浅野 学真の暗殺教室   作:黒尾の狼牙

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長らくお待たせさせて申し訳ありません。スランプに苦しめられました。


第33話 ブチギレの時間

「お返しの51円です。ありがとうございました。またのご来店をお待ちしています」

 

スーパーのレジにて、倉橋と優里香は会計をいま終わらせたところだった。支払いを終わらせ、レジの人からカゴをもらう。これから袋詰めをするところだ。

 

「優里香ちゃんって、甘いもの好きなの?」

 

用意された机の上に商品を入れたカゴを置き、優里香が持参して来た袋を広げるのを見て、倉橋は優里香に声をかけた。

カゴの中にはリンゴやバナナなどの果物や、ケーキやプリンなどが沢山入っていた。この子がかなりの甘党だろうと予測するには充分な量だ。

 

「うん、大好き!食べてて幸せになるから」

 

そんな倉橋の問いに、優里香は明るそうに答えた。笑みが隠しきれず、声もさっきより若干高い。本当に甘いものが好きなのだと物語っている。

 

茅野と仲良く喋ってる姿を想像して、倉橋は微笑ましいと思った。

 

「でも甘いもの食べてると、お兄ちゃんが怒るの。『甘いものばかり食べてるとお腹壊すぞ』って」

「そっか〜、厳しいお兄ちゃんなんだね」

「ほんとだよ。お兄ちゃんだって変なの食べてるくせに」

 

(変なの…?)

 

突然不満げに語りだした。その様子はまさに、しつけを嫌がる子どものそれである。優里香の言う『変なの』に倉橋は疑問を感じながら、彼女らの手はセコセコと商品を袋に入れていく。

 

「あれ?その腕時計…『ムシランド』の商品じゃない?」

 

すると、倉橋は驚いた様子で話しかける。優里香の腕には小さなてんとう虫の形をした独特の腕時計がしてあった。それが、昆虫展示店であるムシランドの商品であると倉橋は知っている。

 

「そうだよ。よく分かったね」

「わたし、結構行くんだ。あそこは子ども以外でも遊べるから。優里香ちゃんも行ったんだ」

「うん、先月くらいかなー。お兄ちゃんに連れて行ってもらったんだ。その時に買ってもらったの」

「そっか〜、良かったね」

 

ムシランドに行った事を嬉々として語る姿から、子どもらしい可愛らしさが感じ取れる。相手をしている倉橋もそう思った。そんな事を言ってる間に、商品の袋詰めが終わり、彼女らは店を出た。そこで、倉橋は気づいた。

 

 

「……あれ?なんか騒いでいる?」

 

 

 

 

少し前に遡る。倉橋を待つ矢田のまえに、金宮と名乗る男が現れた。男は矢田を見つめており、その顔は嫌な笑みを浮かべている。一方の矢田は緊張を走らせていた。

 

「こんな所で会うとは…運命を感じるよ」

「そう…ですか?」

 

金宮と矢田は少し前に面識がある。金宮はこうしてまた会えたことが嬉しくてたまらない様だが、矢田はそう思ってないようだ。

 

「まぁアレだ…ここじゃ色々と話しづらいだろうからさ。場所、移そうぜ」

 

金宮は矢田に、移動を提案した。人が沢山いる場で話したくは無い、と言うことだろう。

 

「…ゴメンなさい。友達を待っているので…」

「また、そうやって断んのか?」

 

矢田がその勧誘を断ろうとするが、金宮は遮った。彼の矢田を見る目は鋭く、怖く、反論を許さないと言ってるようだった。

 

「友達とか家族とかどうでもいいだろ。オレが誘ってんだからよ。オレが提案すれば、お前はそれに従ってろよ!」

 

強く話しながら、その手を伸ばす。矢田を無理やり連れて行こうとしているのだろう。呆気に取られている矢田は、反応することが出来なかった。

 

 

 

その手がいずれ、矢田に触れようとするときだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ドーン!!!」

 

 

 

「ぐあ!?」

 

 

第三者の大きな声と、金宮の驚きを含んだ声と同時に、金宮が吹き飛んだ。彼は、蹴り飛ばされたのである。横っ腹にドロップキックを食らった彼は、思いっきり飛ばされた。

 

 

「学真くん!?」

 

 

金宮を蹴り飛ばした男は、学真だった。余りにも意外な人物だったからなのか、矢田も驚きを隠せない。

 

 

「よう矢田。なんか面倒な奴に絡まれてたな」

「学真くん…どうしてここに?」

「買い物だよ。今日は肉が安いらしいんでな。この機会を逃すわけにはいかねぇだろ」

 

学真に言われて矢田は此処がデパートであると思い出す。だから、買い物目的で来る人が殆どだ。彼女もその1人だし、学真もその1人だ。

学真は食材売り場目当てで此処に来たのだが、矢田が男金宮に詰め寄られてるのを見て、彼女の身の危険を察知し、金宮の横っ腹にドロップキックを勢いよくかました。

 

「で?コイツ誰だ」

 

話を終わらせたところで、学真は矢田に聞く。話の内容から、矢田の知り合いか何かであることは察したが、先ほどのやり取りを見た後では彼からすれば嫌な奴にしか見えない。とりあえず矢田から距離を開けてから、その正体を聞く。

 

「誰だ…じゃねぇだろクソガキが!!」

 

だが矢田が答える前に、金宮が荒々しく声を上げる。突然蹴りをかまされたのだから、腹をたてるのは無理も無いが、周りから注目を浴びている事に気付いていない。

 

「俺はもと椚ヶ丘中学校3年A組主席、そして椚ヶ丘高校1年A組の金宮(かなみや) 新汰(あらた)だ!」

「…ああ、先輩ということか。…あ、いや先輩なんですね。…それで、こんな所で何をやってるんですか?」

 

金宮の話を聞いて、学真は1つ納得した。椚ヶ丘中学校の生徒であるならば、同じ中学にいる矢田と会うことは不可能では無い。なんの繋がりかは分からないが、接することは出来るだろう。

だが、不気味であることは変わらない。先ほどの金宮の行動は、もはや恐喝に近かった。矢田の言葉を聞かずに無理やり連れて行こうとするのを見れば、そう思わざるを得ない。どのような繋がりであったとしても、それは許されるものではなかった。

 

「口を慎めエンド風情が。俺はテメェと話す気ねぇんだよ。俺が話したいのはテメェの後ろにいる矢田だけだ!引っ込んでろカス!」

 

金宮は、学真の疑問に答えなかった。それは学真も何となくわかっていた。というより、話を聞く人では無いなと悟った。学真をE組の生徒と知っていたのは、矢田と友達のように話していたからなのか、あるいは球技大会か全校集会かの行事でE組のところにいたのを見たからなのか。

 

「話す気ねぇとか知らねぇけど、迷惑になってます。此処は、皆んなが通っているデパートです。こんな所で騒がれると周りの人たちが気になってしょうがない。一旦落ち着いて外で話し合わないっすか」

 

口では淡々と語りながら、彼の目は怒っていた。自分のことはともかく、クラスメイトに対する暴挙は彼にとっては許されない悪行だ。これ以上ふざけた事をするなら、黙ってはいられない。言葉にしなくとも、その意図はハッキリと伝わっている。

 

「…は!お前こそ此処が何処だか分かってる?此処はさ…俺のテリトリーだぜ」

 

だが、怖気付いたりすることはなかった。むしろ、余裕そうに金宮が言った瞬間、学真の後ろに1人の男が忍び寄って来た。

 

《ドゴン!》

「ぐあ…!?」

 

頭に強い衝撃を感じ、学真は膝から崩れていく。体がバッタリと倒れていき、後ろにいる黒服の男を見て、この男に殴られたのだと分かった。

 

「学真くん!」

 

心配そうに騒ぐ矢田を他所に、学真の頭は別のことを考えていた。金宮、という名前に興味を持ってなかったが、思い返してみるとその名前は見覚えがある。新聞にてそのデパートが載っていた時、文章の中に金宮という名前があった。

 

「そうか…金宮といえば、ここのデパートの支配人の名前か…」

 

そう、デパートを作り上げた支配人の名前こそが金宮であり、少し前にデパートが出来上がってその挨拶として、支配人の金宮が出ていたのである。そして、目の前にいる男はその息子なのだ。

 

「そうだ。此処は俺の親父が経営しているデパートだ。何しようが俺は痛くも痒くもねぇ。外に言おうとする奴がいれば、そいつは倉庫の檻にでもぶち込む。ここの中では、テメェなんかよりずっと偉いんだよ」

 

よく見ると、あちこちに似たような黒服を身につけている男がいた。電話しようものなら、逆に痛い目を見せるということなのだろう。だから、周りの人たちは見ないフリをしている。

 

「おい!そいつをつまみ出せ!」

 

金宮の指示を聞いた男は、言われた通りに学真を連れて行こうとする。それも、外に出すのではなく、倉庫に入れるつもりなのだろう。

 

「そうか…抵抗しねぇといけねぇみてぇだな」

 

だがその手を逆に取り、握る力を強めて手首を曲げる。少し前までならば抵抗するすべが無かったが、道場に通っていたのと、体育の授業である程度の体術が身についたのだ。

 

「テメェ、俺に逆らう気か⁉︎」

 

抵抗する学真に対して、怒りを思いっきりぶつけるように金宮が語る。その声に反応して周りの黒服の男たちも彼に目をつけた。

 

「逆らうとかじゃ無いですよ。あなたに従う義理なんて無いので」

 

睨みつける金宮を無視して、学真が話す。彼の周りに黒服の男たちが囲むように集まっていく。段々と殺伐とした雰囲気になっていき、周りにいた人たちは一斉にその場を離れていく。

矢田も、この雰囲気の中に居たくはない。逃げたい、というのが彼女の本心である。だが、彼をここに置いておくことの不安の方が大きくて、動くわけにはいかなかった。

 

「桃花ちゃん!…に、学真くん⁉︎」

 

すると、彼女らの耳に女子の声が届く。先ほどレジの前で別れた倉橋と優里香だった。

会計を済ませ、荷物を入れて店を出ると騒ぎが起こっているのを見たが、さっきまでは誰がその騒ぎを起こしているのかが見えなかった。だが観客が一斉に離れたことで、騒ぎの中心がハッキリと見えるようになり、矢田と学真がそこに居たことに気づいたのだ。

学真は、こちらを心配そうに見ている倉橋と、彼女と一緒にいる1人の少女を見て、この場をどうするか、について考えついた。

 

「矢田、倉橋と一緒にこの場から離れろ。そして皆んなに連絡してくれ。特にあのタコには」

「…え?」

「よく知らねぇけど、アイツは危険だ。うっかり矢田がアイツの所に行けば、矢田の心に一生の傷をつける事になる」

 

学真は矢田に話した。この場を離れろ、と。それは正しい判断だ。金宮の狙いは矢田であり、矢田に被害を及ばさないためには彼女をここから離れさせた方が良い。

しかも、その後に友人や殺せんせーに連絡しろ、というのも適切だ。ここまでの騒ぎになれば、学真や矢田、倉橋だけで対処する事はほぼ難しい。助けは借りるべきだし、来るならば殺せんせーが最適だ。彼らにとって一番頼れる存在だからだ。

だから、いまこの場で取るべき行動はそれしかない。それは、矢田も分かっているし、普通だったらそうしてる。

 

「でも…そうしたら、学真くんが…」

 

だが、倉橋と一緒にここを離れるという事は、学真をこの場に残すという事であり、それは矢田にとっては取りたくない手段であった。

もちろん、学真とともに逃げるという選択肢はない。金宮は完全に学真に目をつけており、彼の視界から逃げる事は無理だろう。学真のみ逃げる事は出来ず、矢田と倉橋のみが離れることが可能なのだ。

しかもその機会は今しかない。もたもたすれば、3人揃って金宮に捕まるかもしれない。だから、逃げるしかない。

しかし彼女は、逃げたくは無かった。彼を置いていきたくは無かった。

 

「速くしろ。俺らが助かる為には、そうするしかねぇんだ」

 

学真が、なかなか動かない矢田に強く言う。このままでは、誰1人として助からない、と悟っているのだろう。

そうだと分かっても、逃げたくは無かった。彼を見殺しにしたくは無かった。何と言われようと、絶対…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…直ぐ戻るから」

 

 

 

 

 

 

矢田は、彼に従った。置いていきたくは無かったが、ここで自分が折れなければ、逆に彼を殺すことになるから。だから、ここは自分の意見を殺さないといけない。拳にした手に力をこめ、彼女は耐えた。

矢田は、彼に背を向けて、倉橋と一緒にその場を離れる。殺せんせーを呼ぶまでの数分だけ、彼女はこの場から離れた。

その背中を、追うものは居なかった。金宮も、そして周りの男たちも、学真を見ているだけだった。

 

「…アッサリ見逃すんですね。何人か追っかけるかと思ってましたが…」

「…矢田の前でお前を殺せば、怖がらせてしまうからな。離れてくれたほうが丁度良いんだよ」

 

口では達者な事を言っている。矢田を怖がらせないために追わなかったのだと。先ほどまでの行為こそ矢田を怖がらせていたというのに、論理破綻、というものだった。

 

「…助けを呼びに行ったのに?」

「誰が来ようと関係ねぇよ。オレは何も怖くねぇ。警察だろうがなんだろうが、返り討ちにする力が、俺にはある」

 

助けに誰が来ようと関係無い、と言った。誰が来ようと返り討ちに出来る、と。本気でそう思っているのだろう。

冷静な判断が出来ていない、という感じだ。本当に警察が来たら、彼らは負ける側になるというのに。

もちろん、マッハ20のタコが来るとなれば話は別かもしれないが、金宮はその事を知らなかった。

 

「お前ら…あのクソガキを殺せ。息の根を止めろ。オレが赦す」

 

金宮は、痺れを切らしたようだ。周りの男たちに学真を()()ように命じた。その意味を理解して、では無く…ただ、自分の怒りをぶつけるためだけに。

彼の命令に従い、周りの男たちも仕留めにかかる。次から次に仕掛けて来る攻撃を、学真はひたすら避ける。学真は下手に手を出してリスクを上げずに、時間を稼ぐ事を重視した。

体術を最近まで訓練して来たせいか、回避スキルは上がって来ていた。体育の授業では教えられてない(暗殺において優先度が低いため)が、道場では徹底的に叩きこまされた。それに比べれば今受けている攻撃を避けるのはそんなに難しくはない。

なかなか当たらないことに痺れを切らしたのか、1人の男が鉄の棒を取り出し、殴りかかる。間合いを見誤り、学真は避けきれなかった。

肩に伝わる鋭い痛み。それに歯を食いしばりながら耐え、学真は武器を払った。

未だにヒリヒリする肩を抑えながら、学真はその場から離れた。

 

 

「ハハッ…見ろよ。所詮一般人はこの程度だ。なんの力もねぇガキが、俺の前で出しゃばりやがって…ウザってぇんだよ。速くくたばってくれねぇか?その醜い格好でよ」

 

金宮は余裕そうに、愉快そうに語る。学真のやられている様子が、かなり滑稽な姿に見えるのだ。

酔っている。学真は彼の状態をそう捉えた。完全に彼らが優勢だ。それが自分の実力だと錯覚して、偽善な自信に酔っていた。学真はそれをかなり嫌っている。

 

「…コレが俺とお前の実力の差だ、と言いたいんですか?」

 

皮肉と怒りを込めて、学真は金宮に訊いた。抑えているつもりでも、彼が相当イラついているのが分かる話し方だ。金宮もその事を察し、かと言って態度を変える事なく、余裕そうに話す。

 

「実力もだけどな、俺とお前の徹底的な違いは、天命だ。貧相な家で生まれた一般人と、全てを手中に入れたエリートの家の差だ。

親父はこの店を作り、莫大な財産を得た。オレはその息子として生まれた、選ばれし者だ。オレは全てを手に入れる事が出来る。そう、何もかも手に入るんだ。分かるか?それが天命というものだ」

 

誇り高く、彼は語り始めた。言葉だけでなく、彼は心から誇りに思っている。

世界中でも多くない実力者の家に生まれた事、それを金宮は誇りに思っている。自分と同格の家に生まれなかった者を、哀れみ、笑いながら暮らしていた。可哀想にと言いながら、見下し、嘲笑っていた。

 

「そして矢田 桃花…俺の目に叶った幸運な女だ。俺に寄り添える女はただ1人。それになる権利を得たのだ。オレはある時、彼女を誘った。オレの隣で幸せになれと」

 

話は矢田の事になった。ある時、彼は矢田を見かけた。矢田の容姿が、彼の好みだったのだろう。珍しい事ではない。矢田はかなり人気があるのだから。そして彼は彼女を誘ったのだ。セリフからすれば、プロポーズなのだろう。

 

「だが…アイツは、俺の誘いを断った。断るときなんて言ったと思う?

病気にかかっている弟の看病をしているから、センパイと一緒に生きる事は出来ないって言ったんだぞ!

ふざけやがって…!軟弱に生まれた奴がバカなんだよ!そんな奴を生かせて何になる!そいつに構ってテストを受けなかった結果がエンド行きだ!

そして今も変わらねぇ。折角オレが助けてやろうとしているのに、エンドの奴らと一緒にいる方を選びやがった!」

 

 

突如、大声で怒り狂ったように喚く。彼の誘いを断ったこと、そして病弱の弟やエンドのクラスメイトと一緒にいる方を選んだことが、彼は許せなかった。感情が怒り一色となり、感情の高まりが止まらない。

 

 

 

 

 

 

だから、金宮は気づいていない。自分が、学真の逆鱗に触れたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アソコまでバカならしょうがねぇ。無理やり俺のところに連れてきて、幸せとは何かを、徹底的に教えてやる」

 

 

 

 

最後に金宮が言っていた言葉は、学真には聴こえなかった。否、聞く気もなかった。

 

 

 

 

 

 

学真と離れ、矢田と倉橋はラインでクラスメートと殺せんせーに助けを呼んだ。送ったと同時に、殺せんせーが彼女らの所に来た。マッハ20ゆえに、たどり着くのはあっという間なのだろう。

殺せんせーに、学真のいる方を伝えると、殺せんせーは物凄い速さでその方向に向かった。かなり焦っているせいなのか、壁にあたりところどころ備品を壊していく。減給待った無しだ。

暫くして、磯貝と前原が来た。近くに居たからなのか、来るのにそんなに時間はかからなかった。彼らが来たのを境に、矢田と倉橋も、学真の方に向かう。

 

「コッチの方なんだな!矢田、倉橋!」

「うん!」

 

走りながら、磯貝は矢田と倉橋に確認をとる。当然、かなり焦っていた。先に殺せんせーが行ってるものの、学真の状態によっては殺せんせー1人(1匹)ではどうしようもない場合がある。一刻もはやくその場について、どうにかしたいと思っているのだ。

やがて、目的地に近くなったとき、彼らが最初に見たのは、殺せんせーの後ろ姿だった。学真のところに行って助けているのかと思ったが、何やら立ち尽くしているような感じだった。

 

「殺せんせー!そんなところでなに…を……」

 

一体どうしたのか、と聞こうとして、その口を止めた。殺せんせーが見てたものを見て、彼らも呆然としたのだ。

 

 

 

彼らが見たのは

 

 

 

 

 

 

 

集団から攻撃を受けている学真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では無く

 

 

 

 

 

 

 

黒服の男たちを捻り伏せていた学真の姿だった。

 

 

 

 

 

 




異様な学真の姿。それを見たクラスメイトの反応は?

次回 『振り返りの時間』
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