リーネちゃんの訓練です
「この辺で良いじゃろう。ターゲットのバルーンまで2km程ある。ここから狙い撃つのじゃ」
結音はリーネを連れて狙撃訓練に来ていた
「そんな! こんな所から!?」
2kmの狙撃と言えば、○ルゴ13がやって見せた神業である
だがウィッチである事、リーネの固有魔法‘鷹の目’と風とエーテルさえ読めれば、可能であると結音は考えていた
プローブがあれば風を読む助けになる
本当はここまでする必要はないのだが、結音はリーネに自信を付けさせたかったのだ
リーネの銃の有効射程を結音は知らなかった
だが、魔力で強化された弾丸なら届くと信じている
もしかしたら、魔力で弾道さえ変えられるのではと考えていた
結音はリーネの後ろに回り、腰に手を回し、リーネの背中に頭を付け目を瞑りタンデムの体勢に入り、魔力をリンクさせた
「おほ~。リーネの腰は細いのう。胸も尻も大きくて羨ましい限りじゃ」
「ゆ、結音さん!?」
狼狽えるリーネを気にせず、結音は構わず続けた
「プローブを射出して風とエーテルの動きを感じるのじゃ。吾がリンクでサポートする」
「は、はい」
結音に言われてリーネはプローブを射出した
「目を瞑れば普段見えていない物が見えて来るのじゃ」
プローブにリンクした視界は広大な物だった
そして気流の動きを感じる事が出来た
リーネはエーテルの世界に魅了されていた
「風を感じるじゃろう。狙撃するには、ここから風の動く先を予想しなければならぬのじゃ。先ずは良く見て、感じて、そして撃つのじゃ。経験を積めば命中率も良くなる」
「はい!」
リーネは目を開き、銃を構え、慎重に狙いを定めて撃った
しかし風に流され弾丸は勢い無く海に落ちた
「距離を気にしていては駄目じゃ。的との間を遮るものは何も無い。良く見るのじゃ。的が近くに感じられるはずじゃ」
そう言われると視界がきゅうっと狭まり、的が目の前にあるような感覚がした
「プローブとリンクしておるからじゃ。感覚が鋭くなっておるのじゃ」
リーネは、息を落ち着けてから風を読み、ふと息を止めると、引き金を引いた
弾丸は見事バルーンの中心を撃ち抜いた
「うそ? 出来た?」
「上出来じゃ」
希代の狙撃手の誕生である
リーネは何度かバルーンを打ち落とし、感覚を確かな物にして行く
「感覚さえ掴めれば一人でも練習できるじゃろう。次はファンネルの訓練じゃ」
「はいっ!」
リーネは迷いの晴れた笑顔で答えた
「ファンネルを射出するのじゃ。リーネの機体は同時に12機まで制御可能じゃ。もっと増やせるのじゃが、制御が難しくなる。リーネが馴れてくればもっと増やせるのじゃ。狙撃タイプはバリアが頼りじゃ。バリアの残弾には気を付けてな」
「はい」
リーネはファンネルを射出した
ミサイルやバリア等もウェポンベイから射出される仕様だ
札なので嵩張らない優れ物だ
結音もファンネルを射出する
「吾の攻撃は気にせず的を狙い撃つのじゃ。行くぞ」
いきなり結音のファンネルが飛び回ってあらゆる方向から多重攻撃を始めた
いわゆるオールレンジ攻撃である
リーネのファンネルはバリアを射出して迎撃していく
リーネは的を狙撃するが気が散るせいかなかなか当たらない
「リンクを信じるのじゃ。風を読む所から始めるのじゃ」
リーネは息を整え、的を見ると視界がきゅっとなり、的が目の前にあった
狙い撃つ!
ファンネルの猛攻の中で、リーネはバルーンの中心を撃ち抜いた
リーネは息をふぅっと吐くと嬉しそうに笑った
「結音さん、出来ました!」
「上出来じゃ。もう一度やるぞ。バリアの残弾は常に気を配るのじゃ。弾丸が尽きれば打つ手が無くなってしまうからの」
「(またじゃ。今度はリーネと繋がっておる。この魔力は何じゃ?)リーネ、どこか異常は無いか? 魔力は正常か?」
「はい。特に何も。それどころか、かえって充実してます。あんな遠い所に当たってますから」
「充実? 魔力が高まっているのかの?」
「そんな気がします」
「ふむ。まあ、それは後にするのじゃ。今はリーネの訓練に集中しよう」
それから、二人は弾丸の尽きるまで訓練を続けた
色々混ざりましたw
2kmの狙撃
ウィッチなら普通にやってそうです
距離、延ばした方が良いですか?
ジェットならあっと言う間の距離
レシプロだから狙撃出来るんですね