PCのクラッシュに加え、大学のテストとレポート、そして部活動の幹部の引継ぎなどが重なり、更新できませんでしたが漸くできました!!
今回でリョウのベースが判明します
まあ、何型かはヒントがあったので、わかると思いますが・・・・
楽しんでもらえたら、うれしいです
アレックス達が、その場を離れた居住区の広場。そこには無残なる死体と…
「まあ、こんなもんか」
上半身と下半身を両断された二体のテラフォマーの死骸の上に腰を据えるリョウの姿のみ。どこか調子を確かめるように呟いくリョウ。そんなリョウの耳に小町の連絡がスピーカーを通して、届く。
「プランδっていうと……確か班別行動だっけか?」
厳密には少し違うのだが、概ね間違っていない。それならと、自分も早く行動すべきだと腰を上げた瞬間…
「あ?」
そのノイズが
「—————」
なぜ?とは考えない。侵入を許している以上は考えられる事態。おそらくまだ、誰も気が付いていない事態。
どうするかと思考する。取れる選択肢は二つ。一つは合流し、小町に伝える。そしてもう一つは…
「まあ、そっちが
たぶん、それを選べば小町やミッシェルは怒るだろうし、悲しむかもしれない。それでもその選択肢が最善であると、信じて動くだけ。
「行くか」
小さき呟き、リョウはその場を後にした。
アネックス一号に小町の指令が届くと同時、誰もが指定された場所へと駆ける。テラフォーマーの奇襲により、いつ襲われるかわからない恐怖が彼らの足並みを崩すが…
「おーちーつーけー、一卒兵ども」
「この速度なら落下まで40分。落ち着けば、全然間に合うからね」
「内部侵入したゴキブリは全部で七体らしいな」
「ちょうど
「っていうか、ジョー。なんでお前は手ぶらなんだよ」
「いや~リョウ君に全部取られまして」
「それで…肝心のあいつは…?」
「まあ、あいつならほっといてもすぐに来るだろう」
「また遅刻か、あの野郎…後で〆る。ともかくだ、お前ら…」
その声が届くと同時に足並みが止まり、視線が集中する。
「「「「「「
テラフォーマーの死体を持った幹部たちの姿(ジョセフを除く)。その台詞に従い、全員が隊列を終えると同時に、アシモフの状況説明。そして小町から作戦が伝えられる。
「小町リョウが合流次第。緊急プランδに従い、六機の『高速脱出機』により火星への着陸を開始するものとする」
小町が言い終えるとお同時…豪快な音と共に扉が破壊され、リョウが小町の前に着地する。
「セーフ…」
『—————————』
あまりに予想外の事態に誰もが唖然とする中で、顔に怒りマークを付けたミッシェルが、安どの息を吐いていたリョウの頭をガッチリと掴む。
「お・ま・え・は、どうして扉が開くまでも待てないんだ、あぁぁん?」
「痛い!!痛い!!ミッシェルさん、割れる!!頭が割れる!!」
「お、落ち着けミッシェル!!」
アイアンクローを喰らいもがくリョウ。怒り心頭のミッシェルを小町がなだめる。その姿にアドルフとアシモフそして劉は、呆れたようにため息をこぼし、ジョセフはどう反応していいのかわからずに、ポリポリとほほを掻く。
一騒動ののち解放され、リョウは別の意味で安堵の息を吐く。リョウの登場で隊員たちの緊張が僅かに緩んだことを確認した小町は、僅かに気を引き締めるために、再び声を出そうとするが…
「はい、お前ら~。人の不幸で安堵すんのはそれぐらいにして、さっさと脱出機に乗り込めよ~」
それよりも早くリョウが指示を出す。気楽な声に、幹部の誰もが注意を喚起しようとするが…
「早くしないと、
その台詞の意味を幹部たちが即座に問おうとするよりも早く…
『じょうじ』
「艦長。悪い知らせなんすけど、侵入してきていたのは七体だけじゃなかったんすわ。あいつら、俺たちが
そして…
「待て!!リョウ!!」
隊員たちを飛び越え、テラフォマーたちの前へと立つ。パン!と乾いた音がその場に響く。その音とリョウの行動に誰もが視線を集める。
「ここは俺が食い止める。だから全員、各幹部の指示に従いつつ、脱出機に乗って脱出しろ」
その指示に誰もが驚愕を示す。ミッシェルが小町が何かを言おうとするが…
「ミッシェルさん。ここはリョウ君に任せましょう。僕らには僕らの役目がある」
「ですね、艦長。それに彼ならば、この中で一番生存できる確率が高い」
ジョセフと劉の二人が静止する。それでもという表情を見せる二人だが…
「大丈夫っすよ。ちゃんと後追いますから。約束です。だから、ください、
「艦長…」
殺伐とした状況に似合わない笑みに、二人は何も言えなくなる。アドルフは、ミサンガに視線を向け、リョウを見て、小町を見る。そして小町が一度、瞳を閉じて…
「俺たちが脱出するまでの護衛及びテラフォマーたちを駆逐したのち、小型脱出機を使い、どこかの班と即座に合流しろ!!」
「了解!!」
その小町の命令にリョウは嬉しくて仕方がないという表情で答える。そして、まるで警戒するように動きを止めていたテラフォマーたちのほうを向く。
「そういうわけで、ここから先は通さねぇぜ」
宣言と同時に首に注射器を刺した。
数年前、U-NASA研究病棟。その廊下をミッシェルが書類を持ちながら、ある部屋に入っていく。
「おい、検査の結果が出たぞ」
「おっ!漸くか」
ミッシェルが部屋に入ると小町が到来と報告に反応する。
「お待ちかねだな、リョウ」
「……うっす」
小町の言葉にベットの上にいたリョウは、小さな声で返す。そんな反応にため息を吐きながら、ミッシェルは書類を、ベットの上に散乱させる。
「検査の結果。どういう訳か、お前には
「っ!!??」
「やっぱりすっか」
その報告に小町は驚きを隠せない。対するリョウはどこか納得といった表情を見せる。
「ミッシェルちゃん…それって冗談?」
「ちゃん付けで呼ぶな、おっさん。セクハラで訴えんぞ。報告書を見たときは、私も驚いたが事実だ」
そう言いながらミッシェルはパイプ椅子に腰を下ろす。ミッシェルの言葉を確かめるように、小町はベットの上の資料に目を通おし、その言葉が事実であると理解する。
「……つまりだ。お前の希望はほぼ100%通るわけだが、どの
「……………………」
極めて感情を押さえつけてミッシェルがリョウへと問う。しばしの沈黙。すでに答えは出ていた。話を聞いた時から。ただそれは自分だけで決めていいものではないとも、
だからこそ、リョウは重い表情をしていた小町の方に視線を向け、その瞳を見据える。
「小町さん…俺は――――———を希望します。だから小町さん、俺に―――――」
その言葉にミッシェルが小町が驚愕を見せる。その言葉の意味を真意をくみ取った小町は、しばらく目を伏せ考えたのち
「わかった」
ただ、そうとだけ告げた。
同刻、地球 日本 埼玉県
失踪していた彼を七星たちが見つけだし、『アネックス一号計画』とその裏の陰謀を告げるため、そして自分たちの陣営に加わってもらうために、話し合いをしていた。
そのなかで…
「マーズランキング?」
「ええ、『火星環境下におけるゴキブリ制圧能力ランキング』略して『
聞きなれない単語に本多博士はオウム返しのように問う。その問いに七星がその概要を説明する。
「特にランキング上位10位クラスともなれば、兵器といっても差し支えないでしょう。一人の例外の除き
「彼?」
「ええ、別名『
火星と遠く離れた地球で、別の戦いが本格的に動き出した。
変異が終わると同時にリョウは、持っていた注射器を捨てる。その姿は、いうほどに変化していない。頭から触覚が伸びているのと、足が異様に変化した以外はそれほど変異前と差異はない。
だからこそ、逆に隊員たちは不安に駆られる。大丈夫なのかと。しかし一部の者たちは、異変に気が付いている。特に幹部たちは、心配もせずに己の役目の為に班員たちを集める。
そしてその後ろ姿に小町だけが、一瞬目を伏せた。
――――
――――触覚にあの足……リョウさんのベースは、
ざわつく中、リョウはその感情を感じ取りながらも、目の前に群れる30匹ほどのテラフォーマーたちを見据える。
「さてっと、行くか」
瞬間、リョウは10メートル以上離れていた距離を詰める。
「じょ!!??」
自分たちが察知するよりも早く間合いを詰められ、リョウの近くにいたテラフォーマーが驚きの声を上げる。と同時…
「シィ」
息を吐く音と共に、そのテラフォーマーの躰が両断される。僅かな驚愕もなく、ただその事実を確認したテラフォーマーたちが一気にリョウへと迫る。
しかしリョウは全く動じずに、思いっきり地面を蹴り、前方のテラフォーマーへと肉薄し、飛び膝蹴りと共に沈めると、落下するよりも早く、死骸を踏み台に跳躍。テラフォーマーたちが密集しているところへ
「オラァッ!!」
連続で蹴りを打ち込む。着地すると同時、手短なテラフォーマーの頭をつかみ、膝を打ち込む。
脅威に感じていたテラフォーマーたちが迅速に制圧されていく姿に誰もが驚愕を覚える。
――――すげぇ。あんな動きが人に可能なのか…いやでも、蹴りとかの時に見せるあの動きは…
武人として燈は、リョウの動きの異常さに驚きを隠せない。それでも僅かに感じ取れる動きは…
――――
リョウの進撃にテラフォーマーたちが距離を取る。それを見たリョウもまた、同じく距離を取った。
「はい、そこから辺の奴ら。唖然としてないで、早く脱出してくれよ。じゃないと、俺も
少し困ったようなリョウの言葉に、唖然としていた隊員たちがせわしなく、脱出機へと乗り込んでいく。
人間が逃げていくのに、テラフォーマーたちは動けない。目の前の
そうこうしている間に、六機の脱出機がアネックスから飛び立つ。それを確認したリョウは目の前で動かないテラフォーマーたちに告げる。
「いいのかい?逃がしてもって言っても、この感じだとしっかりと対策してんだろうけど…まあ、あの人たちなら大丈夫だろう」
まるで自分で確認するような言葉。その間もテラフォーマーたちは動けない。
脱出機で火星へと飛び立った小町は、あの時のリョウのセリフを思い出していた。夕暮れの病室で、よく見せるようになったまっすぐとした人としての瞳で告げられたその言葉を。
『俺は自分のベースに「
その因縁を自分も背負うと告げるような言葉。それが自分には必要だという決意。それがその言葉には籠っていた。
――――死ぬな、リョウ
特別戦闘選考
その戦闘スタイルは、ムエタイ×
そしてそのランクは……
「さて後々のことも考えて、お前らにはここで終わってもらうぜ。というわけで、来いよ、テラフォーマーども」
『小町リョウ。 自由国籍(本人は日本かアメリカもしくはドイツを希望)
22歳(自己申告) ♂ 180㎝ 90kg
『マーズ・ランキング』4位
—
不敵に告げるその言葉が、テラフォーマーたちには己の命の音に聞こえた。
『
というわけで、リョウのベースは『サバクトビバッタ』です
ティンさんに本郷さんに続く三人目です
自分の中では、ティンさんはかなり好きなキャラなので、その面影でも出したいなと思い決定させてもらいました
それにしてもテラフォーマーズの醍醐味の一つの厨二的な異名は、あれでよかっただろうか?
次回ももう少し早く更新出来たらいいなと思ってます