13 / 93
2-4 子狐が目を覚ましたのじゃ
2-4 子狐が目を覚ましたのじゃ
玉藻をまだ布団の中でぬくぬくさせたまま、どうしたものかと考えておるのじゃ
それに外が何やら騒がしいのじゃ
警護役が父様と何やら相談しておったのじゃ
母様に聞くと賊が進入したらしいのじゃ
心当たりのあった我は、まだ寝ている玉藻を起こさない様にそっと抱き上げ、母様に見せに行ったのじゃ
「母様、騒ぎの原因はこの子の事では無いじゃろうか?」
そう言って、腕の中の子狐を見せる
「まあ、子狐かしら?」
「可愛い~」
「結音。この子どうしたの?」
すずとねえ様も見に来たのじゃ
玉藻は、人の気配を感じたのか目を覚ましたらしく、大きなあくびをくあ~とやったのじゃ
「もしや、お前は玉藻か? あれは夢かと思っておったのじゃ」
「何じゃユネ、あの約束をたがえる気か?」
「夢では無かったか。もちろん覚えておるのじゃ。歌を教えるので良いのじゃな?」
「うむ。わしも祟らないと約束しよう」
突然、子狐が喋ったので母様達はビックリしてしまったのじゃ