リプレイします。   作:翠架

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すみません一話分だとあまりにも短すぎて投稿できなかったので今回は二話詰めです。


n+2-1:不屈の魂 n+2-2:空中庭園を夢見て

  n+2-1:不屈の魂

 

 

見た目は子供、身体能力(なかみ)は人外系。その名は、超人俺!

 

…なかなかに語呂が悪いな。

 

きっとこの前の死に方が巨人に食われるでも、殺されるでもなく、逃げ出した巨人を追い掛けてとどめを刺したとき気を抜いて崖から転落死などというアホな死に方をしたせいだ。

きっとネーミングセンスとか云々を崖に落としてしまったに違いない。

 

そんなことをボケっとしながら考えてたら後ろから突然殴られた。

 

 

「いっつ!」

「間抜け面さらしてるんじゃねえよ、チビ。」

「あ"?2センチ俺の方が身長高いだろうが、このドチビ。」

「そりゃ靴を履いた状態でだろうが、童顔。」

「そのチビで童顔なやつに勝てないのはどこのどいつだ?リヴァイさんよぉ」

「ぐっ……。」

 

 

あーくそ、リヴァイのせいで1ミリぐらい身長縮んだ。ぜってー縮んだ。

あとでリヴァイの靴の踵、1センチぐらい削ってやる。

 

地下街なうな俺は、前回の軍属と違ってかなり悠々自適に暮らしている。

まあ売ってる飯は不味いし治安は悪いしそこかしこに死体が転がっているのを除けばなかなか住み易いところだ。

……つまりはそこそこ住みにくいってことです、はい。

 

とは言え生きていけないところではないし、住めば都とはよく言ったものだ。

住んでるのは地下街の中でも治安のよろしくないところにあるボロ小屋みてぇなところだから都もなにもねぇけどな。

 

 

「………おい、レイ。今日の飯はなんだ。」

「ん~?昨日手に入れたベーコンがあるから、角切りベーコンのポトフと、コーンパンかな~。」

「腹が減った。さっさと作れ。」

「へいへい。」

 

 

何のようで俺のところに来たのかだいたい予想は付いていたが、地下街で出来た友人…?のリヴァイはやはり今日もまた飯を食いに来たようだった。

 

いくら友人(?)だからって毎日飯食ってうちに入り浸んなよと思わないでもない。

…まぁこんな劣悪な環境に居ればそのぐらい図太くなきゃ生きてけないか。

 

 

 

 

 

 

ただ全てを「そういうものである」と認めれば良いだけだ。

 

 

 

 

 

  n+2-2:空中庭園を夢見て

 

 

 

 

この前まで住んでたボロ小屋がシロアリにぶっ潰されたため引っ越ししたが、引っ越した先も大差ないぐらいボロい廃ビルである。

 

まぁ前回と違って部屋数多いし一応三階建てでシャワーとそこそこしっかりしたキッチンもあるからかなり住みやすい。

風通しはとてつもなく良いから場所によってはもはや風化してるがな!

 

 

今日も今日とてたくさんある部屋のうちの1つで仕事を終わらせ、二階のリビング的な位置に置いてあるスプリングの飛び出したソファーで寝ようと思っていたら…

 

 

 

 

 

なんかリヴァイがエルヴィンとリビングで話しとった。

 

えーこれどういう状況?今の友人と過去の友人がバトる系?俺どっちの味方すりゃいいんだよ、と思いつつも、今世のエルヴィンとは面識無いしちょっと警戒する。

だってわざわざ地下街に出向いてくるなんて怪しいじゃん。

まだ2人とも俺が部屋に入って来たのに気付いてないようだ。

 

 

現在の距離、10メートルもないのに。

 

…いや流石に気付けよ。

リヴァイ、お前一応地下街最強なんだろ?

エルヴィン、お前は多分まだ軍人だろ?つーか前回最後に見たときより老けたなぁ…。まだ二十代だろうけど。

 

 

とりあえずこの状況で何もしないのはリヴァイに怪しまれるため、後ろからそっと近付いて、さっきまで使っていた小刀をエルヴィンの首筋にぴたりと当てた。

その瞬間に、この場の空気に緊張が走る。

まぁ、リヴァイは俺の何時もの行動を知っているから大して驚いてないみたいだけど。

 

その状態のままエルヴィンに向かってどちら様?的なことを言おうとしたら何故かくぐもったうなり声みたいなのしか出なかった。…あれ?

 

 

「そのマスクを取ったらどうだ、レイよ」

そうするわ(もーぐぐが)

 

 

そうだったそうだった、今ガスマスクみたいなのしてるんだった。

格好良くバッととろうとしたら髪の毛がマスクに引っかかった。

ちょっ、今日はいつにも増して何もかも上手く決まんねえなぁおい!

かなり玉っぽくなってたから解くのめんどくさくて切ろうとしたら、リヴァイに殴られた。

 

 

「切るな。勿体ねぇ…。」

「おまっ…自分の腕力ちゃんと理解してんのか!?」

「チッ、動くんじゃねえよ…」

 

 

大人しくしてたらリヴァイが絡まってたのを綺麗に解いてくれた。

 

 

「おぉ、綺麗に解けてる…流石綺麗好き!」

「それ今関係無いだろ。」

「いや、そうかもしれないけど…。

……つーか何でリヴァイは何食わぬ顔して人ん家で知らない人と喋ってんの?」

 

 

そう、さっきまでリヴァイは我が物顔でソファーに座っていたがここは俺の家であってリヴァイの家ではないのだ。

よく居座っているけど。

 

 

「お前の家の方が余計な心配をしなくていいからな。」

「そりゃ…、うん、そうだけどさぁ。…はぁ、なんかもう色々とやる気が失せた。寝る。」

 

 

ベチャベチャに濡れて重くなった服を脱いで、その辺に干してあった服を着る。

ズボン…は、無いからまあいっか。

 

 

「じゃあ俺上で寝てるから。何かあったら起こしに来てね。」

「待て、血まみれの服を脱ぎ捨てて行くな!」

「あとで瀕死のシロアリと一緒に表に捨てとくから置いといてよ。」

 

 

一眠りする頃には血も固まってるでしょ。

そう言い残して部屋を出ると、エルヴィンがリヴァイに質問した。

 

 

「…彼は、一体何なんだ?」

「先に言っておくが彼奴は兵士にならねえぞ。」

「いやそうではなくて、純粋な疑問だよ。

彼は一体、何なんだ?」

「……彼奴は徒党を組むゴロツキ、彼奴の言うところのシロアリからどんな手段を使ってでも情報を聞き出す…所謂拷問屋だ。」

 

 

 

ちげぇよ情報屋だよ。

 

 

 

[chapter:空中庭園を夢見て最後に辿り着くのは何処だろうね]

 

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