シャーリー編になると思います
たぶんw
9-1 吾の一日は早いのじゃ
結音の朝は早い
早朝に修行をしているからである
チート能力を持たない彼女は、努力を怠る訳にはいかないのである
日が上る前に起こして貰うのだが、転生して低血圧になったのか、起きた直後はぼーっとしている
しばらくぼーっとした後、顔を洗い、メイド達に着替えさせられ、髪を結い、朝の準備を整えると、結音のスイッチがやっと入る
一端スイッチが入ってしまえば後はゼンマイが切れるまで動き続ける
体力を付けるためのランニングや身を清めるための禊ぎなどを行う
朝稽古をしている美緒と時々すれ違ったりもする
修行の後は歌の練習である
ボイストレーニングや音感を養ったりしている
転生してから音域が広がったのか前世では歌えなかった歌も歌える様になっていた
タマちゃんを呼び出し、リクエストに応えたり一緒に歌ったりする
修行が終わり、汗を流すため朝風呂に入る
この時間は大抵誰もいないので気を抜けるのだが油断は出来ない、時々乱入する者がいるからだ
まだ女の子との入浴に抵抗のある結音は、誰も居ないこの時間を満喫していた
「あー、いたいた。ユネー」
ルッキーニは素っ裸になって風呂に駆け込むと、どぼーんと飛び込み結音の所まで泳いで来た
彼女は朝があまり早い方ではないのだが、友達になったせいなのか、たまにこうして早起きした時は一緒に入る様になっていた
女の子のスキンシップに慣れていない結音は天真爛漫なルッキーニなら少しは安心できるのだった
「こらルッキーニ、風呂に飛び込むのは感心せぬな。にゃあ!?」
「へへーん…… むー、やっぱりないー」
ルッキーニはいつの間にか結音の後ろに回り胸を揉んでいた
彼女との密着でドキドキしながらも、こういう所は止めて欲しい結音だった
「……そんなに急に大きくなったりはしないのじゃ。ロマーニャ人は皆大きいのじゃろう? 楽しみに待つのじゃな」
「むふふー。だよねだよねー。早くおっきくならないかなー」
顔を赤くしながらも冷静になろうと努める結音だった
ルッキーニの行動は寂しさと母性への憧れではないかと結音は考えている
だからルッキーニの行動を特に止めたりはしないのだった
「吾の胸は揉んでも大きくならないのじゃ…… ぶくぶくぶく……」
頭では分かっていても心はそうは行かない
急に落ち込んで来た結音は湯船に顔を沈めるのだった
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朝食が終わり、ブリーフィングルームで朝礼になる
朝食時に伝達事項を伝えれば良いのだがミーナはこういう所はきっちりやりたい様だ
「以前から測量していた滑走路の件ですが、本格的に拡張工事が始まります。格納庫側から見て左半分から工事を始めます。緊急発進時に作業員の安全には注意してください」
ミーナの通達はストライカーのジェット化に対応するため、滑走路を延長する工事が始まる事を意味していた
安全に運用するには、現在の滑走路では少し短いのである
「いよいよジェットかー。ワクワクするな」
「シャーリー、玩具じゃないのよ」
「良いじゃないか、楽しみなのは本当だし」
「もう……、最初に来るのはカールスラントのメッサーシュミット262の予定です。バルクホルン大尉、ハルトマン中尉はマニュアルを良く読んでおく様に」
そう言って分厚いマニュアルをどさっと皆の目の前に置いた
「整備班も整備マニュアルを読んでいるはずです。機体が来る前に熟読しておいてね」
「ああ分かった」
バルクホルンは、転換訓練はいつもの事だと思い軽く言った
「ジェットストライカーは今までと根本的に違うのじゃ、バルクホルン。これまでの経験が役に立たぬかもしれぬ。ナメテかかると命に関わるぞ。しかも実用化を急いだ機体じゃ、試作機ではないとはいえ、まだ何かあるか分からぬ。心するのじゃ」
結音はそう言って釘を刺して置いた
「ルッキーニはイタズラせぬ様にな。ジェットは出力が高い、下手にいじると危ないのじゃ」
「ええー」
「何じゃイタズラする積もりだったか? 吾はルッキーニを失いたくない。控えてはくれぬか」
「ううー、わかったよー」
結音の心配そうな様子に、ルッキーニも従う事にした様だ
「262は完成を急いだため、エンジンとOSは最新式じゃが機体の基本設計は古いままなのじゃ。思わぬトラブルがあるかもしれぬ、気を付けるに越した事はないのじゃ」
ジェットストライカーについては原作にも無かった事なので、結音にも分からない事ばかりであった
既に原作から大きく離れているので、原作知識はもうあてに出来ない
自分達の手で切り開いて行くしかない
大きな事故の無い様に願う結音だった
朝の出来事を書いてみました
お風呂の話、また書いてしまった
予定もなかったのに、なぜかルッキーニが乱入
君は自由すぎですw
滑走路の拡張工事が始まりました
ジェットが来るのは工事が終わった頃の予定です