ルーラー喚ぼうとしたら、なんか違うのが来たby聖杯   作:陣代高校用務員見習い

13 / 20
お待たせしました。
プロトアーサー&沖田さん大爆死~♪で心が折れていました。

CCCコラボの話、ついに来ましたね。
本当に楽しみだ。


そして事態は動き出す

sideキシナミ

 

AUOとハサンの戦いがあった翌朝、ムーンセルチームとカルデアチームで話し合った。

AUOの存在が確認された事で警戒レベルを大幅に引き上げ、『外出時は必ずサーヴァントを二人以上連れていく』『AUOのマスターと思われる遠坂氏の邸宅には基本近づかない』『AUOが出現したら、逆探知を避けるために、一度監視を中断する』事を決めた。

何しろ、自分達のせいでAUOが積極的に動き回ってしまう可能性がある。

聖杯戦争の自主的な監視がしづらくなってしまうが、こればかりは仕方ない。

この日は、食料の買い出し以外では外出せずに、みんなでマリ○カートや桃○などをして過ごした。

アーチャーさんもノリノリで「別に頂点をとってしまっても、構わんのだろう?」とか言って参加していた。

直後、モードレッドさんに抜かれていたけど。

 

 

 

 

 

そしてその夜、また新たな動きがあった。

沿岸部の倉庫街で、二人のサーヴァントによる戦闘が発生したのだ。

片方は見えない武器をふるう、青い少女騎士。

もう片方は二槍を使う、青いイケメン騎士。

おそらく、セイバーとランサーだろう。

現在、居間は

 

「聖剣の方の父上……だと!?」

 

「お、落ち着いてねモーさん?」

 

「そんな……ママが…どうして!?」

 

《あのイリヤさん?あの方は平行世界の人物ですからね?》

 

はっきり言うと修羅場です。

どうも、セイバー陣営のマスターとサーヴァントがカルデアチームと因縁が深いようで。

 

「…モードレッドの『父上』という事は、セイバーはブリテンのアーサー王で間違いなし」

 

「うむ。最優のクラスと呼ばれているセイバーの中でも、最高クラスの実力者であろう」

 

「……私は…俺は…あのセイバーを知っている?

これも英霊エミヤの記憶なのか?」

 

我らムーンセルチームもアーチャーさんが絶賛混乱中です。

しかし、この人がガウェインが仕えていた王様か。

 

「…ガウェイン曰く『聖剣をぶっぱするだけの簡単な役割』」

 

真面目そうな雰囲気だけど、結構脳筋なのかな。

 

「先輩が契約した方の中に、黒く染まった聖槍のアーサー王がいますが、そんなに脳筋というわけでは。

というか、月のガウェイン卿はそんな事を言っていたんですか!?」

 

うん。月の裏側で色々やらかしていたよ。

ヤミ金の借金取りとか。

ランサーは誰だろ?

二槍使いというと…

 

「僕達は彼とアメリカの特異点で会っています。

真名『ディルムッド・オディナ』、ケルト神話のフィオナ騎士団の筆頭騎士です」

 

おお!『輝く貌』か!

ランサーで召喚されたから剣の方は持ってきてないのかな?

 

「奏者よ。毎回思うのだが、何故そんなに神話や歴史に詳しいのだ!?」

 

そりゃ、月の聖杯戦争は情報が生命線だし。

 

「…ケルト系はゲッシュを攻めれば、ジャイアントキリング余裕です」

 

えーと?ランサーのマスターは姿を隠しているけど、セイバーのマスターは姿を現しているんだね。

そして、セイバーのマスターが

 

「わたし達のママ、『アイリスフィール』よ。

ママがいるという事は、パパも近くにいるかもしれないわね」

 

「クロ……なんで、ママが?」

 

イリヤちゃん、なんか今にも泣き出しそうな感じなんだが。

 

「……イリヤ。わたしが前に言った事は覚えている?

わたし達『イリヤスフィール』は『聖杯戦争』のために用意されたという事を」

 

「う、うん…」

 

《みなさんが裸の付き合いをしながら話していた件ですね?》

 

「………どうやら、ママも同じ境遇だったみたいね。

そして、この聖杯戦争こそがママの出番なんでしょう」

 

《うーん?たしか『イリヤスフィール』が生まれた事がきっかけで、イリヤさんの御両親は使命だか夢だか理想だかを捨てて、家族を選んだんですよね?

という事は、この世界では『イリヤスフィール』が生まれなかったんですかね?》

 

「………もしくは『イリヤスフィール』が生まれても諦められなかった、かな?」

 

「そん…な…!?」

 

………な、なにやら随分と込み入った話になっているみたいだ。

……ん?

 

「…ディルムッドがアーサー王を罠にかけて、クリティカルヒット。

直後に三騎目が乱入。

空飛ぶ牛車でダイナミックにエントリー。

多分、ライダー。

ライダーのマスターらしき少年が同乗」

 

ふむ。新しく見る顔だね。

藤丸君、真名は分かるかい?

 

「……すいません。あのライダーは僕も初めて見ます。

ですが、あの格好と似たようなのを見たような気が…」

 

「先輩、私見ですがアレキサンダー君と少し格好が似ているような気がします。

ひょっとしたら、関係者かもしれません」

 

となると、父親のピリッポスかな?

もしくは、子供の4世という可能性もありそうだ。

 

「あの先輩?

気のせいかもしれないんですが、ライダーのマスターも何処かで見たような気がするのですが…」

 

「やっぱりマシュも?」

 

ふむ。ひょっとして結構有名なマスターなのかな。

 

「ううむ?ライダーが何やら大声で話しているようだが?」

 

この『遠見』は声が拾えないからね。

…………って!黄金の光!?

 

《英雄王の出現を確認。

一度、監視を中断するんだ!》

 

お、おう!

はくのん!回線の切断を急いで!

 

 

 

 

 

さて、一度状況をまとめようか。

 

「…セイバーはブリテンのアーサー王で、マスターはイリヤちゃん達のお母さんの平行存在。

アーチャーはAUOで、マスターは土地管理者の遠坂氏。

ランサーはフィオナ騎士団のディルムッド、マスターは不明。

ライダーはアレキサンダー大王の縁者と推定、マスターは牛車に乗っていた少年だと思われる」

 

「アサシンは一見すると脱落したように見えますが、もし『百貌のハサン』ならば生きている可能性が高いです。

また、アーチャー陣営とアサシン陣営は何らかの繋がりがあるかもしれません。

全く情報が無いのは、キャスターとバーサーカーになります」

 

はくのんにマシュちゃん、解説役ありがとう。

キャスターとバーサーカーが不明なのが気になるけど、やはり一番危険なのはAUOになるかな?

 

「…………キャスターなら分かるわよ」

 

ん?ジャンヌさん?

 

「ここ最近、妙な気配を感じていたのよ。

……間違いなく、ジルが喚ばれているわ」

 

ジル?…まさか、『青髭』のジル・ド・レェか!?

 

「そんな!キャスターで喚ばれたという事は!」

 

「間違いなく、オルレアンの特異点に現れた狂気に呑まれた姿になるわ。

さすがに魔術師が意図的に喚んだとは思えないから、私の影響かもしれないわね。

それで、どうするのマスター?

キャスターのジルなら、何をやらかすか想像できるんじゃないの?」

 

「そ、それは…」

 

ふむ。今晩はここまでにしよう。

かなりの情報が入ったからね、頭の整理をした方がいい。

…カルデアチームは心の整理も必要だろう。

アーチャーさんは、予定通りこの後の監視役を続けて下さい。

 

「わかった。とは言え、あれだけサーヴァントが集まった後だからな。

今晩はもう何もないかもしれないが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今晩も蔵に連れ込まれて。

おまけに押し倒されて。

ついでに馬乗りされているわけだけど。

はくのん?別にこんな事しなくても自分は逃げないよ?

 

「…よいではないか~よいではないか~」

 

アンデルセンと童貞同盟を組んでいるので却下。

…で、今回は何の話だい?

 

「…この後はどうなると思う?」

 

…AUOだけなら、自分達が気を付けていればよかった。

だけど…

 

「…カルデアチームはこの聖杯戦争と縁が強すぎる。

このまま静観するのは難しいと思う」

 

そうだね。

モードレッドさん・イリヤちゃん・クロエちゃんはセイバー陣営と接触しようとするかもしれない。

ジャンヌさんも、あの様子ではキャスターを放置しておくつもりはないみたいだ。

これは、少し覚悟を決めた方がいいだろう。

…もしかしたら、この町には居られなくなるかもしれないね。

 

「…この町での暮らしはとても楽しかった。

これこそが、冷凍睡眠中の『岸波白野』が守りたがっていた『温かいもの』なんだろう」

 

普通の暮らしなんて聖杯戦争の予選で体験しただけだったから、本当に面白かった。

でも、休みはそろそろ終わりだ。

マスターに戻る時が来たみたいだ。

 

「…キシナミ」

 

なんだい?はくのん?

 

「…貴方に逢えてよかった。

この出逢いが、ここでの暮らしで一番嬉しかった事だ」

 

うん。自分もはくのんに逢えてよかったと思っているよ。

…なんだ、はくのん。

そんな乙女な表情もできるんじゃないか。

そういう表情が出来るなら、女子力ゼロで魂がオヤジでも問題ないな!

 

「…よし。その台詞は宣戦布告とみなす。

この私の女子力を見せてやろう」

 

…………あの~はくのん?

何で自分の服に手をかけているのでしょうか?

 

「…深夜にこんな閉鎖空間で若い男女がいるんだ、ナニをするかは決まっているだろ?

言わせんな恥ずかしい」

 

それ絶対、女子力関係ないよね!?

アーチャーさん!アーチャーさん!

お宅の娘さんが、痴女を通り越して性犯罪者になろうとしています!

大至急、助けて下さい‼

 

「…私も初めてだけど、きっと大丈夫。

『岸波白野』が2人もいれば、大抵の事は乗り越える事ができる。

だから、無駄な抵抗は止めろ。

キシナミ、お前をパパにしてやる」

 

はくのん!実は君、結構テンパっているな!?

表情は変わってないけど、顔が真っ赤だぞ!

ちょ、止め、下着に手をかけるな‼

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

我がわざわざ足を運んだというのに、いまだ姿を見せぬとは。

………まぁよい、許す。

だが、明日はこうはいかんぞ。

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

声が聞こえる。

お爺様と、雁夜おじさんの声が。

 

「ククッ、無様だな雁夜よ。

遠坂の小倅のサーヴァントを退けたと思ったら、直後にバーサーカーの制御を誤るとは。

それでは、お主の望みは叶わんぞ?」

 

「グッ……ガッ…ハ…………煩いぞ、ジジイ!

…何の用だ、俺を嗤いに来ただけか」

 

「そう父を邪険にするでない。

雁夜、お主に儂から頼みがあるのじゃ。

これを見るがいい」

 

「……写真か?小学生2人に中学生ぐらいの少女?

場所はスーパーみたいだが……

……セイバーのマスターに似ている!?」

 

「うむ。おそらく、コヤツらはアインツベルンの増援であろう。

此度の器とは別行動をしておる。

メガネをかけている者も、アインツベルンとは別系統の技術で造られた人造生命のようじゃな。

ユーブスタクハイトめ、よもやこのような手をうってくるとは…」

 

「……この娘達がどうかしたのか?

背後に気をつけろとでも言いたいのか?」

 

「コヤツらをな……ここまで連れて来てほしいのじゃ。

儂自ら、この身体を調べてみたい。

バーサーカーを使えば容易かろう」

 

「……断る。今の俺はバーサーカーの制御で手一杯だ。

そう何度も戦闘できない以上、サーヴァントやマスター以外と戦う気はない」

 

「ふむ、雁夜よ。

お主がコヤツらを連れてきたら……桜の教育をしばらく中断してやろう。

何しろ、器と同型のホムンクルスと未知の人造生命じゃ。

桜を教育している暇など無いわい」

 

「な、なんだと!」

 

「場合によっては、桜以上の胎盤になるやもしれぬ。

もしそうなったら、桜を手放す事も考えてやってもよい。

……どうじゃ?お主にとっても悪い話ではあるまい」

 

「………………く、くそっ‼‼」

 

………こえがきこえる。

楽しそうな誰かの声と。

悔しそうな誰かの声が。

 

sideout




ザビーズがこの後どうなったかは、ご想像にお任せします。
……いや、次回には分かる事ですが(笑)
キシナミは自覚ありませんでしたが、実ははくのんからの好感度は滅茶苦茶高くなっていました。

次回から、長い1日が始まります。
ザビーズが予想していたように、彼らが冬木を去る時が迫っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。