夕食時、皆が揃っていたので、結音は前から気になっていた事を聞いてみた
「実は、前に芳佳とリーネにタンデムした時に魔力が流れる感じがしたのじゃが、そういう例はある物なのかの。プローブにリンクした感じに似ていたのじゃ。じゃが普通は人同士はリンクしない物じゃ。魔法に詳しい皆なら何か知っている事はないかと思ったのじゃ」
皆はそれを聞いて顔を見合わせた
そんな話は聞いた事がなかったからである
「残念ながら私の知っている限り聞いた事はないわ、芳佳さんとリーネさんは魔力を感じたの?」
ミーナは部隊長として最初に聞いてきた
「はい! なんだか力が湧いてくる感じでした」
「私もそうです。急に遠くが良く見えたんです」
芳佳はその時の事を思い出したのか、胸元で拳を握りながら勢い込んで言った
一方、リーネはなぜか頬を染めた
「遠くが見えた? 固有魔法が発動したの?」
「はい。そんな感じでした」
「……人の固有魔法を使う能力かしら?」
「でも力が湧くというのは?」
「……良く分からないわね。ただ何かの能力だとすると、結音さんの固有魔法かもしれないわね」
「固有魔法? 吾の?」
「ええ、魔力に目覚めた時、何か兆候はなかったかしら?」
「うーむ。吾は変なのか? 魔力に目覚めると言うのが分からぬ。魔法は使い魔がおれば使える様になるのではないのか?」
「いいえ。普通は魔力に目覚め、使い魔を得てウィッチになるのよ。今の話だと結音さんは目覚め無しに使い魔を得た事になるわ」
「吾は最初から規格外じゃったか? 使い魔が妖狐なのはそのせいか?」
「分からないわ。もしかすると皇族の血統であるせいかもしれないし」
「皇族の血……そういえばすずが初めて魔法使った時、使い魔はおらなかった。吾の時はタマちゃんを得てからじゃ。すずは修行もしておらぬのに魔法を使えた。皇族は生まれつき魔法が使える一族と言う事か? 後で父様に聞いてみよう」
「そうね、それがいいわ。でもそうすると、さっきの話は固有魔法の可能性が高いわね。でも貴女の能力に似た物を私は知らないわ。もしかしたら貴女だけの能力かもしれないわね」
「……吾だけの固有魔法。他のウィッチに魔力を通す……。芳佳、リーネ、手伝ってはくれまいか? 試してみたいのじゃ」
「何でも言って結音ちゃん」
「お手伝いします」
「二人ともありがとう。ミーナ、明日、飛行許可を出してほしいのじゃ」
「分かりました。但し危ない事はだめよ」
「分かっておるのじゃ」
「はーい、わたしもやるー」
急にルッキーニが目をキラキラさせて参加してきた
「にひひー、魔法が強くなるんでしょ。わたしもやってみたーい」
「お、そう言う事なら、私もやるかな」
シャーリーもニヤニヤしながら参加を表明してきた
「シャーリー、貴女まで……」
「良いじゃないか、私は速くなりたいんだ。魔力がアップすれば音速を越えられるかもしれないんだ!」
シャーリーは音速へのこだわりを見せる
「それは許可できないわ。貴方にもしもの事があったら……」
「ミーナ、シャーリーも許可して欲しい。吾は試したい。じゃがミーナの懸念も最もじゃ。シャーリー、今回は控えてくれぬか? 吾の魔法の確認がしたいのじゃ」
「しかたないなあ、分かったよ。今回は結音の言う通りにしてやるよ」
こうして、結音の固有魔法の確認をする事になった
固有魔法
魔力に目覚めた時、本人にはどの系統か分かると解釈してます
ただし、何になるか、どんな力なのかは、覚醒してみないと分かりません