アルドノアグール   作:柊羽(復帰中)

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2 〜喰種サイド~

夜になっても、街灯やビルから漏れる光などが東京を眠らせない。

 

店の勧誘をする者、仕事終わりに一杯やっていくサラリーマンたち、部活が終わり腹を空かして我が家へ向かう学生たち。

 

多くの人が行き交う。

 

そこから少し離れたところに喫茶店がある。

 

どこからどう見ても普通の喫茶店だが、実はとある喰種の組織のアジトである。

 

本部は地下にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人の男性がコーヒーを入れる。

 

コーヒーの香りが部屋に広がる。

 

「アセイラム姫、どうぞお召し上がりください」

 

「ありがとう、スレイン」

 

アセイラム・ヴァース・アリューシアはスレイン・トロイヤードに笑顔を向けて、コーヒーを飲む。

 

「今日のコーヒーもとても美味しいです」

 

「ありがとうございます」

 

スレインも自然と笑顔になる。

 

すると、

 

「そうだスレイン、また地球について教えてくれませんか?色々なことを、もっと知りたいんです!」

 

アセイラムの目が輝く。

 

 

 

ある時、アセイラムが一人で寂しそうにしているのをスレインが気にかけ、動物や植物、海や宇宙のことなどを教えてあげたのだ。

 

そうしたらアセイラムはとても興味を持ったらしく、たびたびスレインに教わるようになった。

 

 

 

「そうですね……ではこれを」

 

スレインは大きい本棚から、『世界の絶景』と書かれた本を取り出し、アセイラムの隣の席に座る。

 

目的のページを開き、アセイラムに説明する。

 

「ここはウユニ塩湖と言ってですね、雨が降ると雨水が溜まって一面鏡のようになるんです」

 

「わぁぁ、とっても綺麗。でもどうやって雨水が溜まっているのですか?どこかへ流れてしまいそうですが」

 

「ここは高低差がほとんど無い平らな土地なので、雨水が溜まって薄い膜を作るんです。このように空を映し出しているので『天空の鏡』と呼ばれています。」

 

「天空の鏡!空を映し出し、神秘的な景色を生み出す平らな土地!素晴らしいです!私も行ってみたいなぁ……」

 

アセイラムは本に載っている写真に夢中だ。

 

こんな場所では見ることもないその絶景が彼女を虜にする。

 

そんな姿をスレインは嬉しそうに見つめる。

 

 

 

 

 

すると突然ドアが開き、男が一人入ってくる。

 

スレインの顔から笑顔が消え、緊張が走る。

 

「ここにいましたか、アセイラム姫。もう夜も遅いですし、明日もやることがありますのでお休みになられてください」

 

「……はい、わかりました」

 

アセイラムは少し寂しい表情を浮かべながらも、席を立ちその男、クルーテオの元へ行く。

 

「スレイン、今日はありがとう。機会があればまた教えてくださいね」

 

「はい、おやすみなさいませ」

 

アセイラムはクルーテオと共に部屋を出た。

 

部屋のドアを閉めるまで、クルーテオは冷たい眼差しをスレインに向けていた。

 

 

ドアが閉じると、ホッと息をつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アセイラム、スレインは共に喰種である。

 

しかし、普通の喰種とは違う。

 

アセイラムの場合は彼女にしかない力を持ち、それを組織に役立てていた。

 

だか、スレインの場合は組織のほとんどから嫌われていて、相手によっては殺気を出すまでだ。

 

 

いや、単に嫌いなのではなく、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()嫌っているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()のスレインの力、半喰種の力に。

 

 

 

 

 

 

 




人間側と喰種側2つ少し情報を出したかったのでプロローグが2つになりました。
次回から本編に入ります。よろしくお願いします。
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