花遊び   作:月茜

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QuinRoseさんのところで発売されている
ハートの国のアリス
クローバーの国のアリス
などの、アリスシリーズの2次創作。

エンディング後の主人公との子供を想像したら、楽しかったので投稿。
短いものを色々書くつもり。

勝手な解釈で出てくることがある可能性があるので、注意


The child of Alice.1

 とことこ、と足音をたてながら少女は走っていた。

 母譲りの茶色の髪をなびかせ、父譲りの橙色の瞳に薄い涙の膜ができている。

 面倒くさがりの役なしたちも、少女の様子に目を止めいる。

 おろおろとしている使用人たちをすり抜け、庭の茶会の席まで走った少女は椅子に座っている男に飛びついた。

 

 

 めったにこんなことをしない自分が、抱きついてきたことにブラッドはピクリと体を動かした。

「おや、どうしたんだい?」

 いつもよりことさら優しく頭を撫でてくれる手に甘える。

 頭のてっぺんから生えた兎耳がピクピクと動く。

 がばり、と顔を上げた私の顔はおよそ幼子が浮かべるのにふさわしくないものだろう。

 同年代と比べると比較的大人びている私のいつもは冷静な思考も、今この時はあるもので埋め尽くされている。

「どうしよう、ブラット。ウサギなのに、にんじんが嫌いになりそう!」

「……。私はすでに嫌いだが(・・・・・・・・・)

 一瞬黙ったと思えばドギッパリ言ったブラット。

 そんなことはもう知っているが、そんなことはどうでもいいのだ。

「ウサギなんだよ!? それなのに……! もう、いや!」

「ある程度予想できるが、どうしたんだ?」

「ここしばらく食卓を飾るのは全部オレンジ色(・・・・・)になった」

「それは……地獄だな(・・・・)

 そうだろう。そうだろう。

 父親が手にしたオレンジ色をした物体が、どれほどの恐怖か。

 娘がウサギで、今まであまり他人に理解されない嗜好だったから嬉しかったからか。お父さんは嬉々として、それはもうお花が周りに飛んでいる幻視できるほど嬉しそうに持ってくるのだ。

「ぅぅ……、お父さんすっごく嬉しそうだし。断れないし」

 へにょり、と耳がたれる。

「それで、ブラットの傍だったら大丈夫かなーて。ブラットの言うことならお父さん聞いてくれるもん」

「はぁ、確かに私はあの物体は嫌いだが。あれは私がいようと嬉々として持ってくるぞ(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「ぅぅ……」

「ふむ……」

「?」

 ひょい、と体が持ち上げられブラットの腕に座るように抱えられる。

「ちょうどこれから町へ視察に行こうと思っていたんだ。外で食べるにしても、一人というのはつまらない。私にエスコートさせていただけませんか、お嬢さん(ちいさなレディー)

「はい! よろこんで!」

 大人のように、片手にキスをされ誘わる。頬を赤色に染めながら、勢いよく頷いた。

 萎れていた耳は嘘のようにピンと立ち上がり、大きくて優しい手が撫でてくれる。

 

 

 そんな、よくある幸せな日常の一幕。

 




アリスとエリオットの子供

アリスより癖の強いウエーブがかかった茶髪で頭の上にはウサギ耳が生えている。
エリオット似の橙色の瞳。
ウサギのためにんじんは好きだが、やはり父親のようには無理らしい。
マフィアの屋敷でくらしているため、色々と冷めて捻くれかけている。時々その片鱗が見える。アリスの子供として見られるのが余り好きではない。アリスと同じでネガティブが入っている。(私のことをみんながかまうのはアリスの子供だからだ……みたいな)
とりあえず、役があるわけではないが、顔なしではない。よそ者の子供ってことで(考えるの放棄)
心臓が時計にするかは悩みどころ。
ふわふわな頭部はみんなに人気。
ブラットは最近耳を触るのが好きらしい。ブラットは色々きわどいことを言ったりやったりするので、ロリコン疑惑が浮上している。
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