前にアットノベルスに投稿していたのですが繋がりにくくなったのでこちらに移動しました。
キーン、コーン、カーン、コーン
チャイムがなって授業が終わり、生徒が帰る中、一人の男子生徒が肩に鞄を掛けながら歩いていた。
横断歩道の前で信号が変わるのを待っていた彼がフッと前を見ると横断歩道の向こう側に一人の少女が彼を見ていた。
(俺を見てるのか?)
しかし少女に見覚えがない彼は、首を傾げる。
信号が青に変わり彼は、横断歩道を渡り始める。
少女も歩きだし横断歩道の真ん中で二人がすれ違ったその瞬間…世界が止まった。
周りの人間が動かなくなり周りの風景も灰色に変わる。
突然の変化に彼は混乱した。
「大丈夫だよ。」
後ろからの声に振り返ってみるとそこには先ほどの少女が笑みを浮かべながら彼を見ていた。
「君は誰なんだ?」
「私は、誰でもない。私はただの“管理者“だから。」
「?。これは君がやったのか?」
「そうだよ。あなたにお願いしたい事があったから。沢田悠一君。」
そう言って少女は、彼の手を取る。
すると突然世界が暗転して咄嗟に目を瞑った。
少ししてそっと目を開けると、そこは真っ白な空間だった。
「どこだ?此処は…」
「ここは転生の間。ここですべての人間の来世が決まるの。」
目の前に先ほどの少女が現れる。
しかし突然少女の体が光だしなんと美しい女性に変わった。
「信じられない状況が続きすぎていい加減驚くのも疲れてきたな…」
悠一は頭を掻きながらため息をついた。
「フフフッ それじゃ説明しますね?なぜ貴方を此処に呼んだのかを。」
「是非そうしてくれ。」
「始まりは一人の神だったんです。神の名はカオス。彼がある世界に手を出してしまったせいでその世界は崩壊しかけました。
しかし、他の神々によって崩壊は免れたのですがその世界は安定せず仕方なく神々は別の世界と繋ぎ合わせることにしたんです。」
「ならそれで解決じゃないのか?」
「そうなる筈だったのですが、神々によって封印されていたカオスが無理やり封印を解いて繋ぎ合わせた世界に行ってしまったんです。」
「残念ながら神々は人間の世界に過剰な干渉を行うことは出来ません。」
「あまり当たっていて欲しくはないがまさか俺に頼みたいことって言うのは…」
悠一の問いに女性は頷き、再び口を開く。
「はい。貴方にはカオスが向かった繋ぎ合わせた世界に行って彼を止めてきて欲しいのです。」
女性からの言葉に悠一は、何も言う気が無くなっていた。
何も力がない只の人間に女性は神と戦ってこいと行っているのだ。
よくある二次小説みたいなものじゃなく下手をすれば行ってすぐにお陀仏という結果も有り得る。
様々な思考が悠一の頭の中を回っていくが悠一は一度落ち着いて現時点での疑問を女性に聞くことにした。
「カオスと戦うとして俺には戦う力がないが?」
「それについては私の方から神々に進言して力を貰えるようにしたので大丈夫です。元々こちらの都合で捲き込んでいるのでいるのですから幾らでも頼んで下さい。」
「たが神であるカオスに人間の俺が相手になるのか?」
「今のカオスに神の力はありません。」
「どういう事だ?」
「神々によって牢獄に封印されていた彼は、力が使えない中で無理矢理に封印を破ったために自身の力の大半を失ってしまったのです。」
「じゃあ今のカオスの力は?」
「英霊ぐらいですね。」
それでも強敵だと思うのは俺だけか?
しかし、神と英霊を比較すると確かに天と地ほどの差がある。
「そうか…」
「もちろん断ることも出来ます。これは貴方には全く関係ない事ですから関係ないと言ってすべて忘れることも出来ます。」
女性からの言葉を聞きながら悠一は、考えていた。
危険のない退屈で平和な日常、死ぬかもしれないけど充実した非日常…
日常の中でどこか物足りなさを感じていた。
悠一の答えはすでに出ていた。
「いいぜ…やってやるよ。」
さよなら…日常。
「派手に楽しませて貰うぜ?」
初めまして…非日常
どうでしたか?
面白いと思えてくれたのなら嬉しいです。
では、またお会いしましょう。