携帯で作ってるのでPCだと変かもです。
では、
第1章 「凶獣自在」
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そうして彼「織村 春十」は原作の舞台たる
IS学園にたどり着く。だが彼自身はこの
状況に漠然とした違和感を覚えていた。
「何故、此処に男が?」
彼のこころに過ぎったのはそんな疑問
しかし彼はその転生の際に神に恵まれた
「覚えた事を瞬時に思い出せる頭脳」
によって気付いた。
「あの男はいつか箒に擦り寄っていた
天才野郎じゃあないか‼︎」
そうかつて何処かで見た覚えのある男は
自分や箒の同門であり、その才能を
師である「篠ノ之 柳韻」に認められた
道場の麒麟児では無かったか?
そして奴はその才能に溺れる事無く
姉の千冬との稽古に日夜熱心に取り組む
快男児では無かったか?
だが見るがいい、春十が快男児と評した
男の目を、彼奴めが箒に向けるその眼差し
頬を染める箒に向けるその眼はまるで蛇か
蜘蛛か。そして奴は此方に一瞬、
二人を注視し続けなければ見逃したであろ
う瞬き程の事だった。
だが春十は決して見紛う事など無いだろう
その目配せを、まるで此方を嘲るが如し、
否真実此方を嘲ったのであろうその眼を
春十は決して忘れぬだろう。
例えるなら一部の鳥類が行う「托卵」
状況をお膳立てしたのは己、それを
上手に利用して箒という「餌」だけ
貰ったのはあの男。
斯様な構図が形成されているのだ。
「間違いない。奴は転生者だ。」
遅まきながらその結論に達したであろう
春十だったがしかし彼はまだ心得違いを
気付いてはいなかったのである。
周りを見渡してみるがいい、其処に
映る景色の異様さに気付いたならば
春十は圧倒されたかもしれない。何故なら
其処に広がる光景とは
「男嫌いという設定の筈のセシリア・
オルコットに付き従う銀髪で左右の
瞳の色が違うオッドアイの執事少年」
であったり、
「1年4組の代表候補生にさも顔馴染み
の様に話しかけその従者たる少女に抱き着
かれるまるで少女と見紛う美貌の少年」
などの【原作に存在するはずもない存在】
が其処彼処で見受けられたであろう。
春十を除けばその数7人。
その者達の中に一人として唯の人間は
おらず、皆が皆何か【特典】を備える
転生者なのだ。その時春十は漸く理解する
己が、己こそが主人公と盲信していた
この世界には他にも多くの転生者がおり、
虎視眈々と己が葬った「織村 一夏」
つまりは主人公の座を狙っているのだと。
「ならば何故俺は無事だった?」
転生者たる「麒麟児」が箒に接触していた
時期は約6年前その間もその後もずっと
無防備だった己の背後は格好の獲物の筈
他の者達の中には此方に接触できぬ者も
居たであろうが、皆がそうとは考え難い。
第一に此方を見事にやり込んだ「麒麟児」
その後も彼は同じ町内に暮らしている
ならばとなると思い当たる節は一つである
己の姉、ヒロインの一人たる千冬を獲る
彼女を釣る為の生き餌として泳がされた
そうしておいて、「原作」の流れの中で
千冬に十分に近付いてから俺を始末して
その空いた心の隙間に付け入る算段で
あると見た。他の者等も同じ心持ちか。
ならば己の成すべきは他の7人を葬り、
本来一夏が得る筈であった地位を獲る
その時決して相容れぬ筈の7人の心は
さながら以心伝心。竹馬の友が如く
一つと成ったのである。
次回予告
交わされる握手
友好を表す筈のその反対の手に存在するは
刃かそれとも毒薬か。
真無く情無く心無くケダモノ共が狂い来る
次回「蝶々無残」
更新は不定期です。
ラブコメしたかったのに
転生者のニコぽ撫でぽに
理由付けたら能力バトル風に…