特典と転生
俺の名前はあれなんだっけ。
名前が思い出せない。
気が付くと、白い何も無い場所に俺がいた。
「ここはどこだ?」
俺は、小さく呟く。
「お前の疑問に答えよう。」
後ろから声が聞こえたので振り向いた。
そこには、30代位のワイルドな顔付きの男性が立っていた。
「ここは簡単に言うと死んだ奴が次の肉体に転生するための空間だ。」
男性は言う。
死んだ奴が転生するための空間だってことは?
「俺は、死んだのか?」
俺は、男性に聞く。
「ああ、その通りだ。」
名前も思い出せないのに死んだと言われても実感がない。
男性が説明してきた。
「本来なら記憶を消してランダムに次の肉体に転生させるのだが、君は俺がクシャミをした時の風圧に押されて車に轢かれたから、特典でも着けて転生させようと思ったから、どんな特典がいいか聞こうと思ったからここに呼んだんだ。」
と言うことは、こいつのせいで俺は死んだのか。
「ふざけんなぁぁぁ!お前のせいで死んだだと!そもそもおまえは、誰だ!そして俺は、誰だ!」
怒りで込み上げて物を、俺は全て吐いた。
男性が口を開く。
「俺は、神だ。おまえのことはよくわからん。」
神だと。しかも神なのに俺のことはわからないってどう言うこと。
「もうどうでもいいから早くして。」
疲れたからどうでもよくなった。
「受け入れが早くて助かるよ。特典は1つだけだから慎重に決めてね。」
1つだけかと、考えていると、
「あと転生先は君がいた世界じゃなくて、ハイスクールD×Dって世界だから。」
ハイスクールD×Dは、たしか主人公の転生悪魔が神器《セイクリッド・ギア》と言う武器で戦うライトノベルだったような。
記憶が曖昧であんまり覚えてない。
でも、戦うなら強い能力にした方がいいよな。
強い物を想像した時、一つの記憶を思い出した。
俺は、遊戯王とかヴァンガードとか言うカードゲームが好きだったと言うことを。
じゃあ1つしかないでしょ。
「遊戯王とかヴァンガードを使う神器をください。」
そう俺が言うと、神が
「いいよ。」
と軽く言ってくる。
そして神が、
「転生前の記憶とここにいた記憶は、リセットされるから。体がしっかりと出来上がったら神器の使い方とカードゲームの記憶を、思い出すようにするから。」
と言った。そして俺は、
「このような特典をありがとうございます。さっきは大声を上げてすみませんでした。」
素直に謝った。そして、
「仕方がないよ。それに死んじゃったのは、俺のせいだし。じゃあ、そろそろ転生させるよ。」
神が言い終わると目の前が真っ白になった。