ハイスクールD×D カードを操るもう一人の兵士   作:ドルキ

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覚醒、赤いドラゴン

 

イッセー視点

 

「…ありがとう…」

 

それがアーシアの最後の言葉だった。

 

木場と小猫ちゃんの協力でアーシアを連れ出せた。

 

だけど、神器を抜かれたアーシアは死んでしまった。

 

あれ…、涙が止まらない。

 

「神様、いるんだろ!なんでこの子を連れていってしまうんですか!悪魔の俺と友達になったからですか!俺はこの子にもっと笑って欲しいんだ!」

 

思っていることを叫んだ。

 

戻って来ないことはわかってる。

 

けど、叫ばずにはいられなかった。

 

「悪魔が懺悔?それともお願いでもしてたのかしら?」

 

後方に堕天使レイナーレがいた。

 

腕に少し切り傷がある。

 

「ここに来るときにあの騎士の子につけられたの。でも素敵でしょ。どんなに傷つけられても治ってしまうのよ。」

 

淡い緑色の光がレイナーレの傷を治す。

 

「この力で偉大なるアザゼル様とシェムハザ様の力になれるの!私の力をあなた様のために…」

 

「知るかよ!」

 

レイナーレを俺は激しく睨みつける。

 

「返せよ…。アーシアを返せよォォォォォッッ!!!」

 

『Dragon boostr!!!』

 

俺の叫びに応えるように、神器が動き出し手の甲の宝玉が輝き籠手に何かの紋章らしきものが浮かんだ。

 

『Boost!』

 

籠手から音声が聞こえ力が増してくる。

 

俺は戦車にプロモーションしてレイナーレに攻撃する。

 

「少しは力をあげたようね。でも、まだね!」

 

レイナーレが光の槍を投げてくる。

 

「ぐぅぅぅあああああ!」

 

光の槍は俺の両足を貫いた。

 

痛い!言葉では伝えられないほどの激痛が俺を襲う。

 

けど、

 

「こんなもの!アーシアが受けた痛みに比べたら!」

 

俺は両足に刺さった光の槍を引き抜いた。

 

『Boost!』

 

籠手の音声がなる。

 

「下級悪魔が光の槍を引き抜くなんてね。でも私の光の濃度は濃いの。治療をしなければあなたは死ぬわ。」

 

レイナーレが言う。

 

俺みたいに悪魔になりたての悪魔じゃ耐えられないのか。

 

俺はアーシアを見る。

 

「神さま…いやさっき願いを聞いてくれなかったし悪魔だから魔王様か。あのクソ堕天使を殴りたいんで痛みに耐えられますように。一発だけでいいんで、殴らせてください!」

 

俺は立ち上がる。

 

『Explosion!』

 

この音声は心強く、光を放し力がわいてくる。

 

「この力は中級、いや上級の悪魔のそれ…」

 

レイナーレの顔が恐怖で歪む。

 

逃げようとするレイナーレの黒い翼を掴みおもいっきり神器のついた腕で殴り飛ばした。

 

レイナーレを倒した。

 

力が抜け倒れそうになるが、

 

「お疲れ様。1人で堕天使を倒すなんてね。」

 

「遅いぞ、イケメン。」

 

木場が支えてくれる。

 

「部長に邪魔するなって止められてね。」

 

「勝ったようね。さすが私の下僕よ。」

 

部長がいつの間にかいた。

 

「部長、持ってきました。」

 

小猫ちゃんが意識を失っているレイナーレを引きずってきた。

 

持ってきましたって。

 

「朱乃、起こしてちょうだい。」

 

「はい、部長。」

 

朱乃さんが魔力で水を作りレイナーレの顔に浴びせた。

 

「ぐはっ」

 

レイナーレが咳き込み起きた。

 

「ごきげんよう、堕ちた天使さん。」

 

「グレモリーの娘か。すぐに増援が来て…」

 

「それはこいつらのことか?」

 

夏にいの手に持っている鎖の先に3人の堕天使が繋がれていた。

 

「リアスがやらなくても俺1人で倒せたぞ。」

 

夏にいが言う。

 

1人で3人の相手をして倒せて無傷って夏にいは強すぎるだろ。

 

「そっそんな…。」

 

レイナーレは呆然としていた。

 

「イッセー、その腕の神器の龍の紋章は…。そういうことね。」

 

部長が何か納得している。

 

「堕天使レイナーレ、あなたはイッセーの神器を龍の手《トゥワイス・クリスタル》と言ったがそれは違うわ。これは十秒毎に己の力を倍にする十三種の神滅具の1つ、赤龍帝の籠手《ブーステッド・ギア》。」

 

「神をも越えることができる神滅具がこんな子供に…」

 

レイナーレは驚愕している。

 

「あなたの神器は回収させてもらうわ。」

 

部長がいうと、

 

「イッセー君!私を助けて!」

 

レイナーレは夕麻ちゃんの姿で言う。

 

「ほら見て、イッセー君に買ってもらったシュシュよ。肌にはなさず持っているの。堕天使の使命であなたを殺してしまったけど私はあなたのことが好きなの。」

 

こいつここまで…

 

レイナーレの目には俺のことは写っていない。

 

「部長、お願いします。」

 

俺が言うと、

 

「私は何もしないわ。私以上に怒っている者がいるから。」

 

部長が言う。

 

「またイッセーを騙そうとしたのか!」

 

夏にいがものすごく怒っている。

 

夏にいがレイナーレに近づき、

 

ドゴッ

 

レイナーレの頭を殴った。

 

レイナーレは意識を失う。

 

「部長、約束は守ってもらうぞ。」

 

夏にいが言う。

 

「わかってるわ。」

 

部長が言う。

 

「夏にい、約束って?」

 

「少しこいつらと話をするだけだ。その間はお前たちにも離れてもらう。」

 

話をするってこんなやつらと。

 

でも、夏にいのことだから考えがあるのかもしれない。

 

「歩けるかい?」

 

木場が肩を貸してくれる。

 

夏にいを残して俺達は教会から少しの間外に出た。

 

 

 

 

 




全部イッセー視点です。

次回は夏が堕天使と少し話をします。

原作を少し変えていきますが楽しんでいただいたら幸いです。
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