ルーラー喚ぼうとしたら、なんか違うのが来たby聖杯   作:陣代高校用務員見習い

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最初に謝っておきます。
赤茶ファンのみなさん、本当にごめんなさい(土下座)


早くあっち行け!by聖杯

sideザビ男(仮)

 

「奏者よ、そろそろ移動せぬか?

せっかくの地上だというのに、ここは殺風景すぎる」

 

む、たしかに随分と長い事話し込んでいたな。

そろそろ移動を開始すべきか。

気のせいか、奥から『早くあっち行け!』と急かされているような気がするし。

 

「…スタート地点の洞窟でウロウロしていても仕方ない。

移動しよう、そして麻婆を」

 

「この場所は、むしろゴール地点だと思うがな。

移動するのは構わないが、早めに決めておきたい事がある。名前の件だ」

 

「…チーム名なら『麻婆メガネ愛好会』で」

 

「む、余は『インペリアルローマ・プロダクション』がよいぞ!」

 

自分は無難に『特攻野郎ザビチーム』がいいかな。

 

「違う!決めるのはチームの名前などではなく、マスター達の呼び名だ」

 

自分と彼女の呼び名?

それはもちろん………あっ!

 

「ようやく気付いたか。

君達は2人とも『岸波白野(キシナミハクノ)』なのだろ?

別々の呼称を決めておかないと、ややこしくて仕方ない」

 

うーむ、普通に会話出来ていたから気にしてなかった。

仕方ない、本名は彼女に使ってもらい、自分はザビエルと名乗る事に

 

「…待って、ザビエルは譲れない。本名は貴方が使って」

 

何っ!自分こそザビエルだ!

 

「…私こそがザビエルにふさわしい」

 

これだけは譲れない。

相手が自分(彼女)だからこそ折れるわけにはいかない!

自分がフランシスコ・ザビエルだ!!

 

「アーチャーよ、奏者達がさっきから言っている『ザビエル』とは一体何者なのだ?」

 

「簡単に言うとキリスト教の聖人だ。結構有名だぞ?」

 

「……あの宗教の関係者か」

 

「しかし、まさか本名の方を譲り合うとは。

お互いに押しつけあって、この様子ではなかなか決まらなさそうだな。

そういえば、2人とも月ではどのように呼ばれていた?」

 

自分は『キシナミ』と。

 

「…私は『はくのん』」

 

な…なんだ…と!

 

「やはりその名称は違っていたか。

我々の間では、とりあえずそれでいいだろう」

 

「つまり奏者を『キシナミ』と呼び、少女は『はくのん』と呼べばよいのか?」

 

「自分のマスターに関しては、無理に変える必要もない。

どちらかというと、相手のマスターの呼び方だな。

BBの偽造戸籍の名称も気になるが、おそらく公の場面でしか使われないだろうし、そもそも慣れないかもしれん。

4人の間では、しばらくはこれでいこう」

 

「うむ心得た!改めてよろしく頼むぞ、はくのん!!」

 

「…こちらこそよろしく、セイバー」

 

「ではキシナミ、そろそろ移動し…………どうした?何やら崩れ落ちているようだが?」

 

性別違いの同一存在

彼女はあだ名呼び

自分は苗字呼び

なんだというのだ、この差は。

これが……これがザビ子(仮)推しというものなのか!?

自分を唯一の友人と呼んでくれたユリウスよ、君も仏頂面で彼女の事を『はくのん♪』とか呼んでいたのかい?

それならなぜ、自分はずっと苗字呼びだったのだ?

自分が『無個性』だからか?

自分には何が足りなかったのだ?

教えてくれユリウス!!

 

「奏者よ!気をしっかり持て!!余は、私はそなたの方が好きだぞ!?」

 

「キシナミ、こういう場合は女性の方があだ名をつけられやすい。

俺も高校時代、友人達からは苗字呼びだった。

だから気にするな」

 

「…ちなみに私のあだ名は自己申告」

 

「「マジで!!」」

 

 

 

 

 

すまない、取り乱してしまった。

もう大丈夫だ。

 

「…ゴメンね。まさか呼ばれ方で、ここまでショックを受けるとは思わなかった」

 

いいんだ。

これも全て『無個性』な自分が原因だ。

意味もなくジャンプしたり、水着や体操服でサクラ迷宮突撃しても無視された、自分の影の薄さが悪いのだ……!

 

「キシナミ、君は一体何をやっているのかね!?」

 

あぁ!そういうツッコミが、あの時欲しかった!!

アーチャーさん、もっと早くあなたに出会いたかったよ。

 

「…ダメ。アーチャーは私の執事(バトラー)」

 

「ん?アーチャー、おぬしエクストラクラスの適性があるのか?」

 

「……ノーコメントだ」

 

 

 

 

 

「…ようやく洞窟の出口。

アーチャー、周囲に人影は?」

 

「今のところ無いようだ。

ただし、近くに寺社がある。

誰か出てくる前に、早めに移動すべきだろう」

 

「日は既に沈んでいるか。

残念だが、奏者と一緒に街を見るのは明日になりそうだな」

 

「ところでセイバー。

この山を出たら、君は霊体化してくれないか?」

 

「む?何故だ!?」

 

「君の格好は目立ちすぎる。

地元警察の職質は免れないだろう」

 

たしかに、ウェディングドレス風な拘束具スーツだしね。

自分はだいぶ慣れたけど、たしかにセイバーの格好は目立つ。

 

「………仕方ないか。

明日の探索では服を選ばなければならんな」

 

「その時は、マスターやキシナミの服も選んでおいた方がいい」

 

自分達の格好は、そんなに目立たないと思うが?

 

「君達、学生服しか持っていないだろう。

時間帯によっては、警察の世話になってしまうぞ」

 

それはたしかに厄介。

アーチャーさん(保護者)と別行動中に補導されてしまう危険性があるのか。

 

「…では明日の予定は、服選びと麻婆で。

今晩は、とりあえず拠点への移動で大丈夫?」

 

うん、それでいいと思う。

BBが戸籍偽造と同時に住居も用意してくれたから、今はそこに向かおう。

えーと?『深山町』?

ミヤマチョウって読むのかな?

端末のデータ見る限り、なんか大きめな家が多い区域みたいだけど。

 

「………この住所…おい待て…まさか……」

 

「アーチャーどうしたのだ?

また顔色が悪くなっておるぞ?」

 

「………大丈夫。

ああそうだ、大丈夫だとも。

いささか磨耗した記憶が疼いているが、全く問題ないさ。

問題など起きるはずがない」

 

はくのん、目的地に到着したら、またアーチャーさんがぶっ壊れそうな気がするんだが。

 

「…記録の準備しなくちゃ」

 

容赦ないな!?

 

 

 

 

 

「なんでさぁぁぁぁぁ!!!!!?」

 

アーチャーさん落ち着いて下さい!近所迷惑ですよ!?

 

「…アーチャー落ち着いて。

早く落ち着かないと、令呪で服装を水着に固定するよ?」

 

「……………すまない、また迷惑をかけた」

 

「アーチャー、お主本当に大丈夫か?

向かい側の屋敷が相当気になっておるようだが?」

 

あれって、武家屋敷って言うんだっけ?

まだ人が住んでいないようだけど。

 

「…見た目だけなら、私達の拠点と同じ」

 

そうみたいだね。

外見が同じだから、道路を中心に線対称みたいになっている。

違いはお隣さんかな?

こちらの隣は無人みたいだけど、向こうにはお隣さんがいるみたいだ。

 

「…『藤村組』って、まさか『タイガー』?」

 

「すまないマスター、この件はここまでにしてくれないか。

そうでないと、私の硝子の心が砕ける事になる。

キシナミとセイバーも頼む、イイネ?」

 

アッハイ

 

「…わかった。でも、いつか聞かせてもらう」

 

「余は特に興味ないから、別に構わんぞ。

では、そろそろ我らの家に入るとするか!」

 

 

 

 

 

なんというか、知識にある『純和風建築』という感じだね。

 

「奏者よ、外には蔵や道場があったぞ!」

 

「………中の構造…俺が住んでた頃と完全に一緒じゃないか………どうなっているんだよ………」

 

「…アーチャー、気をしっかりもって?」

 

アーチャーさんがこのままでは3度目の狂乱になってしまう。

今日は早めに休むべきかな。

ん?居間のテーブルに何枚か紙が置いてあるな。

 

「…これは戸籍関係かな?」

 

BBが偽造したものだね。

自分達はどんな風になっているのかな?

 

 

 

 

 

苗字・江宮(エミヤ)

アーチャー→長男・士郎(シロウ)

岸波白野(男)→次男・岸波(キシナミ)

セイバー→長女・音呂(ネロ)

岸波白野(女)→次女・白野(ハクノ)

 

 

 

 

 

えーと?つまり、自分は戸籍上では『江宮岸波(エミヤキシナミ)』という名前になっているのかな?

しかも4人兄妹?

 

「…私は『江宮白野(エミヤハクノ)』」

 

「余は『江宮音呂(エミヤネロ)』だな!

……真名がバラされておるが、はくのん達なら問題なかろう。

こうして見ると、アーチャーが考えた奏者達の呼び名、うまい具合に合っておったのだな」

 

そうだね、さすがアーチャーさん。

いや『江宮士郎(エミヤシロウ)』だから、シロウ兄さんと呼ぶべきかな?

 

「……だ…ダメだっ……その名は……!」

 

「…どうしたのシロウ?」

 

「…マスター……や…やめっ!………あ…あ……うわあああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

 

……………近くで硝子が砕け散るような音がした。

と、同時にアーチャーさんが全力ダッシュで奥の部屋へ。

よく分からないけど、今はそっとしておこう。

何か辛い事があったみたいだ。

 

「…もう休む?」

 

そうだね。

アーチャーさんも部屋に行ってしまったし、自分も適当な部屋で休むとするよ。

 

「余は寝る前に、湯浴みがしたい。

はくのん、一緒にどうだ?」

 

「…ごっつぁんです」

 

その返事、湯浴みのセリフとしてはいかがなものか?

 

sideout




というわけで、ようやくザビーズは大聖杯前から移動しました。
初期案からの変更部分が増えてきているので、4話以降の投稿はかなり遅くなってしまいそうです。
申し訳ございません。





以下、いくつか補足説明

・冬木大聖杯
第三次聖杯戦争でアンリマユを一度取り込むが、事前に召喚していたルーラー『ジャンヌダルク』の宝具『紅蓮の聖女』により浄化されました。
汚れた直後に火炙りで消毒したイメージです。
この時の影響で、色々バグっています。
僅かながら自我のような物が芽生え始めています。
ちなみに『ザビエル』以外の選択肢は
やっぱりルーラー『ジャンヌ』を喚ぶ→横に悪竜ジーク(起動した聖杯所持)がいるver.のジャンヌダルク
防衛力の高いサーヴァントを喚ぶ→シールダー『マシュ』とぐだ男(とカルデアの愉快な仲間達)
戦闘力の高いサーヴァントでAUO達を牽制する→無差別級モンスター『両儀式』かファニーヴァンプ『アルクェイド』
誰でもいいから聖人喚んで説得してもらおう→スーパー求道僧
でした。
またムーンセルの介入がなくても、『フランシスコ・ザビエル』本人は来ませんでした。
バグりすぎです。
ですので、実はザビーズ召喚は悪くない結果でした。

・ムーンセル
Zero時空とは異なる世界の月に存在。
BBの暴走、キアラの野望、トワイスの目的は全て阻止。
一度はただの観測機に戻ったが、月の裏側に『金色白面』出現。
『金色白面』降臨の余波で虚数空間が荒れまくり、時系列がメチャクチャになる。
そして、消滅直前の時間帯からBBが復活。
結果、月の裏側で超神話対戦状態。
タマモナインは内輪もめしまくり。
BB&サクラファイブは足並みそろわない(タマモ達よりはマシ)
虚数空間に封印されていた危険なサーヴァントも次々と目覚める。
ムーンセル、マジでブッ壊れています。

・アーチャーの状態
本来彼は『英霊無銘』ですが、Zero時空に来た事で『英霊エミヤ』の要素が強まっています。
『自分殺し』の願望はないですが、色々と磨耗した記憶が絶叫をあげるようになっています。
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