夏は8歳になっていた。
「ペルちょっと散歩してくる。」
夏が言う。
「いってらっしゃいませ。夕食までに戻ってくださいませ。」
スペルビアが言う。
「行ってきまーす。」
夏は散歩に行く。
しばらくぷらぷらと歩いていると公園で泣いている少年がいた。
1人で泣いているので放っておくことができず、
「どうして泣いてるの?お腹でも痛いの?」
と、聞いてあげた。
「おっちゃんが、ぐす、おっちゃんが、いなくなったの」
と、少年が泣きながら言ってくる。
「そのおっちゃんはどこに行ったの?」
と、聞いたら、
「パトカーに連れていかれたの。」
と、言ってきた。
夏はそれを聞いてちょっと可笑しいと思った。
「そのおっちゃんは何をしたの?」
と、聞いたら、
「紙芝居をしていたの。おっぱいの、おっぱいの話をしてくれてたの。」
少年がそう言ってきた。
そんな話を子供にしてたら捕まるのはあたりまえだ。
心配したのに損したと少し思ったけど、泣いてる少年を放っておくことはできず、
「泣かないで、僕と遊ぼう。君の名前は?」
と、聞くと、
「一誠、ぐす、お兄ちゃんは?」
「僕は夏って言うんだ。何して遊ぶ一誠君?」
一誠は泣きやみ、
「じゃあドラグソ・ボールごっこしよ。」
「ああやろう。」
夕方になるまで一誠と遊んだ。
「一誠君そろそろ帰ろうか。」
そう言うと、
「うん、夏お兄ちゃん。夏お兄ちゃん、今夏休みだから明日も遊べる?」
一誠が聞いてくるので、
「ああいいよ。どこで遊ぶ?」
と、聞くと
「うんーとね、朝の9時にここの公園で遊ぼう。」
「ああ約束だ。」
そう言って2人は帰った。
次の日
夏が公園に行くと一誠と栗毛の髪の毛の子供がいた。
「あ、夏お兄ちゃんが来た。」
そう声をあげてこちらに近づいてきた。
「一誠君おはよう。この子は?」
そう聞くと栗毛の髪の毛の子供が、
「私、紫藤イリナよろしく。」
言葉遣いや立ち振舞いは男の子みたいだけどイリナって名前を聞くと多分女の子だろう。
「夏お兄ちゃん、俺のことはイッセーて呼んでよ。」
「じゃあ私のこともイリナって呼んで。」
2人が言ってくるので、
「ああ、じゃあイッセー、イリナ、何して遊ぶ?」
それから昼時まで公園で遊んだ。
「お腹減ったー。」
「わたしもー。」
「僕もー。」
3人で話し合う。
「いったん帰ろうか。」
夏が2人に提案すると、
「なら俺の家に行こうよ。昼ご飯みんなで食べよ。」
イッセーが言う。
「やった。イッセー君のママの料理は美味しいから。」
イリナがはしゃぎだす。
「いいのか。」
夏が聞く。
「うんいいよ。」
イッセーがいいと言うのでイッセー家に行くことにした。
イッセーの家に着き、
「ただいま。ママ、友達連れてきたの。昼ご飯ある。」
イッセーが大きな声を出したら奥からイッセーの母親が出てきた。
「お帰りイッセー。あらイリナちゃんいらっしゃい。あらその子は?」
イッセーの母親が聞いてきたので、
「はじめましてイッセーのお母さん。僕は黒羽 夏と言います。」
と、あいさつした。
「夏君ね、はじめまして、大したものはないけど食べて行ってね。みんな手を洗って来なさい」
快く受け入れてくれた。
「「はーい。」」
イッセーとイリナは中に入っていった。
「あのイッセーのお母さん、電話を貸してほしいんですけど。」
と、聞くと、
「ええ、いいわよ。」
と、電話を貸してくれた。
(もしもし、黒羽ですが?)
「もしもしペル、夏だけど。」
(夏様ですか。どうなされましたか?)
「今友達の家にいるんだけど、昼ご飯食べさせてくれるって言うから、ご飯がいらないって言おうと思ったんだけど。」
(わかりました。楽しんできてください。)
と、電話をした。
昼ご飯に出されたそうめんを食べてから神社に行き探険をして夕方になった。
「そろそろ帰ろうか。」
夏が言う。
「えーまだ遊ぼう。」
「そうよ、そうよ。」
イッセーとイリナが言うが、
「あんまり遅くなると両親が心配しちゃうよ。それにまた集まって遊べばいいじゃないか。」
と、夏が言う。
「「はーい。」」
2人が若干元気なく返事をした。
「じゃーね夏お兄ちゃん。」
「ばいばーい。」
イッセーとイリナが同じ方向に向かって歩き出し、
「2人とも、またね。」
と返事をした。
この日から3人でよく遊ぶようになったが、数ヵ月後イリナが、外国に引っ越すことになった。
「イリナ元気でね。」
夏が言い、
「ぐす、イッセー君、夏お兄ちゃん、元気でね。」
とイリナが泣きながら言う。
イッセーも泣きそうになるが、
「イッセー、こういう時は笑顔で見送るのが友達だぞ。」
夏がそう言い、
「ぐす、うん、イリナ元気でね。」
泣きながらではあるがイッセーは、笑顔を作って見送った。
また最後が悲しいことになりましたね。でも、原作沿いだから多少悲しい話は書かないといけないよね。あと夏が8歳のわりに大人びてると思うけど、次はもう少し成長した夏を書こうと思うから別にいいよね。