、猫騙しだ。

 

 

「…っ!?な、に……!!?」

 

 

動揺している。行動しようとしたタイミングで急に大きな音が鳴ると驚くに決まっている。

 

渚が鷹岡に仕掛けた技だ。相手を一瞬ビビらせる技としてアレは最適だった。あの時見えた景色から叩き方を学んだわけだが、見よう見まねでそれなりに音は出せるものだな。

 

渚のように歩きながら仕掛けることは無理だ。心臓がもたないし何より相手を警戒させる技術はない。

 

だから叩き方だけ学んで、あとは烏間先生に言われた技に合わせることでオリジナルの技を編み出した。結構便利になったとは思うんだがな。

 

 

動揺している黒崎に拳を当てる。狙いは顎。脳が揺れやすいところだから効果はあると聞いたことはある。

 

拳は黒崎の顎を捉えた。物凄く硬いものを殴った手応えが伝わる。もしかしなくても俺の方が痛い気もするけど、気のせいと思いたい。

 

 

「ぐっ……!」

 

 

顎を押さえたままもがいている。少しは効果があったみたいだ。

 

 

「…クラップスタナー、か。まさか実際に見ることになるとは…」

 

 

何やら俺の知らない単語を言っているが、さっきの猫騙しのことを言っているんだろう。

 

 

「迂闊だった。暗殺者は不意打ちに気をつけなければならなかったのだが…」

 

「暗殺者と戦った事でもあるのか?」

 

「多くは語らん。次は先ほどのようなミスはせん」

 

 

しまったな。体制を立て直されてしまった。一気に決めるべきだったか。

 

まぁ後悔しても遅い。いま出来ることをしなければ何の意味もないだろう。

 

地面に落ちていたナイフを一本持つ。もう一本は遠いから拾う事が出来なかった。

 

さっきの今だから、警戒されているはずだ。フェイントとかしてくる可能性がある。ここは冷静に防御を…

 

 

「…ッ!誰だ!!」

 

 

急に黒崎が叫ぶ。俺に向かってじゃない。視線は俺の後ろの方。つまり入口の方だ。

 

 

「………」

 

 

振り向くと、確かに1人いた。ボロボロの服を着た細身の男が。

 

 

「…アレは?」

 

 

全く知らない人物だ。それどころか、恐らく街中で見かけた事がない。漂白すぎて逆に目立つジャージに、目まで隠れそうな髪の長さ。街中で見かけたら確実に覚えている。

 

俺の言葉に全く反応せず、ただ歩いている。歩き方もフラフラしていて、倒れそうに見える。

 

俺の横を通り抜けて、黒崎に近づいている。黒崎も知らない人物のせいか少し戸惑っている様子だ。どうすればいいのかが分からなくなっている。

 

そうして黒崎の目の前に近づいた。

 

 

《ザシュ!!》

 

 

そう思いきや、赤い液体が飛び出た。それは勿論血だ。状況的にそれは誰の血かは分かる。

 

それは、歩いている男の前にいた黒崎のものだ。

 

 

「な、に……!?」

 

「黒崎!!」

 

 

反応が遅れてしまった。流れが急だったせいか黒崎の出した声でようやく反応できた。

 

コイツ、いま黒崎を斬ったのか?何も斬るものを持っていないのに、一体どうやって…

 

 

『馬鹿者ォォ!!』

 

 

今度はなんだ!?加工された大きな声みたいだが…

 

 

『何をやっとるんだタンク!お前の敵はソイツではない。それに立ち向かっている方だ!』

 

 

…!

 

タンク…!?

 

いま、タンクって…

 

 

「アー…?」

 

 

背筋が凍る。黒崎を襲った奴がコッチを見ている。いま標的が変わったのだと理解した。

 

コイツが、タンク…

 

ロヴロさんが言っていた暗殺者の1人…

 

 

『さぁ、殺すのだ。ここに踏み入った愚か者を始末せよ』

 

 




ロヴロが話していた暗殺者、タンクの登場です。タンクを前に学真はどうなるのか、そして黒崎の謎にせまれるのか、次回以降もお楽しみにしていてください。
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