俺と彼女のハイスクールライフ   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

お久しぶりです。久しぶりに投稿なんですが、続きではなく、最新話の43話の改訂版です。個人的にもっと面白くできるんじゃないかと思った所存です。

それではご覧ください。


43話:俺と彼女の暗雲メモリアル

ホテルのロビーで彩加たちと合流した俺達は凛の寝ている部屋に戻ることにした。そろそろ食事が運ばれる頃だ。さすがにもう起きてるだろ。

 

「あ、やっと戻ってきた。もう料理来てたよー」

 

昼寝ですっかり元気を取り戻した凛のテーブルの前に並ぶのは豪華な料理。テレビで見たことあるようなものが色々と置かれていて、見てるだけで腹が減ってきた。

 

「もう30分以上待ったし。こんな豪華な料理を目の前でお預けなんて拷問だよ!」

「悪かったよ。早く食おうぜ」

 

各々自分の位置に座り、乾杯の音頭は凛がとった。目の前に並ぶ刺身や鍋物などの和食に舌鼓を打つ。

 

「私が寝てる間に何してたの?」

「彩加とゲームコーナーで遊んでた」

「八くんと買い物」

「えー、いいなぁ。じゃあ、この後皆で遊ぼうよ」

「明日にはここ出るし、そうすっか」

 

凛の言葉に皆が頷き、明日の予定を計画しながら、箸を止めることなく食事を進める。

 

おそらく、こうして5人で遊ぶ機会は当分訪れないだろう。皆、目指すもののために受験を選択し、忙しくなる。勿論俺も、風音も国立を目指しているため、勉学を怠るつもりはない。俺らにとって今この時間はとても貴重な物だ。

 

 

可笑しいなぁ。先程の話ではこの後、ホテル内で遊戯をすることになっていたはずだ。それなのに食事を終えた途端、皆満足そうに横になり始めた。おーい、食ってすぐ横になると胃液が逆流して癌になる可能性があるぞ。

 

「遊びに行くんじゃなかったのかよ」

「なんか食べたら、動くの面倒くさくなっちゃって」

「じゃあさ、折角だし色々話さない?ほら、こうやって集まるのって結構難しくなってくるし…」

 

風音が少し寂し気に話を切り出す。それを聞いた皆も顔を下に向け、表情を曇らせた。この様子だと、この先余裕がなくなることは分かっていたようだ。

 

「思ったんだけどさ、私達学校でいつも一緒にいたり、休日遊んだりしてるけど、自分たちの事ってあまり話したことないよね?だから色々話そう」

「あー、言われてみればそうかもね」

「じゃあ折角の機会だし、八幡と風音の事、しつこく聞こうか。ぐっへっへ」

 

俺と風音を交互に見て目を輝かせる飛鳥と、ゲスな笑いを浮かべる凛。

 

風音の提案は流れで採用され、テーブルの上にお菓子やお茶を出して、お喋り空間を作り出した。

 

 

比企谷八幡と新島風音の幼児時代。彼らは幼稚園では、いつも二人くっついて遊んでいた。

 

広場を駆けたり、遊具で戯れるなど、そこらと変わりないただの園児だ。この頃の八幡はもちろん目は普通で友達もいたから、楽しく過ごせていた。

 

帰りはそれぞれ母親が迎えに来ており、ここでも楽しく喋りながら家路に向かっていた。

 

「ままー、きょうはね、ねんどでお花つくったのー」

「ぼくはひこうきー」

 

無邪気で可愛い子供たちの話に、母親は優しい笑みを浮かべながら返す。八幡と風音にとって、この時間は大好きだった。無論、母親たちもこの時間を楽しく過ごしていた。

 

 

小学校からは、クラスが別々になったため、二人でいる時間は前と比べて少なくなった。小町を含め登下校も共にしていたが、小学五年生に進級した途端、その頻度は減ってしまった。

 

原因は虐め問題である。他の人よりも目が特徴的だった八幡は格好の的になった。最初は友人同士の冗談、いじりかと思って笑って済ませていたが、聡明な八幡は、それが違うものだと気づいた。

 

「人を貶して楽しむのが遊びで、一緒になってするのが友達なら、そんなのいらねえよ」

 

それ以来、八幡は完全に1人になった。校内でも風音や小町と関わることを避けた。八幡の心は、次第に灰色に染まりつつあった。

 

「八くん最近冷たくない?どうしたの?」

「……女子といると友達にからかわれるからな」

「でも、登下校くらい一緒にいようよ。小町ちゃんも怒ってるよ」

「……たまにならいい」

 

最初は物を隠されたり、ちょっかいを出される等の軽いものだったが、段々とエスカレートしていくのが、虐めの特徴である。

 

身体的、精神的ダメージを負おうと、八幡は平然としていた。いや、無理をした、我慢していたと言った方が正しいだろう。風音の前では悟られないよう、何事も無かったように、平気な顔をし続けた。全ては、家族や好きな人に心配されないために。

 

だが、小学生に長く続く事を隠し続けるのは難しい。いじめが始まってから半年以上経ち、ついに風音に気づかれてしまった。

 

「八くん!何で今まで言ってくれなかったの!?」

「言ったらお前までイジメられるかもしれないだろ。いいんだよ、こういうのは放っとけばいずれ飽きる」

「でも半年以上も続いてるんでしょ。私が絶対に放っとかない。先生とかお父さんに言うよ」

「先生にはもう言った」

「……本当に?」

 

いくら周りと比べて大人びていても、所詮はただの小学生。毎日続く攻撃に耐えきれる程のメンタルは持ち合わせておらず、一度担任に相談をしたことがあった。八幡も話を聞いてくれた先生には、少なからず信頼を寄せていた。

 

「じゃあ、何でまだ続いてるの?」

「簡単な事だろ。ただ注意しただけでやめるわけがない」

 

実際に先生がした事は、加害者に注意をしただけ。しかも、あろうことか八幡の名前すら出していたのだ。そうすれば悪化するのは目に見えている。

 

『次にチクったら、殺すぞ』

 

虐めグループのリーダーは、傷だらけの八幡にそう言い放った。つい先程、風音に見つかる前に起こった出来事である。

 

「そんな……」

「この事は誰にも言うなよ。心配かけたくねえから」

 

八幡はフラフラな足取りで、その場を去ろうと風音の横を通るとき、腕を掴まれた。治っていない傷や痣が地味に痛く、顔をしかめながら、風音の顔を見た。その瞬間、八幡は初めて見る風音の表情に、思わず目を見開く。

 

眼からは涙が流れており、唇を噛みしめていた。

 

「なんだよ。いてえな」

「全然力入れてないよ。ちょっと触っただけでも痛がってるのに、いつまで我慢するつもりなの?もし取り返しのつかない事になったらとか考えないの?二度と消えない傷ができたら、どうする気?」

「お、おい。急にどうした?」

 

弱々しく、掠れ声で八幡に抱き着いた。八幡は自分が傷ついているから泣いていると思っているが、少し違う。確かにその気持ちもあるが、それ以上に風音は悔しがっていた。何年も一緒に過ごしているのに、気付かなかった自分自身に。大好きな人が傷ついているのに、自分は呑気でいたことに。

 

「…八くんはどうしたい?」

「は?」

「私は、八くんを傷つけた人を許さない。私の事も。あの人たちも」

「風音……」

「私はどうなってもいい。それで八くんが傷つかなくなるのなら」

「それじゃ俺が我慢ならねえな。お前が傷つくかもって思うと」

「八くん…」

「どうしたいって聞いたな?今決めた」

 

『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけ』

 

ふと頭に、この前見てたアニメが過った。

 

「やり返す」

 

 

その日を境に、俺と風音は復讐を決意した。やり返しと言っても、殴る蹴るじゃあいつらと同じになるからしない。せいぜい証拠を見せるだけだ。大勢の前でな。

 

たかが小学六年生じゃやれることは限られている。だからその中で俺達はできることは、録画と録音だけだ。いや、いくら考えた所でこの方法しかないだろう。

 

家族に見つからないよう、こっそりビデオカメラを学校へ持っていき、現場を風音が撮影。その度に風音に泣かれて、申し訳ない気持ちになった。すげえ心が痛い。

 

イジメている奴らは俺達が復讐を企てている事なんて、考えてもいないだろう。非常にやりやすく、録画に録音、写真、全て一日で揃ってしまった。標的である俺も助かったわ。いや、マジで痛い。

 

「ようやく解放されるな」

「うん。…八くん、約束して。これからは、もう1人で抱え込まないで。もっと私を頼って」

「…分かったよ。俺も痛いのはこりごりだ」

 

俺は風音の頭を撫でながら、続ける。

 

「サンキューな。お前が止めてくれなきゃ、卒業までずっとこのままだった」

 

風音は口を開くことなく、俯きながら小さく頷いた。表情は見れない。

 

復讐を決行するのは、早速明日だ。

 

 

作戦決行当日、昼休みが終わり五時間目に入ろうとしていた。俺はいつものように机に向かって椅子に座る。そして何故か筆箱がない。ちなみにこれもいつも通りだ。悲しくね?

 

まぁ、筆箱どころか、教科書もノートも使わないけどな。今、風音が授業をサボって、ある所に行っているはずだ。

 

復讐の作戦というのは、それほど難しくない。まず、風音が放送室に行く。イジメ現場で録音したものを流す。そして、俺が教壇に立っている担任に録画した映像を見せる。そのために昨日父さんからDVDプレイヤーを借りたのだ。ごめんな、父さん。こんな使い方して。後は写真を教室中にばらまくだけだ。なんなら上も脱いでやろうか?

 

授業に入り、静かとなった教室で、俺は頭の中で復讐のおさらいをした。それと同時に、今日まで半年も張っていた気が落ちていく感覚に陥る。今日で、終止符が打たれる。

 

ここで、校内放送のチャイムが流れた。

 

「……きたか

「はーい皆、ちゃんと放送聞いてねー」

 

担任の先生は一旦授業を中断し、生徒に放送を聞くよう促した。

 

これから流れるのは、誰も予想しない、残酷で、過激で、耳を塞ぎたくなるような音だ。俺が毎日嫌という程聞いた音だ。心して聞くといい。

 

『ドゴッ!ドカッ!…パシンッ』

 

効果音のように流れる殴る音、叩く音が校内に響き渡る。先生、生徒も状況を呑み込めず、呆然としていて、静かな教室に、痛々しい打撃音が広がる。

 

そして、人の声も流れ始めた。

 

『おら、立てよ』

『何でお前みたいな奴が頭いいのかわっかんねー』

『弱いくせに調子乗るな!』

 

加害者の声だ。これらの声の主は、当然この教室内にいる。クラスメイトの皆、その主に目を向けた。

 

「…は?なんだよこれ!」

「意味わかんねえよ!」

「なんで……」

 

当の加害者三人は、勢いよく立ち上がり、その衝撃で椅子が倒れた。皆の視線は、一斉に彼らに降り注ぐ。

 

「俺達こんなの知らねえよ!」

「何見てんだよ!」

「こんなの嘘に決まってんだろ」

 

今までしてきた行いが公になったことで、三人は焦りを見せている。おそらくこの事態を逃れるために、まだ未熟な脳をフル回転させて言い訳を考えているだろう。しかし、それでも放送は止まらない。汚い嘲笑、鈍い音、高笑い。次々と流される音の情報が、三人を追い詰める。

 

「なあ、信じてくれよ!」

 

涙目でクラスメイトに懇願するが、通用しなかった。何故なら、クラスメイトは彼らがいじめをしていることを知っているからだ。ずっと俺を横目に見て見ぬふりを続けていたからな。

 

次は俺の番だ。

 

俺は、教壇を挟んで担任の前に立ち、上を脱いだ後、イジメ現場のDVDを流して見せた。担任は口に手を当て、瞳孔を震えさせている。

 

「ど、どうして……」

「ちょっと注意したくらいでやめると思ってたんですか?俺の名前も出しやがって」

「違うの!私はそんなつもりじゃ」

 

担任が何か言っているが、俺は耳を貸さず、写真をにばら撒いた。状況に頭が追いつかず、好奇心で行動するクラスメイトはその写真を拾う。拾った者は加害者の三人から俺へと視線を移す。中には小さく悲鳴を上げた女子もいた。

 

『5年3組比企谷八幡君は、酷いいじめを受けています。今5年3組の教室では、その現場の映像や写真が公開されています。八幡君をイジメていたのは、同じく3組の、広田泰道(ひろたやすみち)杉浦智樹(すぎうらともき)森谷淳(もりやじゅん)

 

録音した分の放送が終わると、突如風音の声が流れてきた。風音、それは聞いてない。寧ろ、あいつらを逆撫でさせてしまう。

 

「失礼します!」

 

突然教室に入ってきたのは、生徒指導の先生だ。その人を先頭に教頭先生もいる。これも予想外で反応に困ったが、取り敢えず助かった。

 

「そこの三人、今すぐ私達と職員室に来なさい」

「比企谷君。新島さんから事情は聞いたよ。もう大丈夫だ」

 

教頭先生からその話を聞くと、ひょこっと後ろから風音が顔を出してきた。笑顔でピースサインをしてきて、思わず笑みがこぼれる。

 

『うああああああああ!!!』

「お、おい!待ちなさい!」

 

全てを洗いざらい暴かれた三人は自暴自棄になり、俺に向かって走ってきた。完全に目がイってしまっている。

 

今までなら、ここでいつも震えて殴られるのを待っていたが、今は何故か全く怖くない。それに遅く見えて、振りかぶってきた拳を受け止めてしまった。一瞬蹴とばそうと思ったが、そこは抑えて押し返した。

 

教頭先生と他の先生が押さえにかかった。大人と子供じゃ力の差は歴然であり、二人は何もできず、身体の力が抜けたかのようにぐったりした。

 

「…は?」

 

落ち着きを取り戻しつつある俺は、今気づいた。自分自身の異常に。

 

色が、ない…。

 

全てが黒と灰色に支配されている。まるで、昔のモノクロテレビでも見ているかのようだった。おまけに身体の底から力が湧き出てくるように身体が熱い。360°見回しても、モノクロ世界が出来上がっている。この不思議な現象に、俺は頭が回らず、その場で固まった。

 

「森谷君!何をしているの!」

「うるせえ!死ねヒキタニー!」

 

真後ろから担任と森谷の叫びが聞こえた。

 

「ッ!?……え」

 

一瞬、何をされたのか理解ができなかった。後ろを振り向いた瞬間、俺の肩にナニかが勢いよく振り下ろされていた。見るとじわりじわりと服が血で染まり始めた。森谷が持っていた物は、業務で使われる大きいカッター。そこで、やっと自分が何をされたかを、理解し、同時に激しい痛みに襲われた。

 

教室は悲鳴に包まれ、大人の怒号が響く。切られた方を押さえ、その場に跪く。このショッキングな出来事に反応したのか、視界は段々と色づいてきた。

 

「!…カハッ!ゴフッ」

 

身体の力が抜けたかと思ったら、猛烈な疲労が俺を襲った。100Mを全力で走った直後とかそんな生ぬるいものじゃない。まるで体の細胞一つ一つが錘になったかのようだ。体がいう事を聞かず、俺はその場に倒れた。

 

「八くん!?八くんっ!」

 

風音の焦燥しきった叫びが鼓膜を震えさせる。しかし、その声も次第に薄くなっていき、視界が真っ黒にシャットダウンされた。

 

 

「で、目が覚めたら病室のベッドにいたというわけだ。後から聞いた話では、その三人は遠くに転校したらしい」

 

『……』

 

静まり返る空間。先程までの和気あいあいとした楽しい空気は凍えて消えた。

 

「な、なんかわりぃな。変な空気になって」

「八幡、今ロットアイになってみて」

「は?」

 

若干しかめっ面の飛鳥がそう言った。

 

「ちょうど去年でしょ?昔の事ちょっと話してくれたの」

「あー、確かに。もうそんな経つんだね」

「そこで私達言ったでしょ?八幡に色を認識させるって。どう?色はついてる?」

 

そういえばこの目と昔の話をしたとき、飛鳥に私達に色を付けさせると言われた。人生で初めてそんなことを言われた俺は、あの時不覚にも涙を流してしまったのだ。それがきっかけで、こいつらを完全に信頼を寄せた日でもある。

 

最後にロットアイを使ったのは、凛と飛鳥を助けたとき。その時は既に色がついていることには気付いていた。

 

俺は久方ぶりに目を濁らせ、モノクロの世界を映した。周りにある物すべてが白黒になっていく。

 

風音の方を向いた。変わらず色はついている。

 

凛、飛鳥、彩加を見る。色は、完全についている。初めて会った時の白黒とは違い、鮮明に色づいていた。

 

「全員、色ついてるぞ」

「ほんとに!やったね」

「おめでとう八くん。人間不信克服したね」

 

風音が後ろから抱き着き、目の前では凛たちがハイタッチを交わしている。それを見て、俺の中で何かが満たされ、熱いものがじわじわと心を蝕んでいく。涙は出ていない。ただ、心の底から安心した。

 

「まぁ、何だ、サンキューな」

「なーに水臭い。あーあ、なんか空気が重たくなっちゃった。八幡、罰として全員分のジュース」

「いや、今明らかに良さげな雰囲気だったろ」

「八くんいってらっしゃーい」

「おい」

 

 

当然、ホテル内の売店は閉まっているため、ホテルの隣にあるコンビニで調達。夏の夜風はひんやりと心地がよい。俺はゆっくり歩きながら考える。

 

小学生時代の話をしている時、ロットアイを使ってあいつらに色があることを確認した。それと同時に俺の中の人間不信が無くなったことを意味しているのかもしれない。目を濁らせたとき、違和感があった。ロットアイは身体能力が向上するファンタジーくさい非常識な力で、一時的に体も軽くなる。だが、あの時は体の変化があまり見受けられなかった。

 

横に広がる森林。その中で古く腐っている木に目を付け、ロットアイを使用。スマン、ちょっと使わせてもらいます。

 

渾身の力を絞って、拳で討った。

 

「…マジか」

 

結果は、木が少しグラついた程度で、殴った形跡も無く、傷一つ無かった。同様に、俺の手にも傷はなかった。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

続きはかなり先になりそうです。ていうかなる。完結はまだまだかかりそうです。

期間が空いたのに、投票、お気に入り登録してくれた方々、ありがとうございます。

また次回。

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