基地内にネウロイ襲撃の警報が鳴り響く
501メンバーはブリーフィングルームに集合した
「先程、ネウロイの接近を感知しました。対象は小型ネウロイが多数と思われます」
ミーナの発言に全員に緊張が走る
数か多いと消耗が激しくなるからである
「乱戦になるでしょう。宮藤さん、リーネさんは待機していてください」
「どうしてですか!」
「私も役に立てます!」
少し自信を付けてきた芳佳とリーネは不満だった
「もし乱戦になったら貴女達を守れなくなるわ」
「そんな! シールド位張れます!」
「私も結音さんに特訓して貰いました!」
「貴女達はまだ経験が足りないわ。今回は待機していて」
その時、結音は手を上げた
「のう芳佳、リーネ、二人は予備兵力として待機すると言うのはどうじゃな? 守る者も必要じゃ。乱戦ともなれば抜かれる事もあろう」
「う……、分かりました」
二人は不満がありながらも結音の言う通りにする事にした
「結音さん、ありがとう」
「気にする事は無いのじゃ。お節介じゃったかの」
「いいえ。では出撃します!」
-----
501航空兵団の出撃である
結音は接敵する前に敵の数を減らそうと考えた
「ミーナ、接敵する前にミサイルで敵の数を減らしたい。リンクミサイルを推奨するのじゃ」
編隊飛行中、接敵する前に結音は持ち掛けた
「その通りね。やってみましょう。全機リンク開始、ロックオン」
リンクミサイルは編隊飛行中、全機のミサイルを発射する攻撃である
全機でリンクする事により、同じ目標にミサイルが向かわない様により多くの敵にダメージを与えるのである
「発射!」
ミーナの指令で一斉にミサイルが発射される
機体の限界までロックしたミサイルの群は多くのネウロイを巻き込み爆発した
「ミーナ、もう2射出来るはずじゃ」
結音は乱戦を考慮し残弾を考えて進言する
「数を減らしましょう。全機ロックオン…… 発射!」
この攻撃で全体の4割程のネウロイの群が消滅した
だが多くのネウロイがまだ残っている
「全機編隊を崩すな。孤立したらやられるぞ!」
バルクホルンの檄が飛ぶ
乱戦が始まった
キューブ型の小型ネウロイがまとわり付く様に、ウィッチ達を囲む
乱戦を考え弾薬を多く持って来た為に鈍重になってしまった一行にビームが降り注ぐ
一方、芳佳とリーネは管制室で結音達の戦闘の様子をモニタしていた
結音式が導入された管制室は戦艦のCICの様に詳細な情報が集まる所になっていた
そこへ新たな警報が鳴る
「別のネウロイが接近中!?」
「リーネちゃん! 坂本さん達に知らせなきゃ!」
早速、新たなネウロイが接近しているのをミーナ達に報告する
『こちらは乱戦に……なっていて、足止めされているわ。二人はそちらに行ったのネウロイ……を迎撃して欲しいの。足止めだけで構わないわ。こちらから増援を送ります』
「はい!」
ミーナは戦闘中の為、会話が途切れがちになりながらも芳佳達に指示を出す
芳佳達は緊急発進する事となった
-----
緊急発進した二人が敵ネウロイを発見した
大型ネウロイの周りに小型ネウロイが多数護衛についていた
「リーネちゃん、見えた!」
「ヴィルケ中佐、こちらビショップ軍曹です。大型ネウロイと子機を発見。迎撃を開始します」
『大型!? 貴女達では手に余ります。一端引いて!』
「引く前に一撃します。ファンネルがあれば、離脱は可能です」
『分かったわ。一撃だけよ。シャーリー行ってくれる』
『悪い、行きたいのは山々なんだが、抜かせてくれない』
『トゥルーデ!』
『すまん、こっちもだ!』
-----
「クロ、シロ、芳佳達の援護に行くのじゃ。急ぐのじゃ。コンは吾の援護に残るのじゃ」
芳佳達の通信を聞いていた結音はクロとシロを援護に向かわせた
「今日はロボットアニメ祭りじゃ!」
結音は集中する為、歌を歌い出した
「……○万年と○千年前から愛してる~♪」
子機の猛攻をファンネルでいなし、オールレンジ攻撃で反撃を始めた
-----
「中佐、こちらは何とかします。心配しないで下さい」
そう言うとリーネは芳佳の側まで飛んで来て、インカムに声が入らない様に内緒話を始めた
「宮藤さん、向こうは乱戦になっているわ。みんなを守る為に命令違反をします。責任は私が取るから心配しないで」
命令違反と聞いてびっくりする芳佳
「リーネちゃん、気にしないで。何でも協力するよ。何をすれば良いの?」
「宮藤さん、ありがとう。まずリンクミサイルで大型を狙います。その後、宮藤さんは子機をお願い。私は大型に集中します」
「分かった、リーネちゃん。最初のミサイルは子機を狙わなくて良いの?」
「大型を狙えば当たりに来てくれるはずです」
「そっか、分かった。やろうリーネちゃん!」
二人は、プローブとファンネルを射出し、リンクミサイルの発射体制に入った
子機がビームを撃ちながら接近してくる
芳佳はシールドでリーネをかばいつつ、リーネの合図を待つ
「リンクミサイル発射!」
二人のストライカーとファンネルから一斉にミサイルが発射された
子機の群が本体を守る様に盾になって爆発して行く
「もう一回!」
発射されたミサイルの半数は子機に阻止されたが残りの半数が大型ネウロイに到達した
芳佳は一瞬コアが露出するのが見えた
「リーネちゃん、コアが見えた!」
〈芳佳、マーカーを撃つのじゃ。それでリーネにリンク出来る〉
「結音ちゃん!? 分かった」
芳佳達の様子をモニタしていた結音からの指示で、発見したコアの位置にマーカーを付ける芳佳
「リーネちゃん!」
リーネに群がる子機からビームが降り注ぐ
リーネのファンネルのバリアは子機の猛攻で切れかけていた
恐怖を無視して、ネウロイに集中するリーネ
息を止めると視界がきゅっとなりコアのマーカーが見えた
「ミサイル発射!」
マーカーに向かって発射されたミサイルがネウロイのコアを露出させる
その時リーネのバリアが遂に切れた
芳佳のシールドをかいくぐり、子機のビームがリーネに向かう
「リーネちゃん!」
芳佳が悲鳴をあげる
その時どこからか、バリアが飛んできてビームを防いだ
狙い撃つ!
リーネの撃った一発の弾丸がネウロイのコアを撃ち抜いた
ネウロイは沢山の欠片となって空に散った
リーネはふぅと息を吐き、緊張を解いた
「クロちゃんとシロちゃん?」
いつの間にか傍にいるクロとシロを見つけ、リーネは戸惑っていた
「リーネちゃん! 大丈夫! ビームが当たるかと思った!」
「うん、平気だよ。クロちゃんとシロちゃんか守ってくれたの?」
クロとシロは綺麗に敬礼した
-----
周りの子機が散って行くのを見て、結音は歌を止めた
「ミーナ、どうやら乗せられたようじゃな。コアは芳佳達の方だった様じゃ」
「ええ、その様ね。私の失態だわ」
「気にする事は無いのじゃ。フォローはしておいたのじゃ」
「もしかして予想してたの?」
「可能性を考えていたのじゃ。さて帰るとしよう。吾は芳佳とリーネが活躍して機嫌が良いのじゃ」
結音は鼻歌を歌いながら、踊る様に基地に帰還した
うーん
予定通りとはいえ、歌が目立たないw
もっとカッコ良いシーンを想定してたんだけどw