明日は駒王学園の公開授業だ。
「夏、お前の所は誰がくるんだ?」
三和が話しかけてくる。
「俺んとこか?父ちゃんは仕事で来ねーよ。」
俺は答える。
「なんだ、いつもと一緒か。夏の親父さん見てみたいんだけどな。」
三和が言う。
「三和の所は?」
俺が聞くと、
「俺の所も親は仕事だな。」
三和が答える。
「いつものねーちゃんは来るのか?」
三和が聞いてくる。
「どうだろうな。」
と、話していると、
「あら、夏にお姉さんなんていたの?」
リアスが話しに入ってきた。
「お姉さんというか母ちゃんはいねーし父ちゃんは仕事でほとんどいねーし俺の世話をしてくれてる人かな。俺が赤ん坊の時から一緒に暮らしてんだ。」
俺が答える。
でも、ペルは堕天使のため今回の公開授業は来ないだろう。
「すげー美人のねーちゃんなんだぜ。」
三和が言うと、
「だから夏は女の子にそんなに興味がないのね。」
リアスがなんか納得している。
「リアスの所は来んのか?」
俺が聞くと、
「はぁ、あまり考えさせないでちょうだい。」
リアスがため息混じりに言う。
放課後、部室で部員が集まりくつろぎだす。
部室では公開授業の話は極力しない。
部員の事情を聞いているからだ。
朱乃ちゃんの事情は父ちゃんからも聞いている。
今は俺にどうすることもできないので何も言わないが、できれば仲良くなってもらいたい。
日が落ちようとする時に部室の魔方陣が光だしリアスと同じの紅の髪の男性と銀髪の女性が現れた。
「お兄さま!」
リアスが驚くと同時に俺以外が膝をつく。
「かしこまらなくてもかまわないよ。明日の公開授業のためにプライベートで来てるんだ。」
リアスのお兄さんがそういうとみんなが立ち上がる。
お兄さんがこっちを見て、
「やあ、君がリアスの新しい眷属の黒羽 夏くんだね。私はリアスの兄でサーゼクス・ルシファーという。」
「私はグレモリー家につかえているグレイフィアともうします。サーゼクスさまの女王《クイーン》も努めています。」
あいさつしてくれたが、
「ルシファーって魔王ですか!」
俺は驚いた。
だって教えてもらってないもん。
驚いていると、
「夏、魔王さまよ。あいさつなさい。」
リアスに軽く怒られた。
「あ、申し訳ございません魔王さま。俺はリアス様の兵士《ポーン》になることになりました黒羽 夏と申します。以後よろしくをお願いします。」
俺は挨拶をした。
俺が敬語を使ったからか部員のみんなが少々驚いているみたいだ。
言葉使いに関してもペルに習っている。
「そんなに堅苦しいあいさつをしなくてもいいですよ。リアスの話ではもっとフレンドリーな性格だと聞いているから普段通りで構わないよ。」
サーゼクスさまがおっしゃった。
「さすがに魔王さまにそれは。」
俺は意外に軽い魔王さまに少し困惑している。
「リアス、少し彼と2人で話をさせてもらえないか?」
サーゼクスさまがリアスに聞くと、
「わかりました。」
リアスの了解を得て俺とサーゼクスさまは旧校舎のあいている部屋に向かった。
部屋で俺とサーゼクスさまは向かい合い座り、
「どうして呼ばれたかわかるね。」
サーゼクスさまが聞いてきたので、
「はい、わかっています。」
俺は答えた。
「アザゼルからは時々報告を受けているんだ。まさかアザゼルが拾った子がリアスの眷属になんなんてね。本当に驚いたよ。」
サーゼクスさまが言う。
「すみません。リアスと出会ってスカウトされたときは父ちゃんのことが堕天使の総督だなんて知らなかったものですから。」
俺が言う。
「君が知らないのは仕方がないよ。この事を悪魔で知っているのは私とグレイフィアだけだからね。堕天使のなかでもアザゼルと幹部が2人と君と一緒に住んでいるスペルビアだけだよ。」
サーゼクスさまは笑いながら言う。
「それで俺はこのままリアスの眷属をしていてもいいんでしょうか?一応堕天使の息子ですし。」
俺が聞くと、
「ははは、可笑しなことを言うね。アザゼルに好きに生きろと言われたのだろ。私も同意見だ。これからも妹のためによろしく頼むよ。」
サーゼクスさまが言う。
「任せてください。リアスのことはもちろん、堕天使と悪魔の関係も仲良くさせてみせます。これが俺の当分の目標ですから。」
明日はいよいよ公開授業だ。
サーゼクスの口調が難しいです。
みなさんゴールデンウィークをたのしんでくださいね。