夏は吐き気をこらえていた。
なぜなら、人が食われている光景を見ているからだ。
そのままぼうぜんと動けないでいた。
人間と思えない何者かがこちらを見て、
「人間かちょうどいい、まだ小腹が空いていたところだ。」
と、言ってくる。
その者の姿は大柄で筋肉質な体だが、首から上はワニのような姿をしていた。
コスプレと思いたかったが明らかに殺気とプレッシャーを放ってくる。
逃げたくなったが、
(こんなやつが町にいたら大変なことになる。)
夏はそう思い構えをとった。
「なんだ、人間風情が俺様とやるってのか。」
ワニのようなやつが襲いかかってきた。
何度も殴りかかってきたが、夏は避けた。
「なかなかすばしっこいな。」
ワニのみたいなやつはそう言うが夏は精一杯だ。
鉄パイプみたいな物を拾って殴りかかるが弾かれる。
弾かれた隙をつかれて殴りかかってきた。
避けられないと思い腕で防御したが吹き飛ばされる。
そのままの勢いで壁に激突した。
「ぐはっ。」
夏は口から血を流し倒れた。
骨は折れてないようだが全身に激痛が走る。
「手間とらせやがって。動いたからまた腹が減ったじゃねーか。」
ワニのようなやつがこっちにくる。
夏は、
「死んでたまるかぁぁぁ。」
立ち上がった。
「はぁはぁはぁ。」
肩で息をしている。
「なんだまだやるのか。大人しくすれば楽になるものを。」
ワニのようなやつが言う。
怖い、そう思い恐怖する。
夏は修行中の能力を思い浮かべて、
(出し惜しみしてる場合じゃねーな。)
そう思った。
頭に能力を思い浮かべると手の中に1枚のカードが現れた。
そしてそのカードをかかげて、
「いくぜ、召喚。」
そう言うと一瞬光に包まれ夏の姿は騎士に変わった。
「エルフの剣士。」
夏が剣をかかげて言う。
「おまえ、神器《セイクリッド・ギア》持ちだったのか。」
ワニのようなやつは神器のことを知っているようだがそんなの関係ないです。
「いくぞワニ野郎。」
夏は突っ込む。
「しゃらくせー。」
ワニのようなやつが殴りにくるが、それを素早く避けて、
「おらー。」
夏が声をあげてワニのようなやつを剣で切り裂いた。
「ぐおぅぅぅ。」
ワニのようなやつは叫びその場で倒れた。
倒した、そう思った。
夏は元の姿に戻りその場を離れようとしたが、
ドサッ
夏は倒れた。
(やっぱり力が入らねー。)
そう思う中で視界が暗くなった。
廃墟に近づいてくる4人の人影がいる。
「朱乃ここにいるのね。」
「うふふ、ここで合ってますわ。」
2人が言い、
「血の臭いがします。」
「すでに被害が出ていますね。弱いはぐれのようですから討伐は大丈夫でしょう。」
残りの2人が言う。
4人が中に入っていくと、
「はぐれ悪魔ドーザ、グレモリー侯爵の名のもとにあなたを。」
と、言っているときに中で倒れている人影に気付く。
「小猫見てきてくれる。」
「はいリアス様。」
小猫と呼ばれた少女が人影に近づき様子を見て、
「はぐれ悪魔の様ですがすでに死んでいます。」
そう言いみんなで不思議に思っていると、
「リアス様、あちらにも倒れている者がいます。」
中々のイケメンが言う。
うつ伏せに倒れてる者に4人は近づき、
「怪我をしているみたいですが生きています。」
小猫が言う。
仰向けに起こしてみると、
「あら、この子は同じクラスだったような。」
リアスが言う。
何でこんなところにいるかは謎だけれど事情を聞く必要があるみたいと思っていると、朱乃が倒れてる少年の顔をジーと見ていることに気がついた。
「朱乃どうしたのかしら。」
リアスが聞くと、
「昔の知り合いに似ていたもので。」
と朱乃が答えた。
「とりあえず彼の治療をして事情を聞く必要があるみたいね。小猫、部室まで運んでくれるかしら。」
リアスが頼み、
「わかりました。」
小猫がそう言い少年を持ち上げた。
「祐斗、ここの片付けは任したわ。」
リアスが言い、
「わかりましたリアス様。」
祐斗と呼ばれた少年はここに残り、後の3人は部室に帰っていった。
初の戦闘を書きました。
難しいです。
神器の能力を一部登場しました。
モンスターになるのは嫌と言う人もいると思いますが楽しんでいただいたら幸いです。