「夏、お父様のお帰りだぞ。」
「父ちゃんお帰り。」
「アザゼル様、お帰りなさいませ。」
夏を拾ってから5年の歳月が流れていた。
アザゼルは、夏が喋り出すようになってから2,3カ月に1回位会いに来るようにしている。
「父ちゃん、父ちゃん、僕ね縄跳びで2重飛びができるようになったんだよ。」
ハキハキと笑顔で夏がアザゼルに言う。
「すごいぞ夏。おまえは運動が得意だな。」
アザゼルが夏の頭を撫でながら言う。
「えへへ、ペルがね、男の子は強くなくちゃいけないって言ってたから僕強くなる。」
夏が胸を張って言う。
「おお強くなれ。男は強くなって大事な物を守らないといけないからな。」
アザゼルが言う。
「お二方、久しぶりに会って話したい気持ちは分かりますが、夕食の準備が出来ています。冷める前にお食べになって下さい。」
スペルビアが言う。
「すまんなスペルビア。夏、晩飯を食いながら話そうか。」
「うん。」
3人で夕食を食べ始めた。
「スペルビアの料理はうまいな。酒がすすむぜ。」
アザゼルが頬を赤くしながら言う。
「父ちゃんそのジュースうまいの?僕にも飲ませて。」
夏が言うので、
「アザゼル様、出来るだけお酒は控えてください。夏様に悪影響です。」
スペルビアが注意する。
「いいじゃねーか。夏、これはジュースじゃねーから大人しか飲んじゃいけねえ。お前が大人になってから飲めよ。」
アザゼルが言うと、
「うん。わかった。」
夏が料理を食べながら言う。
「夏はいい子だな。」
アザゼルが夏の頭を撫でる。
「そう言えばスペルビア、何で夏にペルって呼ばれてるんだ?」
アザゼルがスペルビアに聞く。
「何故と言われましても夏様が自然とそう呼ぶようになったので私にはわかりません。」
とスペルビアが言う。
そして夏が、
「スペルデアって喋りにくいからペルって呼んでるの。」
そういうので、
「スペルビアでございます夏様。」
とスペルビアが言う。
そんなことを話し合いながら夕食を食べ終わった。
夕食後、スペルビアは食器を片付け3人で雑談をする。
「夏、明日はちょっと用事があるから俺の知り合いにお前を預けるからな。」
「えー、遊んでくれないの。」
頬を膨らませながら夏が言う。
「悪いな。スペルビアも明日は俺についてきてもらうから。まあ、怖い顔はしてるが優しい奴だから言うこと聞くんだぞ。」
アザゼルが言う。
「はーい。じゃあ今度遊んでね。」
夏がアザゼルに抱きつきながら言う。
次の日の朝
ピンポーン、チャイムが鳴る。
1人の男が入ってくる。
「悪いなバラキエル。俺が連れていけば良かったのだが。」
アザゼルが言う。
「仕方がない。俺は後で行っても構わないがお前が遅れたら問題になるからな。」
バラキエルが言う。
「夏バラキエルについて行くんだぞ。」
アザゼルがそう言うと、
「うん、わかった。」
夏が言う。
「夏君、ついてきなさい。」
バラキエルが言うと、
「うん。えーと、バラおじさん。」
車でしばらく移動して目的地に到着した。
「ここが俺の家だ。」
バラキエルがそう言い家の戸を開ける。
「父様、お帰りなさい。」
バラキエルを抱き締める黒髪の少女。
「ああ、朱乃ただいま。」
バラキエルは朱乃と呼ばれる少女の頭を撫でる。
「あなた、お帰りなさい。でもすぐに仕事に戻るんですね。」
黒髪の女性がバラキエルに言う。
「すまない。それでこの子なんだが。」
バラキエルが夏の方に顔を向ける。
「は 初めまして、黒羽 夏です。今日はよろしくお願いします。」
少し緊張しながら言う。
「うふふ緊張しなくていいのよ。自分の家だと思えばいいの。私は、バラキエルの妻の朱璃です。」
朱璃が笑いながら言う。
朱乃と呼ばれた少女がバラキエルの後ろに隠れているので、
「朱乃挨拶をしなさい、夏君が挨拶をしたのだから。」
バラキエルが言うので少女が夏の前に出て、
「ひ 姫島 朱乃です。よろしくね。」
と、緊張しながら言う。
「うふふ、朱乃まで緊張して。」
朱璃が笑う。
「では、朱璃、朱乃仕事に戻る。夏君のことを頼む。」
そう言い仕事に戻った。
「うふふ、もうお昼ですしお昼ご飯を食べましょうか。夏君、手洗いとうがいをしてくれますか。朱乃、洗面所まで案内してあげなさい。」
朱璃が言う。
「はい母様。夏君ついてきて。」
朱乃が言うので、
「ありがとう朱乃ちゃん。」
と、夏がついていく。
手洗いをしたあと昼食を食べる。
昼食を食べ終わってから朱乃と夏は2人で遊んだ。
歳も同じですぐに緊張も解けてはしゃぎだす。
夜になりバラキエルが帰ってきた。
「夏君、家まで送ろう。」
バラキエルが夏に言う。
そして、帰る支度をした夏が、
「今日はありがとうございました。料理美味しかったです。」
夏がバラキエル一家にお礼を言う。
「うふふ別にいいのよ。またいらっしゃい。」
朱璃が笑いながら言う。
「夏君。今日は楽しかったよ。また遊ぼうね。」
朱乃が夏に言う。
「うん。朱乃ちゃんまた遊ぼうね。」
夏がそう言い小指を出した。
「指切りげんまんしよ。」
そう言い、
「うん。」
朱乃も小指を出し小指と小指を組んで、
「「指きりげんまん嘘ついたら針千本のーます、指きった」」
2人で言う。
「じゃあね。」
そう言いバラキエルと共に帰って行った。
しかし、この日より何度か遊ぶことがあったがしばらくの間2人は会わなくなる。
初めて2000文字を越えました。しかしまだ文章は下手ですね。最後は原作沿いにするために悲しいことになりました。この小説の題を見たら察していると思いますがそれはまた小説を続ける内と言うことで。あと、幼い時に会ってるからって恋愛するとかは別ですよ。ほんとだよ。