…ふぅ、と…こんなとこか
ん?あぁ、どうも学真です。何やってんのか、て?決まってんだろ、テスト勉強だよテスト勉強。つっても教科書見る以外やって無いけどな。
学校でちゃんとやって無かったのか、て?学校でのテスト勉強はこれ以上無いくらいに充実している。正直、数学でも90は下らないだろう。ただまぁ…念には念を入れ、て言うだろ?今が限界だと思うと成長が止まる…て言われた気がする。作者が
とまぁ、それは置いといて一夜漬けはヤバイのでそろそろ寝るか。I'll go to bet. …あれ、スペルミス?
◇テスト当日 渚視点
テストは本校舎によって行われる。つまり、僕らはアウェイでの戦いだ。
《コン!コン!》「ヴッ!ウゥヴン、ヴン!!ゲホッゲホン‼︎」
…前の先生の物音が五月蝿い。明らかに集中を乱しにかかっている。
「E組だから、てカンニングするんじゃないぞぉ。俺ら本校舎の先生がしっかり見張ってるからな」
…先生の話は気にしないことにしよう。
試験を解いていったとき…問題がワニ型の空飛ぶ化け物になったかのような錯覚を見る。分かってはいたけど…僕たちの学校の中間テストはレベルが高い。
ヤバイ……手がかりが見当たらない。このままじゃ、この問題に…殺られる。
そう恐れる僕の手を、殺せんせーの触手が掴んだ気がした。
『大丈夫、あれは未知の怪物ではありません。あのヒレからよく見てみましょう』
ヒレをじっくり見ると、それは……僕らが良く目にする魚のヒレだった。
『ね?よく見るとただのヒレです。問題一つ一つをよく観察して…それを一つに組み合わせれば…ほら、何てことない問題になりました』
あんな怖そうなワニの怪物が、ただの魚になった。
『さぁ、君の手で調理してやりましょう。』
分かる!自然とペンが動く。難問を簡単に解く方法、僕らはそれを学んで来たんだ。
この問題なら、解ける!次の問題も…次も……
次……は……?
僕らは、後ろから見えない問題に殴り殺された。
◇
結局、50位以内にはなれなかった。テスト3日前に、大幅な範囲変更があったらしく、それを知る機会が無い僕らは手も足も出なかった。烏間先生が抗議の電話をかけているが、本校舎の先生は聞く耳を持たない。どうしよう…このままじゃ殺せんせーが…
「先生の責任です。この学校のシステムを甘く見てました。君たちに顔向け出来ません」
殺せんせーはさっきから僕たちに顔を合わせようとしない。だけど、悔しさは痛いほど伝わってきて、僕たちも声をかけることが出来なかった。
《ヒュッ‼︎》
「にゅや!!」
突然、殺せんせーにナイフが投げられる。見てなかった為反応が少し遅れたが、当たることは無かった。投げたのは、カルマくんだった。
「いいの〜?顔を向けなかったら俺のナイフ避けれないけど」
「か、カルマくん‼︎先生は今落ち込んで…」
《ヒュッ》
「……?」
カルマくんが今度投げたのは5枚の紙…テスト結果だ。
赤羽 業
国語 98点
数学 100点
社会 99点
理科 98点
英語 99点
合計 494点 学年4位
「範囲変わっても俺関係ねーし」
なに食わぬ顔で言うけど…範囲が変わってるのに、何でこんなに点数高いのか…
「俺の進度に合わせて、あんたが余計な所まで教えてくれたからだよ。それに、学年5位になってる奴もいるし」
…5位?一体誰が
「ま、何とかな」
浅野 学真
国語 100点
数学 91点
社会 100点
理科 100点
英語 100点
合計 491点 学年5位
「ひゃ…100点を4つも⁉︎」
「普段から教科書は読んでるしな。正直この1年で習う範囲は全て抑えている。加えてあんたの指導のおかげで、未知の問題の対策はバッチリだった。ま、数学は取れなかったけど」
学真くんは何も無さそうに言うけど、全範囲を独学でやるなんて出来ない。テスト範囲の変更は影響無かった。
苦手と言っている数学も、90点台取っている。
「でも、俺は校舎に戻るつもりは無いよ。暗殺やってた方がずっと楽しいし」
「同感、俺もここで暗殺を続ける」
「ところでそっちはどうすんの?50位取れて無いからと言って逃げ出すつもり?それってさぁ、殺されんのが怖くて逃げたいんじゃないの?」
カルマくんはいつものように殺せんせーを茶化す。それは、僕たちを励ます言葉にもなった。
「なーんだ、殺せんせービビってたんだ」
「それなら言ってくれれば良いのに」
「ねー、怖いから逃げたい、て」
「逃げるわけありません!!期末テストでリベンジしてやりますよ!!」
テストの成績は散々だったけど、僕らは前を向いて笑えた。このE組で良かったと…
◇
学校が終わり、杉野は学年順位表を見ていた。
「学年1位は…浅野 学秀か。理事長の長男だっけ?やっぱり点取るなぁ」
学年1位 浅野 学秀(A組) 500点
浅野 学秀はこの椚ヶ丘中学校の生徒会長であり、理事長の長男でもある。ということは、学真くんの兄だ。彼はこの中学どころか全国で1位を取る、正に『秀才』。彼と並ぶ人間はいない。
「学年2位は…黒崎 裕翔?」
「黒崎くん⁉︎」
学年2位 黒崎 裕翔(D組) 498点
まさか…黒崎くんが2位だったなんて…1、2年の時は成績は標準だったのに…僕がE組に行っている間、何が起きたんだろう。
「学年3位は…なんて読むんだ、これ?」
「う…うーん…何て読むんだろ」
学年3位の人は名前が読めなかった。ナニ山、て読むんだろ。
「『かやま』だ」
「…学真くん?」
「そいつ、窠山 隆盛(かやま りゅうせい)だろ?」
学年3位 窠山 隆盛(A組) 495点
「知ってるの?」
「まぁ…元クラスメートだしな」
そうか…元A組だった。
「その…窠山、てどんな奴だ?」
杉野が窠山と言う生徒がどんな人物かを聴く。
「……何気なく、ていうか卒なくこなす、て感じだな。あまり話した事は無いが…」
……?
なんか学真くん
ちょっと暗い顔をしている…?
僕らはまだ知らなかった。いや、知らないことだらけだった。
どうして学真くんのような人がE組に来たのか。A組で何が起こったのか。
彼が深い心の傷を負っていると気づくのは、これからずっと後になってからだ。
窠山くんという新オリキャラを名前だけ出しました。
5英傑(学秀除く)は6〜9位を独占してます。本編と違いが多すぎるのは私の自己満足で作り上げた結果です。
あ、次回はオリストーリーです、
次回 『カルマの時間』
本編の『カルマの時間』とは別です。