ネットの調子が良い内にアップしておきます
結音はリーネの機体の状態を見るため格納庫に来ていた
バリアの様子を見るためである
「おやっさん、リーネの機体はどうかな?」
おやっさんと呼ばれたのは扶桑の整備隊長の篠塚である
彼は結音と開発部以来の付き合いで第2世代ストライカーの開発にも携わっていた
整備主任はカールスラントの整備隊長なのだが、大抵は結音式に詳しい篠塚の方に任される事が多かった
結音とは長い付き合いである
コワモテで大きな体をしているせいかおやっさんと呼ばれていた
元ウィッチの妻を持つ愛妻家でもある
「おう嬢ちゃん、機体には問題ない。ミサイルとバリアの消耗か激しいな。ログを見たが、なんだいあの戦い方は。ウィッチってのはあんな戦い方も出来るのか」
彼は姫である結音を嬢ちゃんと呼べる唯一の人物である
「ミサイルとファンネルを使った初めての全力戦闘じゃ。記録に残るじゃろう。今後の戦術の役に立つはずじゃ」
「そうかい。全てのストライカーの整備、点検、補給は完了済みだ。それでリーネ嬢の機体をどうするんだ?」
「装備とセッティングを変える。バリアとファンネルを増やそうと思うのじゃ。リーネの練度次第じゃが、ファンネルは今の倍は行けるじゃろう。バリアは使い切ってしまった。これも増やさねばならぬ」
「換装パッケージは他のと違って専用になっちまうぞ良いのか?」
「狙撃パッケージとして新設するのじゃ。他の部隊にも狙撃タイプのウィッチはいるはずじゃ。ログと一緒に後で公開しておいて欲しいのじゃ。他の者の参考になはずじゃ。吾はセッティングを調整する、装備変更を頼むのじゃ」
「了解、ファンネルは倍で良いな。バリアはどうする?」
「1.5倍で頼む。ファンネルも増えるので総数はたいぶ増えるのじゃ」
結音式は装備をパッケージ化し装備変更を簡素化してある
結音はリーネ達、狙撃タイプウィッチのために新たに狙撃パッケージを用意する事にしたのだ
結音はリーネの機体のセッティングを変更した
ファンネルは余り多く同時に使うと相互に干渉してうまく動かない時がある
結音は自律型リーダータイプを導入してリーネの負担を減らそうと考えた
6機を1編隊として4編隊24機
12機全てを操作するより楽なはず
オートで操作していてもリンクが繋がっている以上、変化には敏感なのである
「後でリーネに名前を付けて貰わねばならぬな」
休眠中の四つの自律型リーダーファンネルを大事そうに懐に入れた
-----
「おやっさん、こっちは終わったのじゃ。そっちはどうじゃ」
「おう、こっちも終わったぞ」
おやっさんはコワモテでニカッと笑った
結音はその顔を見て思わずビクッとした
結音は付き合いは長いが、彼の笑顔が苦手なのである
「あ、あー、実は相談があるのじゃが……」
「なんだい、傷付くなあ」
「……吾の機体マークを少し変えたいのじゃが。新しい家族が増えたので、入れて欲しいのじゃ。ほれ挨拶するのじゃ」
傍にいたコンはおやっさんの前に出るとぎこちなく敬礼した
「ほう、機体マークか。白猫と黒猫に追加するのか」
「そういう事じゃ、よい絵師を知らぬか」
「絵師なら前に描いた山本が来てるぞ、知らなかったか?」
「や、山本!? き、気付かなかったぞ。赤城に乗ってたのか!?」
「ああ。ちょうどよかった、おーい、山本、こっちへ来い」
結音はまたしてもビクッとなった
山本と呼ばれたひょろりとしたぐりぐり眼鏡の男がやって来た
「ゆ、結音殿下、お、お久しぶりです」
結音はビクビクしながら挨拶をした
「(ぎゃー、何でおるんじゃー。この時代まだマンガは流行っておらぬのに、何でこんなヲタクがおるのじゃ)うむ。じ、実はの機体マークにこのコンを追加して欲しいのじゃ」
コンはまたぎこちなく敬礼をすると子狐型に変身した
「子狐型で頼むのじゃ」
「わ、分かりました。しゃ、写真撮って良いですか?」
山本はどもりながら聞いて来た
「(は、早く終わって欲しいのじゃ)うむ。手早くな」
山本は色々な角度からコンを撮ってゆく
結音にとっては永遠の様な時間が過ぎた
気が付くと既に山本はいなくなっており、結音はぽつんと格納庫に立っていた
「はぁ~。あ奴は苦手なのじゃ~」
盛大に疲れた結音であった
-----
後日、結音の機体マークが新しくなった
扶桑の国旗にデフォルメされた九尾狐と白黒子猫に子狐が描かれた結音のエンブレムが完成した
「あ奴、腕は良いのじゃがなぁ」
「な、何か……」
「にゃぁ!?」
背後にいた山本に気付かずびっくりする結音だった
「(何であ奴は気配が無いのじゃ~)」
新キャラ登場
ヲタクが出てしまった
絵も上手い
仕事も出来る
でも変態
結音が大好物です
狙われてますw