ワンパンさんは勇者じゃありませんので   作:なんとなく

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雪山に一人立つ

気がつけばサイタマはどこか知れない雪山の洞穴にいた。

 

「さてどうしたものか。」

 

サイタマは受け取ったリュックの中身を確認する。

フランスパンのようなクッキーが入っていた。

携帯食のようなものだろう。かなり大量に有るが声の主は一年分と言っていたのでそれまでに

食料を自給自足しなければいけない。

 

「節約して食べないといけないな。」

 

サイタマは今後の食料事情に頭を悩ました。

 

それ以外にも大きめのナイフや魔法教本らしきものも出てきた。

思ったよりも多くのものが入るようだ。

サイタマはその魔法教本を読んでみたが全く理解できなかった。

 

「難解の上に解りづらい20文字で簡潔にまとめろ。」

 

サイタマはそんな無茶なことをいい魔法を覚えるのを諦めた。

そんなものが無くとも体を鍛えれば問題ないと考えた。

別に頭が悪い訳ではない。ただ俺には必要ないとサイタマは言い訳をしながら考えた。

 

「さて、外がどうなってるか確認するか。」

 

サイタマは光が差し込む洞窟の外へ出た。

そこは猛吹雪であった。視界も悪く気温も低い。

遠くに何か大きな獣が居たが姿は見えなかった。

さすがに寒いため、サイタマは外に出るのを諦めた。

「なんだこの寒さは。ヤバい凍死する。」

作業着を着ているとはいえ、この寒さは辛かった。

サイタマはここで知る。この世界の厳しさ。このまま居ればいづれ凍死してしまうだろう。

ならばこの世界でも生きれるように強くならなければならない。

こうしてサイタマは洞窟内でトレーニングを始める。

生き残るため、どんな敵も一撃で倒すヒーローになるため。

 

サイタマはそれから洞窟内でトレーニングを開始した。

とてもハードなトレーニングだった。

食料は限られていたため、節約した。だが毎日三食必ず食べた。

極寒の中、火が欲しい。そう思ったが精神を鍛えるため、魔法を使わなかった。

と言うより魔法教本を見ても理解できなかったため、魔法が使えないのだが。

最初は死ぬほど辛い一日くらい休もうかとつい考えてしまう。

なんとか魔法教本を理解して暖を取ろうかと考えた。

たがサイタマは強いヒーローになるためどんなに苦しくても血反吐ぶちまけても毎日続けた。

足が重く動かなくなってもスクワットをやり、腕がプチプチと変な音を立てても腕立てを断行した。

開始して変化に気づいたのは一年後だった。

 

 

 

サイタマはハゲていた。

 

そして強くなっていた。

 

 

こうして辺境の雪山の洞窟に史上最強のヒーローが誕生した。

 

そして始まるすべてを一撃で倒すハゲた男の伝説が今

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