浅野 学真の暗殺教室   作:黒尾の狼牙

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英語の部分を如何しようかと思った時…
『どうせなら英文も載せちゃおう』
と考えた。

てな訳で今回英語とその上に日本語が載ってます。ミスってたら指摘お願いします。


第20話 ビッチの時間

The boy was very active(あの男かなり積極的だったわ).」

Really?(マジで?) I thought he is negative(アイツヘタレと思ってた).」

Yeah(そうよ). He always talks me(あいつシツコイのなんのって). I will be nervous(もういやになるわ).」

 

凄い生々しい会話が流れてきて申し訳ない。今ビッチ先生の英会話の授業中なんだわ。

 

「わかるでしょ?難しい表現なんて出てないわ。日常会話なんて実は単純。日本にもいるでしょ?『マジスゲェ』『マジヤベェ』だけで会話を成立させるやつ。その『マジ』に当たるのがご存知『Really』。木村、発音しなさい」

「り…リアリー」

「はいダメ。LとRがゴチャゴチャよ。LとRは日本人にとって相性が悪いの。私としては通じるけど違和感あるわ」

 

木村 正義

E組の中で1番の俊足持ち。多分あいつが1番早い。後…読み方は『きむら じゃすてぃす』らしい。いやだから『まさよし』と呼べと言われた。

 

「相性が悪いものとは逃げずに克服する。これから先発音はシッカリチェックするから。LとRを間違えたら、公開ディープキスの刑よ」

 

…流石ビッチ。

 

 

 

 

ビッチ先生の話は烏間先生から詳しく聞いた。なんでも、世界の中でもトップに立つハニートラップの達人なんだと。そんで、殺せんせーを殺すために雇ったが失敗。見事に手入れされたそうだ。

そんで次の機会を逃さないようこうして教師として活動中とのこと。ただ…ハニートラップが専門なら基本騙し討ちで勝負を仕掛ける、て事だろ?そういうのは1度バレてしまうと今後が難しくなる可能性がある。上の奴が替え玉を出すかもしれない。

 

「それじゃ、三村。言ってみなさい」

 

三村 航輝

割と地味めの顔で映像編集が得意。将来そういう職業に就きたいとの事。あと…校舎裏でコッソリエアギターしていたのは…まぁ黙っとくか。

 

「り…Really」

「…まぁまぁね」

 

どうやら上手くいったらしい。良かったな。

 

 

 

「それじゃ、ご褒美のディープキスね」

「……へ?」

 

なんで⁉︎間違えたらじゃ無かったの⁉︎当たったらディープキス確定⁉︎

 

「さ、喜んで受けなさい」

「ちょ…む…ぐ……」

 

…卑猥な水音が暫く鳴り響く。止めろ、こんな英語の授業があってたまるか。

 

 

「…ぶあ…は…」

40HIT!EXELENT!

《バタッ》チーーン

 

三村ァァァァァァァァ!!!

 

 

 

 

 

次の時間、体育だ。柱の上に立ってナイフを当てる練習。烏間先生曰く、バランス感覚の訓練だそうで、体幹がある程度出来ると激しい戦闘でバランスを崩しにくくなるとの事。とまぁ一生懸命やってるはいいが…

 

「烏間先生…あれ…」

「気にするな。特訓を続けてくれ」

 

倉橋がある一点を指差す。まぁ、俺も気になってたしな…その先には…

 

 

ビッチ先生と殺せんせー、そして…すげぇ怖い男がコッチを見ていた。

 

 

 

 

 

今朝俺が思ってた事はほとんど的を得ていたようだ。あのすげぇ怖い顔の男はロヴロ、通称『殺し屋屋』。現役の頃はかなりの実績を残しているが現在は引退。若手の暗殺者の育成をしている男らしい。

で、ビッチ先生をこの学校に送ったのもあの人だ。だがいつまで経っても成果を上げないビッチ先生に痺れを切らしこの仕事から手を引けとの事。

ビッチ先生がこの学校から居なくなる。それはビッチ先生にとっては嫌らしい。そこで、殺せんせーがビッチ先生を残すか残さないかでゲームを提案。

内容は簡単、烏間先生を殺す事。あ、もちろんリアルでじゃねぇぞ。対せんせーナイフで当てた人の勝利ってルール。アレで人は殺せないから、所謂模擬暗殺との事だ。

ビッチ先生が勝てばこの学校に残し、ロヴロさんが勝てばビッチ先生はこの学校から居なくなる。だから今烏間先生を狙っているという事らしい。

 

 

「…という事だ。迷惑な話だが君たちに影響は与えさせない。いつも通り暮らしてくれ」

 

苦労が絶えないな、烏間先生。ああいう人って面倒ごとをしょっちゅう押し付けられてると思われる。

 

 

 

 

 

 

「烏間先生〜♡」

 

……?ビッチ先生?

 

「お疲れ様でした〜♡ハイ♡冷たい飲み物♡」

 

 

…………

 

「ホラホラ、飲んじゃってグイーッと。冷たくて美味しいわよ〜」

 

なんか入ってる。絶対なんか入ってる。100%…200%なんか入ってる。

 

「おおかた弛緩剤か。動けなくして殺そうという腹だな。言っとくが、それを受け取る間合いまで近づかないぞ」

 

「………!じゃ、じゃあ、ココに置いとくから…きゃあ!…いったーいコケた〜カラスマおんぶ〜」

「…やってられるか」ザッザッザッ…

 

そりゃどっか行くだろ。俺でもそうするわ。

 

「…!仕方ないでしょ!身内に色仕掛けなんてどうやっても不自然になるわ!キャバ嬢も客がたまたま父親だったらぎこちなくなるでしょ!」

 

知らねーよ。

 

 

 

 

 

 

ビッチ先生の暗殺計画(笑)が見事失敗した後、俺らは教室に戻る。因みに俺はトイレに向かっている。だって行きたくなるもん。

 

「どうです?偶には狙われる側でも楽しいでしょう」

「バカバカしい」

 

お…どうやら殺せんせーと烏間先生が来たようだ。話題はあのゲームの事だろうな。

 

「因みに、俺が2人を躱せばどうなるんだ?ちゃんとした見返りが無ければ真面目にやらんぞ」

 

あ…確かに。どっちも成功せず、て可能性も充分ある。まして、烏間先生だしな。

 

「…そうですねぇ。では、その時はあなたにチャンスをあげましょう」

「……チャンス?」

「あなたの目のまえで1秒間、何があっても動きません。暗殺し放題です。但しこの事は2人には内緒で。バレて手を抜かれては台無しですので」

 

 

……それって結構デカくね?1秒間は俺にとっちゃあナイフが一回当てれるくらいだが…烏間先生なら5回は当てれるぞ?

 

「…いいだろう」

 

 

 

 

 

 

 

昼休み。俺は外から職員室を見ている。だって勝負の行く末が分かんないし。

因みにこの勝負だが…どう見たってビッチ先生が不利だ。ビッチ先生の得意技は色気を用いた騙し討ちだ。で恐らく烏間先生はそれが一番効かないタイプだ。あの人ならそれを全部躱す気がする。

もし、あの人を殺すやり方があるならば…

 

 

 

《ガラッ!》

 

あのロヴロさんみたいに正面から襲いかかる…へ⁈

 

 

《ダダダダダ!!》

 

すげぇ、何の迷いもなく烏間先生に近づく。焦って烏間先生は立とうとするが、椅子の背後の床に少しだけの細工がされてある。その程度で稼げる隙はほんの一瞬。その一瞬が命取り

 

 

 

 

 

っと、ロヴロさんは思ってんだろうな…

 

 

 

《ダン!ビュオ!!》

 

ロヴロさんの腕を机に叩きつける。その拍子でナイフが転がり落ちた。そのままロヴロさんの頭部目掛けて脚を振り…直前で止めた。

ロヴロさんは間違ってない。大抵の強者ならアレで混乱してナイフが当たるかもしれない。だが、烏間先生はケタ違いだ。あの程度で動揺しないのは、既に実践済みだ。

 

「年老いて引退した殺し屋が、つい先日まで精鋭部隊に属してた俺を、いとも容易く殺せると思ったものだな」

 

あの人は充分バケモノだ。アレを殺すんだったら、それ相応の力を身につけて挑まないといけない。じゃ無ければ返り討ちに遭うのが目に見えるからな。

烏間先生はビッチ先生…の後ろの殺せんせーにナイフを突きつける。

 

「分かってるだろうな。もし明日、殺れなかったら…」

「「ヒィィ〜〜〜!」」

 

さっき『可能性ある』って言ったが…そんなレベルじゃねぇ。こりゃマジで殺せんせー殺されるかもな…

 

「…何であんたビビってんの?」

「負けないで!イリーナ先生頑張って」

 

ビッチ先生もロヴロさんも知らないが、この決闘が誰も予想しない所に行きそうな気がするな。

加えて悲劇がさらに1つ

 

「力量を見誤った上にこの始末…年は取りたくないものだ」

 

先程でロヴロさんは腕を損傷したそうだ。ものすげぇ腫れてる。

 

「これでは…今日中にあの男は殺せないな」

「にゅや!そんな!諦めないで!まだまだチャンスはありますよ!」

 

…殺せんせー必死だな。だが、無理だろ。ロヴロさんがプロなら尚更だ。

 

「例えば殺せんせー、こんだけ密着しても俺ではお前を殺せない。それは経験から分かるものだ。そして、無理な暗殺は仕掛けないこと、これは暗殺において必須だ。それはイリーナについても同じこと。とにかくこの勝負は引き分けだな」

 

諦める。

人によってはビビりと思うだろうが、生き延びるためには必要なことだ。死ぬと分かっていながら挑むのは逃げるより愚かなこと。どっかの悪役が言ってそうだが事実でもあるだろう。

 

「そうですか。あなたが諦めたのは分かりました。ですが、彼女を最後まで見てください。経験が有ろうが無かろうが、結局は殺せた者が勝ちなんですから」

 

だが、殺せんせーは決闘を続行させる事を促す。殺せんせーが言ってることも確かだろうが…何か策があるんだろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

教室に戻り、机に着いてパンを食べる。

 

「学真、どこ行ってたんだよ」

「例の対決を見にな」

「あ〜成る程な」

「…やっぱりロヴロさんが有利かな?」

「いや、そうでは無さそうだ。てゆーか殺せんせーがピンチだ」

「「……?」」

 

杉野と渚が俺にどこ行ったかを聞いた。見るからに最後の意味が分からなかったようだが、まぁ別にいいだろ。分かったからってどうにでもなるものではないし。

 

 

「あ!見て!」

 

…矢田が教室の外を見て声をかける。見ると…外で座っている烏間先生にビッチ先生が近づいていってる。そうか…仕掛ける気か…

遠くにいるから、声は聞こえないが…ビッチ先生は上着を脱ぎ始めた。また色仕掛け…?いや、いくら何でも通じないと分かってる技を何度も使うほどビッチ先生はバカじゃない。その程度なら殺し屋なんて長く続けられない。

じゃあ一体何が…

烏間先生が座り込んでいる木を逆方向から近寄る。当然烏間先生はビッチ先生のいる方を警戒する。

 

だがその時、先ほどビッチ先生が脱いだ上着が1人でに動き、烏間先生の脚を捕らえた。

 

そうか…ワイヤートラップか。服に仕込まれているワイヤーで脚を引っ掛ける。そのカモフラージュとしてあの色仕掛けを仕込んだと言うことか。

 

倒れる烏間先生の上に跨った。所謂マウントポジションだ。そのままナイフを当てようとする。だが寸前のところで烏間先生に止められてしまう。流石烏間先生、一筋縄では行かないな。さて…どうなるか…

 

 

 

「…………?」

「…!………!……」

 

 

…分かるぞ。今までの傾向から行くと絶対こうだ。

『やりたいの…ダメ?』

『…!殺させろと縋り付く殺し屋がいるか!諦めの悪い…』

 

「あり得るね、それ…」

 

 

だが突如、烏間先生がビッチ先生の手を離す。それによりナイフが烏間先生の腹に当たる。ってことは…ビッチ先生の勝利か…

そう言えば…ビッチ先生は良く裏庭であのワイヤートラップの練習をしてたな。元々得意ではない技を極めるために何度も練習して…

 

『相性の悪いものは逃げずに克服する』

 

成る程…それがあんたの流儀と言うことか。

 

 

 

 

 

 

 

克服…か……

 

 

 

久しぶりに行ってみるか。あの道場に。

 

 

 

 

 

◇ロヴロ視点

 

椚ヶ丘中学校から離れていく。元々山の中にある学校だから、山を降りていくという事だ。

元々此処にはイリーナを回収しに来たようなものだ。これ以上あいつには任せられんと思ったからな。だがターゲットである殺せんせーからゲームを提供され、俺は弟子に負けた。

あのタコから渡されたバックには、ボロボロのロープとレインコートが数枚ある。俺ぐらいになるとアレでどれだけの苦労をしたかが大体分かる。タコの言う通り、あのバカみたいな克服の繰り返しは暗殺教室の生徒らに良い刺激となっている。勝負も負けたので、文句はない。あいつはこのまま学校に残ってもらう事になった。

こうなった以上後は賭けるしかない。あの暗殺教室の生徒と次に送られる転校暗殺者2人と、イリーナに…

 

 

「気難しい顔をしているな。弟子にでも一杯食らわされたか?見てると憂鬱になりそうだぞ。その顔は」

 

 

山奥から俺に向かって声をかけられる。そのぎこちないような言い草は、覚えがある。

 

 

 

「誰かと思えば裕翔か。久しいな」

 

黒崎 裕翔。俺がある『仕事』の時に関わった人物だ。その時は英語で喋ってたな。

 

 

 

「…驚いた。まさかあんたが『久しい』と言うとは…」

「俺でもたわいの無い話くらいはするさ。家族は元気か?」

「…あんたのお陰で元気だ。弟も妹も学校に行ってる」

「そうか、それで以前話した件は?」

 

軽い近況を聞いて、本題に移る。元々コイツはそれなりの才能があった。少しばかりの訓練と助言をすると、呑み込みが早く、かなりの成長を見せた。

 

 

「…既に伝わってるだろう。俺は本校舎に居ないといけない。だから俺の代わりがあの教室に行くと」

 

 

それは聞いた通りだ。コイツに殺せんせーの情報を与え、転入生としてあの教室に入るのは如何だろうかと聞いた事がある。だが学校の都合でそれは出来ないと言われた。それが、あの腕章か…

 

「ほう、風紀委員長か。君らしい職種だ」

「機能して無いようなものだ。一応やっているがな」

 

風紀委員…か。秩序を正す委員会と聞いた。成る程、この男らしいな。

それで、コイツが無理だから代わりを用意した。それが、3人目の暗殺者。

 

「お前はそれで満足か?お前の家の状況からすれば…」

「その話は無しだ。それよりも…聞きたい事がある」

「ふっ…また新たな『仕事』か…」

 

 

俺は裕翔からの1つの質問に答えた。

 

 

 

 

 

 

◇三人称視点

 

本校舎にて

「おい、あの甲冑は一体何だ」

「万が一の1秒間のための備えをと…」

 

 

殺せんせーは相変わらずだった。

 




書いてて思った事
『学真くんの出番が少ねぇ…』

後新情報です。
黒崎くんはロヴロさんと知り合いです。実を言うと殺せんせーの件はロヴロさんから聞いたんですね。そして3人目の暗殺者について若干触れてます。

次回、『道場の時間』
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