今思ったんですが、四話目にしてまだ奴らが登場しない
速く出したいな
楽しんでもらえたら、嬉しいです!!
作戦の隊長である小町の後押しもありアックスとマルコスの二人は無事に作戦に参加することが出来た。
そして今、先ほど再会した幼馴染であるシーラを交えて、リョウも交え小町より詳しい話を聞いている。
「テラフォーミングが始まって約500年。予定通り火星は暖まり、酸素も作られているが、まだ完全じゃなく地球の環境には及ばない。そこで君たちには、『手術』を受けてもらう。現在の火星の環境に適応し長期間の活動を可能にするための手術だ。現時点でのその手術の成功率は…」
そこで一度小町は言葉を切る。そして重くその数字を告げる。
「およそ36%」
告げられた言葉に一瞬の沈黙。その沈黙を感じ小町は目を伏せるが…
「3.6じゃなくて36ですか…案外高いんですね」
「俺らの地元で公務員になって退職金貰うよりも全然高いな」
「……あんたらって、本当に緊張感ってものが無いよね」
余りにも軽い反応に唖然となる。リョウは面白うだと笑みを浮かべている。
「でもなんで、火星を開拓するためにそんな改造手術みたいなの受けないといけないんですか?大気が薄いんだったら、マスクだの宇宙服とかでも足りるんじゃ」
何気ない言葉に小町の表情が一瞬変化する。しかしそれも一瞬でリョウを除く面々はその変化に気が付かない。
「それについては順を追って説明しよう」
そう言って小町がタブレットをいじくっていると…
「あ!アドに…アドルフさん!!」
「おっ!ドイツのアドルフじゃん」
リョウが嬉しいそうに、その場に通りかかった男に声をかける。その声につられ、小町もその方角を見れば、口元まで隠すような服装をした金髪の男の姿。その右腕には、隊服に不釣り合いなミサンガをつけている。
「ああ、小町艦長にリョウ」
「こっちに来てたのか」
「後ろの子は、誰っすか?」
アドルフが小町達に近づいてくるとそれについてくるように一人の少女が付いてくる。リョウの質問にアドルフは、冷たい声で正体を明かす。
「ユーロからの最後の補充兵だ」
「エヴァです」
「おお、じゃあこいつらと同じだな」
アドルフのセリフに小町は、後ろの三人を指さす。紹介された三人のうち、アレックスとマルコスの二人は、美女の登場にかっこつけた自己紹介を始める。
「この人はアドルフ。ドイツ支部から来た
リョウがアドルフの紹介を告げ、今度はマルコスたちを紹介しようとするが…
「別にいい。覚えるつもりは全くないから」
冷たく拒否するアドルフ。
「つまり、此処にいる四人が最後か、リョウ」
「そうすけど」
「そうか。つまり確率でいえば、お前らのうち二人が死ぬわけだが…まあ、せめて麻酔が効いているうちに死ねることを祈るんだな。まあ、生き残っても任務じゃ大して役に立たないだろうな」
冷徹なその言葉に、マルコスたちは怒りを露わにする。
「お前なあ、もう少し言葉を選べよな」
「自分は事実を言ったまでなので。それじゃあ
小町からの言葉に対しても冷たく対するアドルフはその場を去る。その時アドルフとリョウが交差し、小さく――――
「相変わらず、
「ふん…」
呟かれた言葉にアドルフは鼻を鳴らし、その場を去った。
小町も説明のためにその場を去り、リョウと四人だけがその場に残っている。
「さて、俺も少し準備があるから席を外すわ。お前らは此処にいてくれ」
それだけ告げると、リョウも席を外す。再び沈黙が場を支配する中で、エヴァが小さく問う。怖くないのかと。実際六割の確率で死ぬのだ。それに対する恐怖はないかと。その余りのネガティブさにアレックスとマルコスは戸惑いを覚える。
そこへタイミングよく燈とミッシェルの二人が現れる。その姿を見た二人は、幸いにと明るく勇気づけるが、燈のセリフに白けたと言わんばかりに馬鹿にする。そしてそのままに三人はバカ騒ぎを始める。
それを横目に見ながら、シーラはエヴァの手を握る。
「私もエヴァさんと同じだったけど、あいつらに会って一人じゃないって思えたの。だから祈るよ。生き残ってみんなで仲良くなりたいもん」
優しく呟かれた言葉にエヴァの沈んでいた心が浮かび上がる。
「エヴァでいいよ。きっと
「うん」
エヴァの言葉にシーラは嬉しいそうに笑みを浮かべる。その後意気投合し、楽しそうに話す二人。
「あ、ごめん。ちょっとお手洗い行ってくるね」
「うん」
一度席を外したシーラ。しかしいくら待ってお帰ってこない。それを不審に思いエヴァはシーラを探しにその場を離れる。
そしてその数分後、リョウが戻ってくる。
「何してんだ、お前ら?」
「あっ!リョウさん」
「用件は終わったんすか」
燈で遊んでいた二人が、その登場に遊ぶのをやめる。
「帰ってきてたのか」
「あ、うっす」
「あんまり遠くに行ってんじゃねぇぞ」
「いてっ!」
久しぶりの再会。ミッシェルはいつもの様に窘める様に軽くリョウの頭を殴る。
「お、燈も目を覚ましたか」
「ああ、おかげさまでな」
「なら、丁度いいな」
「うん?」
不意につぶやかれた言葉にミッシェルが反応する。
「いや、そこにいる二人の入隊を記念して軽く鍋パーティしようと準備してたんですけど、丁度いいし燈の退院祝いも兼ねるか。どうだですか、ミッシェルさんも?」
「ああ、同行しよう。そういうわけだ、行くぞ燈」
「うっす」
「マジで!!」
「よっしゃ―――!!」
リョウの言葉にミシェルも燈の同意する。そして肝心の二人は本当に嬉しそうにする。
「あれ?二人は?」
「そういえば居ないな」
「どこ行ったんだ?」
リョウの言葉にその場にいた面々は、シーラとエヴァの姿がない事に気が付く。
「二人なら少し前にどっかに行ってたぞ」
「そうっすか。じゃあ、俺が読んでくるんで、先に始めておいてください。場所は…」
「わかった」
ミッシェルに場所を伝えたリョウはその場を後にする。
U-NASAに施設をあらかた回り、リョウをある程度当たりをつける。そこはUーNASAの施設の中でも裏方であり人目の少ない場所。
そこに彼女たちはいた。建物の影からシーラを見つめているエヴァ。そこに…
「何してんだ…えっと、エヴァだっけ?」
「きゃっ!?」
探しに来たリョウが後ろから声をかける。
「リョ、リョウさん」
「リョウでいいぜ。どうも敬語はなれねぇんだ。で、何見てんだ?」
エヴァが見ている先をリョウが見れば、そこにはシーラの背を優しく押す小町の姿。それを見てリョウは状況を察する。
「なるほど、丁度いい。あの二人も誘うつもりだったんだから、行くぞエヴァ」
「え?え?」
エヴァの手を取り小町達の方へ向かうリョウ。ほぼ初めて異性に手を引かれたエヴァは顔を朱色に染める。
「小町さん!!」
「おお、リョウとエヴァか。どうした」
「実は今から、マルコス達の入隊祝いと燈の退院祝いで、鍋パーティしようと思うんで、一緒にどうですか」
「おっ!いいなそれ。うん?」
リョウの言葉に楽しそうな顔をする。そんなとき、小町がある事に気が付く。
「丁度いい。ついでに、もう一人任務の鬼の素顔を見てから行くか」
「あ!いいっすね、それ」
小町の言葉にリョウは面白そうに同意する。その反応に疑問を持つ二人も戸惑いながら、そうっと二人に続く。
そこには、先ほどの冷たい言葉とは違い気遣う言葉を妻に告げるアドルフの姿。その姿に二人は驚きを露わにする。
そん唖然とするエヴァに、
「な、優しい人だろ。だから、大丈夫だよ」
リョウが優しく告げる。そのセリフにエヴァは一瞬だけ驚いたあと…
「うん」
笑みを浮かべた。その笑顔にリョウはよかったと小さく呟く。そして小町とリョウは、互いに笑みを浮かべ
「「イッヒ リーベ ディッヒ」」
一言ちょっかいを出して、四人はその場をさる。一人残ったアドルフは…
「か、艦長…リョウ。最悪だ…」
困ったように小さく呟いた。
アドルフをおちょくったのち、リョウたち四人は鍋パーティに参加する。楽しく過ごしたのち、、小町は説明し損ねたものを説明する。
「手術を受ける理由は、先ほど言ったが、火星に長期間の活動を可能にするため。そして………火星に住むある生物に対抗するためだ」
「ある生物?」
「あっ!私、その話知ってる」
小町の言葉にマルコスとシーラが反応する。
「500年前までは、火星に生物はいなかった。それどころかとてつもなく寒かった。大気もなく、太陽光も全然吸収できなかった。だが、幸いなことに火星には大量のCO2が眠っている。それを気化すれば、十分火星を覆える」
「「???」」
小町の説明に全く理解の追いつかない二人の男子。そんな二人にわかりやすくエヴァが説明を試みるが、シーラが試みる前に諭す。
「まあ、まだ理解しようと頭を使ってるだけ、マシだぞ」
「「「「へ?」」」」
冷めた反応でミシェルが、ある方向を指さす。指さされた方向を見れば…
「ぐぅ~」
爆睡しているリョウの姿がある。
「こいつ、難しい話になると数秒で寝やがるからな」
「あはは…」
ミッシェルの言葉に誰もが苦笑いをこぼす。
「まあつまり…火星のCO2さえ溶かせれば、温室効果もあって勝手に火星は温まってくれるわけだ。じゃあ、どうすれば火星は温まるおもう?」
小町の問いにアレックスとマルコスは、自信満々に己の考えを答える。
「核爆弾を落とす!!」
「バカが…科学ってのは単純ながらも複雑なんだよ。そうだな、でかい鏡を周りに置いたんじゃないか」
その提案に女子たちは引き美味だった。しかし意外にも小町は肯定する。
「そういう意見もあった訳だが、放射能汚染とか当時の技術じゃ実現不可って事で結局…黒い苔のような原子的な草と厳しい環境でも生きれて、苔を食べる黒い生物を放って火星を黒くすることになったんだ」
小町の言葉を聞いていたシーラが、少し嫌そうな顔をしながら、その続きを口にする。
「知ってる…艦長…その生物って…
シーラの言葉に誰もが嫌悪感の顔をする。誰もがその存在にあるの納得を覚える中で…
「いやいや、別にゴキブリを捕まえる訳じゃないでしょ。それこそ、毒とか薬とかで…いやでもしぶといか」
シーラが何気なく呟かれた一言に小町とミッシェルの雰囲気が一瞬で変化する。そしてそれに呼応するようにリョウが自然と目を覚ます。
「いや…君たちが受ける手術は、そのゴキブリから身を護るためだ」
その小町のセリフに誰もが信じられないといった表情を見せる。しかし次ぎ次に語られる小町の言葉に誰もが表情を硬くする。
「まあ、そこからは
「そうだな」
そう呟いたのはミッシェルは、燈とアレックスを連れていく。そして小町はマルコスとシーラを連れていく。
そしてリョウは…
「じゃあ、俺達も行くかエヴァ」
「え、うん」
エヴァを連れてその場所に行く。その中で小町がミッシェルが彼らに任務を説明していく。そしてそれはリョウもまた同じ。
「まあ、簡潔に言えば、火星にあるモノを調べてウィルス?を見つける仕事だ」
「えっと、そんな適当でいいのかな?」
「まあ、もっと詳しく知りたかったら、他の幹部に聞いてくれ。でも一番重要なのは、こいつだ」
ある部屋で話しながらリョウは部屋のスイッチを押す。すると、下からカプセルが上がってくる。そしてその中の存在を見てエヴァは顔を青ざめる。
「なに…これ」
「こいつが火星に一億匹いるとされるゴキブリ。通称テラフォーマ―。俺たちの敵だ」
カプセルに入った、それを指さしながらリョウは淡々と告げる。
『
如何でしたでしょうか?
次回からはちゃんと奴らを登場させたいなと思っています
よかったら、感想をお願いします