俺と彼女のハイスクールライフ   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

最近あまり筆が上がらず、調子悪い日が続いちゃってます(汗)明日テストなのに、投稿してていいのかな(焦燥)

さて、いよいよ原作から抜け始めますよ。その前に球技大会編を書けって話だよね。はい、書きます。

それではご覧ください。



35話:俺と彼女の初詣ミーティング

目を覚ました。部屋はカーテンの隙間から入る陽光で少し明るかった。

 

俺の隣には風音が気持ちよさそうに眠っている。全裸で。

 

帰宅後、風音に迫られた俺は我慢できずに処女を奪った。なんか言い方がアレだが他に思いつかない…。だから当然俺も全裸だ。敷いている白いシーツについている赤い血が今夜の出来事を物語っている。外からは鳥の囀りが聞こえる。これが所謂朝チュンというやつか。

 

時計を見ると、既に10時という大遅刻だ。まぁいっか。あんな激しい夜を送ったんだし。いやちゃんと優しくしたよ。ぶっちゃけすげえ気持ちよかった。

 

今更だけど、俺、童貞卒業した。

 

「ん……あ、おはよう八くん」

「おはよ。どうだ?調子は」

「腰のあたりに違和感あり」

「そうか。まあ中には出してないし。安心しろ」

 

出そうになったら一度抜いて外に出した。これ以上生々しい話はやめよう。

 

 

生徒会長と副会長が同時遅刻は異様だろうな。案の定、平塚先生に厳しく注意された。だけど、合同イベントの準備で疲れてたんだろうって注意だけで済んだ。きっと風音も向こうで同じこと言われてんだろうな。それもあるけど、やっぱ激しい夜を送ったから、腰痛なんだよね。なんて事は口が裂けても言えない。ましてやこの人の前ではな…。

 

「大丈夫?八幡。疲れ取れてる?」

 

彩加が心配そうに眉を八の字にしながら尋ねてきた。今日も可愛いな。

 

「疲れは取れてるんだがな。まぁ寝不足だ」

「風音は起こしに行かないんだ」

「風音も寝坊で遅刻だ」

「ええ、2人そろって?……ははーん、さては」

 

え?もしかしてお気づきでございますか?年頃の女子高生特有の妄想が働いてしまってます?おいやめろ、会長と副会長の不純異性交遊なんて知られたらとんでもないニュースだ。何より、彩加の前だぞ?

 

「クリスマスで浮かれて遅くまで遊んでたんでしょ!全くこれだからベタベタリア充は…」

 

凛がバカで助かった。隣の飛鳥を見ると、ハッと何か気付いた様子で若干顔が赤い。このビッチが。彩加も気づいてない様子だし、真実を察したのは飛鳥たった一人だった。後でからかってやろう。

 

「俺らの遅刻はどうでもいい。それより、今日が本番だ。気合入れろよ」

「て言っても昨日で準備ほぼ終わってんじゃん」

「そうだけど、取り敢えず俺と凛は会場の見回りだ。調理は風音と飛鳥、雪ノ下にまかせる」

「うん、まかされた」

「…八幡、僕って行っても大丈夫?」

「別に問題ないと思う。海浜も生徒会じゃない奴連れてるし」

「じゃあ部活が終わったら行くね!」

「分かった」

 

冬は部活終わる時間が若干短くなるし、イベントもそこそこ夜までやるから十分間に合うだろう。

 

 

「クリスマスイベントの会場はこちらでーす」

 

イベント開幕が迫る中、あちこちから案内の声が響き渡る。両生徒会の各自で呼び込みをしている。俺も一応案内しているが、一方的に話しかけられて困惑している。こういう時ってどういう対応したらいいのか全くわからない。取り敢えずマニュアル笑顔。すると

 

「あ、悪魔じゃ…」

「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

 

おじいちゃんは震えながら狼狽え、おばあちゃんの方は何やら念仏を唱えている。いや悪魔じゃねえし、死んでねえから、失礼にも程があるだろこんちきしょう。

 

「おーい、そっちはだめ!こっちこっち。あそこの席空いてるから」

 

凛は園児の対応をしっかりとこなしている。その姿がなんか似合ってて、幼稚園の先生とか保育士に向いてるんじゃないかと思った。一人っ子のくせに子供の扱いが分かっているように見える。

 

「ねえお姉ちゃん!クリスマスなのに何でゾンビがいるの?」

「ぷ!…ち、違うよ。イ、イベントの案内をしてる人!」

「あのお兄さん人間なの!?」

「あっははははははは!!!」

 

とうとう限界がきたのか、腹を抱えて目に涙を浮かべながら爆笑する凛。あいつ絶対許さない。今からでも眼鏡を買いに行きたい!もうやだ!俺のライフはもうゼロよ!今俺の願いが叶うならば、眼鏡が欲しい!それでは聴いてください、眼鏡をください。

 

案内を一通り終えた俺は、心の中で替え歌を歌いながら、調理室に訪れ、暗黒オーラをまき散らした。俺のこの様子にケーキを作っている風音達は眉を八の字にしている。ああ、最早あまり心配されてないなこれ。

 

「ど、どうしたの?」

 

飛鳥がそう聞くと、後ろにいた凛が答えた。

 

「そ、それがね。ぷ、くく」

「いつまで笑ってんだよ……」

「………あー、成程」

「お?さすが彼女。やっぱり分かった」

「大体予想はついたよ。八くん、伊達だけど眼鏡渡しとく」

「おおマジか!サンキュー風音愛してる。できれば学校で渡してほしかった」

「私もすっかり忘れてて…。私も愛してるよ~」

「「いちゃいちゃしない!」」

「一応私もいるのだけれど……」

 

雪ノ下は呆れた顔でケーキに生クリームを塗っていた。お勤めご苦労様です。

 

 

イベントもそれなりの盛況を見せ、成功に終わった。

 

「ありがとう。おかげでいい思い出になった」

「そりゃよかった」

「機会があったらまたやろう!」

「いや、正直勘弁してほしい」

「ええ!」

「疲れたし、めんどい」

「いいじゃないか!ともにシナジー効果を生んで、もっと大きいイベントを!」

「じゃあ俺達が納得できる企画ができたらな」

「ふっ、受けて立とうじゃないか!見てろよ」

 

うええ、なんか俺挑戦状送りつけたみたいになってしまった。諦めさせようとしたのにかえってやる気にさせたらしい。受けて立つとか正直やりたくないから、勘弁してほしい。

 

「じゃあな」

「ああ。また次のイベントで会おう」

「風音ー、比企谷ー、またねー」

「じゃあねー、かおりー!」

 

海浜総合と別れを告げ、こうして合同イベントの幕は降ろされた。

 

凛がノリノリで打ち上げしようと言ってきたが、疲れてるから後日にやることになった。

 

 

「「ただいまー」」

 

比企谷家に入った俺と風音はカバンを部屋に置き、リビングに入ると比企谷家族と新島家族がテーブルとその上に乗った赤飯と七面鳥を囲っていた。毎年この家族でクリスマスを過ごしているのだ。…何で赤飯?

 

「何で赤飯なの?」

 

風音も気になったのか、親に問いかけた。けど、返事が返ってきたのは俺の妹小町からである。

 

「あ、小町が提案したの」

「え?どうして?」

「お兄ちゃんと風姉、大人の階段上ったんでしょ?そりゃ祝うしかないって。今の小町的にポイント高い!」

 

……………………。数秒の沈黙。今の小町の発言を理解するのに10秒程要してしまった。え、待て、何で知ってる?

 

「何で知ってるって顔してるね。そりゃ朝お兄ちゃんの部屋に行って、全裸の2人見れば一目瞭然でしょ?」

 

何いいぃぃぃぃぃぃ!!!ま、ま、まさかのあの光景を見られた!しかも妹に!ええええええ!!!

 

隣の風音は未だかつてない程顔を赤くして、顔を覆い隠してしゃがみこんでしまった。穴があったら入りたいと本気で思ったのは初めてだ。今すぐ逃げ出したいが、既に俺は白目で意気消沈している。

 

それなのに容赦なく、次は親の猛攻が始まった。

 

「「やっとかお前ら」」と、両父親

「「いつするんだろうってこっちが気になったわ」」と両母親。

 

嬉し半分呆れ半分の親共。何でそんな息子と娘の性事情を気にしていたのか。

 

そもそも第一発見者の小町はまだ中3なのにあの光景を見せてしまったことに少し申し訳なく思っている。今はけろっとしているが、きっと刺激が強くて迷惑かけたかもしれない。

 

「あー、悪いな小町。なんか見せちまって」

「本当だよ!ビックリしたんだから!お兄ちゃんたち起こそうとしたら、全裸で抱き合って寝てたんだから!明らかに事後じゃん!」

「おい小町、事後って言い方はよせ。ていうか本当にすんませんした。風音に迫られて我慢できなかったんです!」

「え、風姉から誘ったの?」

「やるわね、風音」

「もうやめてぇ!」

 

耐えきれなくなってそう叫んだ風音は、依然として顔が赤い><のような表情をした。このまま『演技ですからあ!』って言ってくれないかな。可愛すぎて俺の心がぴょんぴょんするから。ぶひぃ。

 

 

いたたまれなくなった俺達は一旦部屋に戻った。

 

「うぅ、まさかあんなに早く知られることになるなんて……」

「けど、よく考えたら予測できた気もするな。ちょっと急ぎ過ぎたか?」

「でも、私達付き合ってもう6年だし、婚約だってしたんだから……そろそろ、と思って」

「そうか。俺より先に我慢できなくなったんだな」

「う、言い返せないのが悔しい…。そ、そもそも八くんが何もしてこないからじゃん!」

「えー、俺はちゃんと結婚してからするつもりだったんだけどなぁ……。これに関しては風音が俺より変態だったとしか」

「そ、そんなことないもん!あんだけ私の体中舐め回しておいて!」

「おいおいおい待て待て!今それを言うな。恥ずかしくなってくるだろ!それを言ったら風音だって俺のちん」

「わあああああああ!言わないで言わないで!?」

「2人共いつまでそんな痴話喧嘩してるの!?早くしてよ!聞いてるこっちが恥ずかしい!」

「「は、はい!!」」

 

ドアが突然勢いよく開いたと思ったら、鬼の形相をした小町が鋭く睨み付けた。その小町から激しい叱責を受けた俺と風音は背筋をピンと伸ばし、礼儀正しい返事をした。目がライオンみたいで怖かったな……。

 

 

親から温かいまなざしをされながらも、席についてクリスマスパーティが始まった。基本こういうのは小町が仕切っているが、普段から会ってる仲だし、特にこれといった特別なことはしない。俺ら子供は精々親の談笑をBGMにゲームしたり、適当に喋ったりしている。

 

「どうだ?小町。勉強の進み具合は」

「うぇぇ、今話す話題それ?……」

「お前の受験が終わらない限り話すぞ。で、実際どうなんだ?」

「………微妙。それも全教科」

 

ふむ、どうやら相当追い詰められている状況だという事が分かった。

 

「先生はなんて言ってたの?」

「かなり頑張らないと受からないって」

「じゃあかなり頑張らないとね!」

「うぅ、風姉が鬼教官……」

「ま、小町にはそれくらいがいいんじゃないか」

「それどういう意味!?」

 

そのまんまの意味だ。小町は昔っから甘やかされて(主に親父)育ったから、かなり厳しめの方がちょうどいい。

 

 

年が明けると同時に、凛たちからあけおめのメールが送られてきた。Eメールとかじゃなくて、遠足以降全く使ってないLINEとやらに送られてきた。そして次に送られた内容は、初詣皆で行こうという話だ。

 

「家にいたい」

「ほら八くん行くよ。早くしないと遅刻する!」

「何でこんな寒い中人込みに行かなきゃいけないんだ……」

「さっさと靴履くごみいちゃん!折角誘ってくれたんだから」

「へ~ぃ」

 

これでもかというくらい防寒具を装備した俺は、両腕に彼女と妹に抱き着かれながら、強引に目的地へと歩きだした。両手に華だが修羅場かたらしにしか見えない。

 

 

 

「おまたせー」

 

集合場所に到着し、風音達と雑談をすること数分、最初に来たのは彩加だった。可愛らしく手を振りながらこちらに駆け寄ってきている。今日はかなり寒いから彩加の白い頬が若干赤くなっていて、もう眼福です。嗚呼、もう神様の悪戯としか思えない。

 

「戸塚さん、明けましておめでとうございます!」

「おめでとさん」

「おめでとうー」

「明けましておめでとう!今年もよろしくね!」

 

新年の挨拶を交わし、さらに待つこと数分。凛と飛鳥とも合流した。

 

「お兄ちゃん、この人たちが生徒会メンバー?」

「そうだぞ。ほれ自己紹介」

「初めまして!お兄ちゃんの妹の比企谷小町です。お兄ちゃんがいつもお世話になってます!」

「八幡の妹?可愛い!!」

「八幡とはあんまり似てないね」

「八幡!?今八幡って言いましたか!……ごみいちゃん………」

 

おい、今説明するからその軽蔑した目を止めなさい。別に愛人枠とかそういうのじゃないし、風音一筋だからごみいちゃん言うな。泣くぞ。

 

「なーんだそういう事か。いやいや小町はわかってたよ。お兄ちゃんが愛人とかそんな度胸ないって」

「分かってくれればいいがさりげなく俺をディスるのやめようか、妹よ」

「それにしても、お兄ちゃんにも親友と呼べる人ができるなんて、小町嬉しい。あ、今の小町的にポイント高い」

「まぁ、そうだな……」

 

俺が遠足でこいつらと知り合うまでは、小町はずっと俺の心配をしてくれてたんだ。あまりそういう面は見せなかったけど、時々風音に俺の事を聞いていて、心配させてると自覚したんだ。だから今こうして小町を安心させてやれたのは良かったと思っている。

 

「心配かけたな。俺はもう大丈夫だ、小町」

「ロットアイは?」

 

優しく頭を撫でると、無言でそのまま胸板に顔を埋めて抱き着いてきた。小町も結構なブラコンだと思うんだが。

 

「ブラコンだね」

「微笑ましいねぇ」

「兄想いなんだね♪」

 

風音以外の皆から、小町の第一印象が言い渡された。『ブラコン』だってさ。その声は小町の耳に届いたらしく、バッと勢いよく俺から離れた。ちょっと悲しくなってきた。もっと抱き着いててほしかった。

 

「小町は別にブラコンじゃありませんよ!」

「でも文化祭で思いっきり抱き着いてきたじゃねえか」

「お兄ちゃん黙ってて!?ていうかなんでそれ今言ったの?」

 

顔を赤くして涙目になった小町はその後も必死に説得したが、見事にみんなの優しい目で流されてしまった。そこまで必死にされると兄である俺は結構複雑な気分になるから、抑えてほしい。俺は抑える気ないけどな。小町の事だったら1時間は語れる。

 

持ち前のコミュ力であっという間にみんなと打ち解けた小町と共に、初詣を終らせた。小町は当然合格祈願。彩加達のは教えてもらえなかったが、俺と風音は小町と同じ合格祈願だ。無事総武高に受かって生徒会に入れてやりたい。中学時代楽しめなかった妹との学校生活を楽しみたい。俺の自分勝手な願望でしかないが、もちろん小町に勉強を無理強いさせるつもりは毛頭ない。

 

ふと隣の小町を横目に見ると、必死にお願いしているようなオーラがビンビンに感じれた。どうしても総武高に入りたいのか、はたまた結構やばい状態なのか。お兄ちゃんちょっと心配になってきた。わかんないところがあったら絶対に俺か風音に聞いてほしい。

 

「お兄ちゃんお守り買って♪」

「はいよ」

 

ねだられた俺は即座に学業成就のお守りを小町に渡した。巫女服っていいな。風音に着てほしい。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

そろそろ現在進行中のシリーズの進みが悪くなってきたので、新作出したいと思います。初のクロスオーバー作品です。俺ガイル×○○○です。いつになるかわからないけど、そちらも是非読んでいただけると嬉しいです。

また次回。
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