いつもの時間、結音は家族との通話をしていた
クロの頭上にウィンドウが開く様に姉の姿が映っていた
リンクしているウィッチにしか見えないウィンドウを見ながら姉と会話している
本来は軍規違反になるのだろうが、スマホの規定はまだ無いため、結音は全く気にしていなかった
機密漏洩しなければ良いのだし、むしろ漏洩した方が良さそうな相手しかアドレスを渡していない
密かに裏ルートを確保している結音だった
「聞いたわ、ようやく戦果を上げたそうね。すずが大喜びしていたわ。やっぱり結音の事が心配だったみたい」
「吾は新人じゃからな、戦果が少ないのは当然なのじゃ」
「まあ」
織音はブリタニアでの様子を想像してくすくす笑った
「結音は昔からそう言う所は、自重していなかったわね」
「何じゃ、それでは吾が悪い子みたいではないか。手を抜いている訳ではないのじゃ」
「結音は昔から……」
「あー、あー、きーこーえーなーいーのーじゃー」
織音はその様子にまたくすくすと笑い始めた
「お姉様! ねえ様と通話してるの!?」
突然、少女が割り込んで来た
姉の声を聞いて部屋に飛び込んで来たらしい
「はしたないわ、すず。あなたも挨拶なさい」
「すずですねえ様! 新聞読みました! 一面よ! 我らが扶桑皇国皇女結音殿下、一度の出撃でネウロイを20機撃墜! 素晴らしい快挙♪」
妹のすずは新聞の内容にハイテンションになっていた
スマホのカメラに持っていた新聞を向けて見せた
「新聞は大げさなのじゃ。報告書は書いたがどこで漏れたのじゃ?」
「父様は外務省だって言ってたわ。宮内省も戦果が無くて焦ってたみたい。すぐに新聞社に連絡したって。新聞、スキャンしてねえ様に送るね」
「別に要らないのじゃ。きっとろくな事は書いて無いのじゃ」
「しょうがないなあ。それじゃ私がスクラップしておくからね」
「やれやれじゃな。ミサイルを会敵で撃った後は逃げ回ってただけじゃぞ。倒したのは小型ばかりの雑魚じゃし」
結音は自分の戦果に対して無頓着だった
「もうねえ様ったら! もっと自慢しても良いのに」
「雑魚の数を幾ら自慢してもしかたないのじゃ。のうねえ様、父様と母様は今日は公務じゃったな」
「ええ。今日は抜けられないって。結音と話すのをいつも楽しみにしていたのに」
「父様と母様は忙しすぎじゃ。もう少し休めれば良いのじゃが。気晴らしに今度、休暇で町に出た時に、絵はがきでも買って送るのじゃ。ブリタニアの風景がよかろう」
「ふふっ、楽しみにしているわね」
家族との会話を楽しむ結音だった
織音と鈴音がやっと喋りましたw