色々と立て込んでるせいで遅れました。すみません。
なお、GWになっても改善されない模様。アイオワ欲しいんです、許してくださいなんでもはしませんが!!(露骨なコメ稼ぎ)
今後の展開どうしようか...行き当たりばったりで書くからこうなる。
正直、ユウキ少年を強くし過ぎた感がある。あれで、一体しか使ってないんだぜ?
大事をとって一日休ませて、それから再び日が昇り新しい朝が来る。
チャンピオンユウキのアンブッシュから2日。
『さて、行きましょうかマスター』
「......あぁ」
カルマは煤けた顔をしていた。
争いは何も生まない。
口を開く暇があったら腕を動かせ。
よくあるありふれた言い回しだが、カルマの胸に教訓として深く刻まれた。
相棒に口で勝てる訳がないのである。
勝てているならこうして、ジム巡りなどしていないのである。
4番目のジムとして彼らが選んだのはフエンジム。
ジムのあるフエンタウンは、活火山であるえんとつ山のそばに存在し、火山が近いからか温泉が湧いている。
温泉くらいしか名所がないが、えんとつ山に登る人や、その温泉を目当てに割と賑わっているらしい。
「フエンジム、ジムリーダーアスナだ! よくぞこのジムに来てくれた! 歓迎させてもらおう!!」
『声の大きい人ですね......』
「ああ......で、彼女の使うのはほのおタイプらしいが」
『基本的にエスパー技しか使わないので関係ないですね』
「ふむ、君が例のトレーナーだな!? もう少し早く来ると思っていたのだが......」
「俺にも用事とか都合とかあるんでね」
「そうか、用事があったなら仕方ない。気がそぞろな万全じゃない相手を倒したところで何の自慢にもなりはしない! 例を言うぞ挑戦者よ!!」
「おっ......おう」
『マスター、巻き込まれています。少し落ち着いてください』
かくかくシキジカ。
「それでは、行かせてもらおう! 準備はいいな!?」
「ああ」
「よしっ! では私の一番手はお前だ!!」
アスナが繰り出したのはマグカルゴ。溶岩を殻に見立てたカタツムリのようなポケモンである。
見た目通り遅いが、その分耐久力と攻撃力がある......というには頼りなく、足し引きして並み程度でしかない。
だが、最大の武器はその体温。10000℃に達するそれは生きた危険物と形容してもいいだろう。
灼熱の体と並み以上の物理防御力。接近戦を得意とするポケモンにとっては鬼門と言える。
が、サーナイトは本来特殊攻撃によるアウトレンジを得意とするポケモンだ。
カルマのサーナイトはどちらかと言えば接近戦を好むが、遠距離戦が苦手なわけではない。
殻の重みでほとんど動かないマグカルゴ相手にテレポートを繰り返し、着実にダメージを重ね地面に沈めた。
「......えぇい! 一体倒されたところで2体残っている! 次はこいつだ!」
2体目はドンメル。
ほのおとじめんという珍しいタイプの組み合わせを持つポケモンで、モチーフは火山とらくだ。
これまた先ほどのマグカルゴと同じく、素早さが低く他の能力もそれほど強くない。まあ、進化前だから仕方ないと言えば仕方ない。
特に見せ場もなく、壁に突き刺さり現代アートになった。
「ふむ......噂に違わぬ強さだ、だがジムリーダーとしてただやられっぱなしというのは情けない! というわけで切り札を切らせて貰う!」
アスナの3体目はコータス。
カメがモチーフであり、前者2体と似通った配分のステータスを持つ......スペック的にはマグカルゴが一番凶悪な気がするが気にしてはいけない。
「えんまく!」
甲羅の穴から噴き出した煙が視界を埋め尽くしていく。
「そしてふんえん!」
灰色の煙が真っ赤に燃え上がる。
『危ないですね......』
肝心のサーナイトは攻撃の指示と同時にテレポートで離脱していたらしい。
ふんえんとえんまくの重ね掛け。本来は広範囲を攻撃する組み合わせだったのだろうが、近づこうとすれば熱にやられ、遠くから攻撃しようにもコータスが見えないという嫌らしい防衛網を構築していた。
『めんどうですね』
その思念と共に放たれるサイコキネシス。不可視の巨大な手が煙を吹き飛ばし、コータスの姿を白日の下に晒す。
「まだまだ! ジャイロボール!!」
頭と手足を引っ込め、高速回転。続けざまに鈍重さをどこかに置き去りにしたかのようなスピードでサーナイトに迫る。
ジャイロボールははがねタイプの技、そして対象が使ったポケモンよりも速ければ速いほどその破壊力は増す。サーナイトにとっても手痛いダメージを与えうるだろう。
もっとも、当たればの話であるが。
サーナイトは一瞬驚きはしたものの、すぐさまサイコキネシスをかけ動きを封じる。
「ふんえん!」
『なっ!』
サーナイトがサイコキネシスを使った瞬間、アスナの指示が響き――コータスが爆せた。
『~~~~!』
まともに攻撃を受けたサーナイトがうずくまる。ふんえんの熱によって、その白い体のところどころに焼け焦げがついていた。
「サーナイト!」
『大丈夫です!』
サーナイトが立ち上がる。
と、同時に投げ渡されたチーゴのみを口に含むと痛々しい焼け焦げが薄くなり、やがて消えた。不思議な生き物だから仕方ない。
「コータス! まだやれるね?」
反撃こそしたが、コータスも受け止められた時のダメージで動きが止まっていた。
ふんえんによって怯んでいる間に勝負を決められなかったのがコータスの敗因だろう。
先手を取り続けたからこそ立っていられた。逆に言えば、攻撃の手番を与えた時点で負けは決まってしまっていた。
『マスター』
バッジを受け取り、テレポートで郊外にある家に戻るとサーナイトがおずおずと言った体で思念を飛ばした。
「どうした?」
『......チャンピオンがメガシンカという物について教えてくれましたよね?』
「そうだな......」
カロス地方に伝わっていた伝承。ポケモンとトレーナーの絆が起こす進化を超えた進化、メガシンカ。
必要なのは、トレーナーとポケモンの確かな絆とトリガーとなる二種類の石。
これらを揃えることで、従来の同種を圧倒する能力を得られる。
二種類の石のうち、ポケモンに持たせる石であるメガストーンはここホウエンでも手に入れようと思えば手に入るようだが、片割れであるトレーナーが持つキーストーンはカロスでしか手に入らない上、伝承者と呼ばれるトレーナーに証を示す必要があるらしい。
「......サーナイトもメガシンカできるらしいが......カロスになんていけないぞ?」
カロスチャンピオンのエースはメガサーナイト。石さえ用意すればメガシンカできるといえる。
『......そうなんですよね』
もっとも、別の地方なのでテレポートで行き来するということができず、あまりここを離れることができない以上カロスに行くのは現実的とは言えない。
そもそも行けたとしても、伝承者から何かしらの試練が与えられるだろう。
恐らくはバトルだろうが......一昨日のメガジュカインを思い出すと、勝てるとカルマは言い切れなかった。
メガサーナイトがどれだけの力を秘めているのかはわからない。
だが、メガシンカにせよ地力を上げるにせよ変化しなければユウキ少年には勝てない!!
負けるなサーナイト! めげるなカルマ!! 勝利という明日はあっちだ!!
アスナさんは威厳とか導きとかそういうのを意識してたらこういうところに着地したってイメージで書きました。
ユウキ(本家主人公)がチャンピオンになってるっていうか、あらすじにも書いてある通り原作の少し後の話なので。