ルーラー喚ぼうとしたら、なんか違うのが来たby聖杯 作:陣代高校用務員見習い
今話にはFGOのネタバレが含まれているのでご注意下さい。
聖杯は我に返った。
気絶している場合ではない。
このままでは真上の戦争の余波で自分も危ない。
聖杯は確認した。
残念ながら、既に6騎召喚済。
3騎の王達も予定通り召喚されている。
『魔術師(キャスター)』だけは喚ばれていないようだが、時間の問題だろう。
最後の令呪の持ち主は………誰だコイツ?
ひょっとして、気絶している間に適当な奴に渡しちゃった?
…………………この件は後回しにしよう。
聖杯は考えた。
この際、自分自身と最低限の霊脈だけでも死守しよう。
人間達も言っていた「いのちをだいじに」と。
聖杯は改めて確認した。
やはり注目すべきは3騎の『王』のサーヴァントであろう。
『槍兵(ランサー)』はそれほど火力が高くない英霊が選ばれたようだし、『狂戦士(バーサーカー)』は強さは凄まじいが広域破壊はできなさそうだし。
『暗殺者(アサシン)』はそもそも対人戦に特化しすぎているから除外していいだろう。
聖杯はまず『騎兵(ライダー)』を確認した。
真名は『征服王』イスカンダル。
当初の予想より、ステータスが低下している。
マスターが代わったのか?
所持宝具は『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』そしてEXランクの『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』の3つ。
だが、ライダーは特に問題なさそうだ。
『神威の車輪』も『遥かなる蹂躙制覇』も高火力ではあるが、土地をまるごと吹き飛ばすようなタイプではない。
『王の軍勢』に関しては、発動時に自分で結界をはってくれるという、非常に土地に優しいEX宝具だ。
聖杯は次に『弓兵(アーチャー)』を確認した。
真名は『英雄王』ギルガメッシュ。
あの我の強い英霊に『単独行動』が付いたのか。
しかもコイツを喚んだのは、よりにもよって現在の土地管理者。
所持宝具は『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』とEXランク『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』の2つ。
………『王の財宝』の性質上、実際の宝具の数は測定不能であろうが。
『天地乖離す開闢の星』は広域破壊宝具の中でもトップクラス、全力で使われたら土地どころか国が危ないだろう。
だが英雄王はこの宝具を余程の事でない限り、使おうとしないらしい。
プライドの問題だろうか?
もし使われたら対抗手段は全く無い。
アーチャーが癇癪を起こさない事を祈るのみだ。
聖杯は最後に『剣士(セイバー)』を確認した。
真名『騎士王』アルトリア。
………もしやこの英霊、『死ぬ前の時間』から来てないか?
それってアリなの?
今度ゼル爺さんに問い合わせてみるか。
所持宝具は『風王結界(インビジブル・エア)』『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の2つ。
近くにもう1つ宝具の反応があるが、どうやら本人は所持していないようだ。
『約束された勝利の剣』は聖剣のカテゴリーでは頂点の剣。
狩猟を行う際、アルトリアは時々この剣で周囲を焼き払っていたようだ。
ちなみにそのたびに、そばにいた黒い騎士が遠い目をしていたそうだが。
聖杯は判断する。
やはり警戒するのはセイバーか。
ライダーは問題なし。
アーチャーは逆に問題だらけで、どうしようもない。
アレは天災の類いだ、対処不能。
ならばセイバーを重点的に警戒して、少しでも自身の生存率を上げよう。
聖杯は不敵な笑みを浮かべた。
たしかに『約束された勝利の剣』は最強の聖剣だ。
さすがに『天地乖離す開闢の星』には劣るが、それでも使い方を誤れば甚大な被害を出すだろう。
だが残念だったな!この聖杯、その聖剣の弱点を知っている!
『ある英霊』の持つ盾に対しては、その力を満足にふるえないのだろう?
ならばその英霊を召喚し、自分を守ってもらえばいいわけだ。
幸いにもその英霊は『聖杯に選ばれた騎士』であり、自分とも相性がいいはず。
聖杯は召喚した。
『サー・ギャラハッド』を‼
聖杯は混乱の極みにいた。
自分は円卓の騎士サー・ギャラハッドを召喚したはずだ。
たしかに目の前から、その反応がある。
だが記録によれば、ギャラハッドは男性だったはず。
目の前にいるのは、胸のあたりに立派なモノを持った少女。
デンジャラス・ビーストでマシュマロな感じだ。
それだけだったら『ギャラハッドが密かに性転換していた』で済ませるのだが、問題なのはその周囲。
マスター反応が1つに、サーヴァント反応がギャラハッド(仮)含めて5つ?
しかもその5つ全て、目の前のマスターと契約済!?
コイツ、本当に人間か!?
ひょっとして、状況はさらに悪化してないか!?
聖杯は
ついに
コワレた
sideマスターの少年
「せ、先輩!この場所は!」
「フォフォウ!」
うん。グランドオーダーの始まり、冬木の大聖杯前だね。
もっとも、僕達が黒い騎士王と戦った時とは、だいぶ雰囲気が違うみたいだけど。
たしか『ネロ祭2016』の片付け後にカルデアに帰還しようとしていたはずなんだけどな。
ドクター?聞こえる?
《うん、聞こえているよ。
レイシフト中に干渉があって、何人かそちらに跳ばされてしまったようだね》
「!他の方々は無事ですか?」
《今から確認してみるよ。
そっちも誰がいるか把握しておいてくれないかい?》
わかったよドクター。
よし!では点呼だ!
「はい!シールダー『マシュ・キリエライト』います!」
「セイバー『モードレッド』いるぜ!」
「アーチャー『クロエ』いるわよ!」
「キャスター『イリヤスフィール』います!」
《ルビーちゃんもいますよ~》
「アベンジャー『ジャンヌダルク』……いるわよ」
「フォウ‼」
《うん、こちらでも確認が終わった。
カルデアにいないのは君達だけだね》
よかった、行方不明者はいないんだね。
《どうする?今のところ特異点反応が無いようだから、再度レイシフトをして帰還するかい?》
いや、念のため周囲を確認しておこう。
一度レイシフトが失敗している以上、次が確実に成功するとは限らない。
最悪、次は本当に行方不明者が出るかもしれない。
ある程度は原因を調べておきたい。
《わかった。こちらでも原因を調べてみる。
君達も今は戦力がそこにいるメンバーだけだから、無理は禁物だよ?》
はい!
……ところでさマシュ、何か羽織る物持っていない?
コロッセオならともかく、さすがにこの洞窟内で海パン1つは辛いからさ。
sideout
というわけで、聖杯くんの自我はログアウト。
そしてFGO組の参戦となりました。
ただし、FGO組はそこまで出番は多くありません。
それこそ、レイシフトに問題ないとわかり次第、すぐにカルデアに戻る予定になっています。
FGO組の選考基準は
・マシュ含めて、サーヴァントは5人まで
・Zero組の関係者(なるべく心理ダメージが大きい人物を)
・作者が持っている、もしくは出番が多かったサーヴァント(キャラを掴むために)
の3つでした。
フィンや黒乳上は、ギリギリまで迷いました。
私はFGO始めた時期の関係で、アクセルゼロオーダーはプレイしておりませんので、多分違う流れになると思います。
また、シールダーの盾とエクスカリバーの関係はかなり古い設定だったはずですので、今はどうなっているのかは不明です。
ちなみにFGO組が転移してきたのは、青髭召喚の1~2時間前でした。