だけどかなり長くなったのでぶった切りました。
05/12
なんとデュエル中に重大なミスを発見!
修正しました……はあ。
リアとユートは中島に練習用のコートへと連れてこられた。アクションデュエルを練習するためのコートだったので、部屋の中は広く、天井も十分に高かった。リアはアクションデュエルの存在を知らなかったが、リアルソリッドビジョンを考慮した良いコートだと思った。
中島は二人を部屋に入れると部屋を出ていった。広い練習室にリアとユートが二人だけ取り残される。二人は中島のことなど気にした様子はなく、ただ互いに、互いだけを見ていた。リアは右の太腿のケースに仕舞われていたアカデミアのデュエルディスクを取り出し、左手に装着してプレートを展開した。
「さあユート、始めよう」
「……」
ユートは黙っていたが、とうとう彼もデュエルディスクを左手に装着した。マントがばさりと揺れて大きく靡く。リアはそんなユートを見て確信した。彼は死線を何度も潜り抜けてきた、歴戦の猛者であると。
リアが先攻と後攻、どちらの方がいいかユートに尋ねようとしたとき、それより先にユートが口を開いた。その声色は静かで、リアにはユートがどんな気持ちでいるのかはわからなかった。
「デュエルを始める前に、一つだけ教えてほしい」
「何だ?」
「……君は、一度でもハートランドの人をカードにしたか?」
リアはその質問に、すぐ答えることができなかった。答えることを躊躇って、口を閉ざす。しかしユートがひたすらまっすぐに自分を見てその答えを望んでいたので、とうとう観念して言った。
「……ない」
「……」
「私はプロフェッサーから、セレナ様のデュエルの相手を務めるという特別な任務を言付かっていた。セレナ様が戦場へ行かない間は、私もまた戦場へ行くことはできない」
リアがこのことをユートに言うのを戸惑ったのは、実際の戦場を知らずしてユートの言葉を否定しているからだ。実際に戦場を見て、戦場と化したハートランドを見て、それでもなおアカデミアの正当性を訴えるのならば説得力もあっただろう。しかしリアはただ、アカデミアに対する幻想にすがっているに過ぎない。
事実を口にすることで、今一度リアの心の中にアカデミアに対する疑念が生じた。リアはその疑念に気付かないふりをして、心がぶれないようにと努めた。目を閉じて大きく深呼吸をし、もう一度目を開いてユートをまっすぐ見つめる。ユートはそんなリアの目を見て、静かに目を伏せた。
「……それを聞けて良かった」
ユートは静かに言った。リアはユートがなぜそう言ったのかわからなくて、小さく眉を寄せた。責められるならまだしも、なぜこの言葉が『よかった』なのだろうか。
「……このデュエルを申し込んだのは私。君には先攻と後攻、どちらがいいかを選ぶ権利がある。好きな方を選んでくれ」
「ならば先攻をもらう」
「わかった」
ユートは素直にリアの提案を受けた。二人の間に緊張を孕んだ沈黙が蔓延る。その沈黙を破ったのはリアだった。リアはユートの目をまっすぐ見て言った。
「私は確かにまだ戦場に出てはいない。けれどいつか戦士として戦うことをずっと夢見てきた。私はこのデュエルで証明する。私の信じるものが間違っていないということを」
「……俺は数え切れないほどたくさんの大切なものを失った。君の言う『信じるもの』が、正義の面を被った悪魔であるということを、証明する。このデュエルで」
「「デュエル!」」
リア LP4000
ユート LP4000
「俺のターン! 俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンド」
ユート LP4000
【手札】2
【モンスター】
《???》
【リバースカード】2
先攻をとったにしては消極的な滑り出しだとリアは思った。エクシーズ使いは特殊召喚を多用して同じレベルのモンスターを並べ、それをエクシーズにつなぐ。そう講義で教わっていたリアは、ユートのプレイングを見て警戒心を強めた。リアは戦場に出たことがない。本物のエクシーズ使いとデュエルするのはこれが初めてだ。だからこそリアは油断をしなかった。そういうコンセプトのデッキなのだろうかと勘繰る。
「私のターン、ドロー!」
リアは6枚になった手札を見て、すぐに次の行動を決定した。
「私は手札から魔法カード《手札断殺》を発動! 互いに手札を2枚墓地へ送り、2枚ドローする」
ユートは2枚しかない手札をすべて捨ててデッキからカードを2枚ドローした。ユートは意図せずして手札を交換させられたが、ユートにとってはたいした問題ではなかった。
リアはユートの表情を確認してから、墓地へ送った2枚のカードの効果を発動した。
「墓地に送られた《シャドール・ファルコン》と《シャドール・ビースト》の効果発動! 効果によって墓地に送られた場合、ファルコンはフィールド上に裏側守備表示で特殊召喚できる。ビーストは効果によって墓地に送られた場合、デッキから1枚ドローできる」
フィールドに糸が繋がった鳥が現れ、すぐにカードの中に吸い込まれて消えた。代わりにカードの上に棘のついた枷に覆われ、赤い目をもつ紫色の球体のエフェクトが出現する。セットモンスターに共通するエフェクトだ。
「モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンド」
リア LP4000
【手札】3
【モンスター】
《シャドール・ファルコン》
DEF 1400
《???》
【リバースカード】2
互いに出だしは慎重だ。ユートはカードを1枚ドローした。
「墓地の《
ユート LP4000
【リバースカード】3
ユートのフィールドに裏側のカードが出現して、すぐに消える。手札に加えたモンスターを召喚することもセットすることもしなかったので、リアは内心訝しんだ。しかし手札から発動するカードかもしれないと考えて何も言わなかった。
リアのターン。デッキからカードをドローして、フィールドのモンスターを見て言った。
「《シャドール・ファルコン》を反転召喚!」
《シャドール・ファルコン》
ATK 600
「そしてリバース効果を発動! 墓地の『シャドール』モンスターを裏側守備表示で特殊召喚する! 私は墓地の《シャドール・ビースト》を裏側守備表示で特殊召喚!」
「リバース効果?」
フィールドに先ほどの鳥が現れる。鳥が羽根をばたつかせると、隣に黒い
ユートは《シャドール・ファルコン》が異なる2つの効果を発動したので、小さく疑問を声にした。リアはそれを聞いて『シャドール』というカード群について説明した。
「シャドールモンスターは効果を2つ持っている。1つはリバースした場合に発動できる効果、もう1つは効果で墓地に送られた場合に発動できる効果。これらの効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない」
「いいのか? 効果を教えても」
ユートはシャドールについて細やかに説明したリアにそう尋ねた。初めて戦う相手の場合、効果を知っているか否かは戦況を大きく左右する。負けられないこのデュエルでならなおさら、
「私は正々堂々闘い君に勝ちたい。答えるべき疑問に答えるのは当然のことだ。それに、シャドールの効果は少々複雑だから、初見だと戸惑うという気持ちもわかる」
リアはそう言って手札を1枚手に取った。
「装備魔法《ワンダー・ワンド》を発動。《シャドール・ファルコン》に装備する。このカードは魔法使い族にのみ装備することができ、装備したモンスターの攻撃力を500上げる。……が、今はこの効果に意味はない。私は《ワンダー・ワンド》のもう一つの効果を発動。このカードと装備モンスターをリリースすることでデッキから2枚ドローする」
リアが2枚ものカードをドローした。シャドール・ファルコンは効果こそ優秀だがステータスは低い。低攻撃力のモンスターをフィールドに残すことなく、利用して手札を補充。融合使いにとってのキーカードである融合魔法をドローするために、ドローソースを多く投入しているのだろうとユートは考えた。
「モンスターをセットしてターンエンド」
リア LP4000
【手札】4
【モンスター】
《シャドール・ビースト》
DEF 1700
《???》
《???》
【リバースカード】2
どうやら融合魔法は手札に来なかったようだ。ユートはフィールドに並ぶ紫色の球体のエフェクト3つを見てそう判断した。もし融合魔法が手札にあったなら、フィールドに3体、手札4枚という状況で融合できないはずがない。
ユートのターン。ユートはドローしたカードを見るとそのまま召喚した。とうとう動き出したかと、リアは気を引き締めた。
「俺は《幻影騎士団ダスティローブ》を召喚。そして《幻影騎士団サイレントブーツ》を特殊召喚する。サイレントブーツは自分フィールドに『幻影騎士団』が存在する場合、手札から特殊召喚できる」
「レベル3のモンスターが2体……」
「俺はレベル3の《幻影騎士団サイレントブーツ》と《幻影騎士団ダスティローブ》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
2体のモンスターが光の球となって、紫がかった黒い渦の中に吸い込まれた。
「戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ! エクシーズ召喚! 現れろ! ランク3、《幻影騎士団ブレイクソード》!」
現れたのは黒い馬と一体化した頭のない騎士だった。ブレイクとあるように、手に持つ剣は壊れているようだ。そのモンスターを中心として2つの球体が飛んでいる。リアは初めて見るエクシーズモンスターを鋭い眼光で見据えた。
「《幻影騎士団ブレイクソード》で《シャドール・ビースト》を攻撃!」
裏側表示のカードから再び糸に繋がれた獣のモンスターが現れる。シャドール・ビーストはそのままブレイクソードによって倒され、光の粉となってフィールドから消えた。
「《シャドール・ビースト》のリバース効果を発動する。デッキから2枚ドローして1枚捨てる。そして今この効果で墓地に送った《シャドール・ファルコン》の効果を発動。フィールド上に裏側守備表示で特殊召喚する」
手札が増えてさらにフィールドにもモンスターが出現。先ほど見たシャドール・ファルコンが少しだけ顔を出してからカードに消えた。相手ターンにも関わらず手札を補充してモンスターを召喚するプレイングを見て、一筋縄ではいかないなとユートは内心呟いた。
「メインフェイズ。《幻影騎士団ブレイクソード》のモンスター効果発動! ORUを1つ使い、相手フィールドのカードと自分フィールドのカードをそれぞれ1枚ずつ対象として発動。そのカード2枚を破壊する。俺は《シャドール・ファルコン》とリバースカードを選択!」
ブレイクソードのまわりを飛んでいた球体のうちの1つが弾けて消える。壊れた剣を持った無頭の剣士は、ユートの隣に出現したカードを破壊すると、そのままの勢いでリアの前へと行き、カードに剣を振り下ろした。シャドール・ファルコンがカードから現れたが、そのまま成す術無く破壊されてしまった。
シャドールモンスターは、効果によって墓地へ送られた場合に発動する効果を持っている。しかし今破壊されたシャドール・ファルコンは、すでにこのターンにリバース効果を使ってしまっているので2つ目の効果を使うことができない。次のターンで再利用されないように、このターンで破壊しておくのが最善だ。
「俺はこれでターンエンド」
ユート LP4000
【手札】2
【モンスター】
《幻影騎士団ブレイクソード》
ATK 2000
《???》
【リバースカード】2
リア LP4000
【手札】5
【モンスター】
《???》
《???》
【リバースカード】2
ターンは再びリアに回った。リアはデッキからカードをドローして、小さく眉を寄せた。それをユートは見逃さなかった。どうやらまた融合を引くことができなかったようだ。
「《シャドール・ドラゴン》を反転召喚してリバース効果を発動する。相手フィールド上のカードを1枚手札に戻す。私は対象として《幻影騎士団ブレイクソード》を選択」
ブレイクソードはエクシーズモンスターなので、手札へは行かずにエクストラデッキへ戻る。ORUは墓地へと送られた。
「さらに《シャドール・ハウンド》を反転召喚してリバース効果を発動。墓地の《シャドール・ファルコン》を手札に加える。そして《シャドール・ハウンド》をリリースし、《ブリザード・プリンセス》をアドバンス召喚! このモンスターは最上級モンスターだが、魔法使い族をリリースする場合、1体でアドバンス召喚が可能だ」
フィールドに大きな氷の塊が繋がった杖を持った少女が現れた。杖を地に突くと、そこが凍って冷気が漂う。エクシーズ次元にいるときにリアが召喚したモンスターだ。ブリザード・プリンセスが召喚されたターン、相手プレイヤーは魔法・罠カードを発動することができない。ユートはシャドールモンスターがちっとも魔法使い族に見えなくて釈然としない思いをしたが、自身も以前に幻影騎士団がアンデット族ではなく戦士族であることを驚かれたことがあったので何も言わなかった。
「《ブリザード・プリンセス》でセットモンスターを攻撃!」
セットされていたユートのモンスターが姿を現す。ブレイクソードに少し似た、頭のない騎士のモンスターだ。守備力は2000となかなかのステータスだったが、ブリザード・プリンセスの2800には及ばない。そのまま破壊された。
「《シャドール・ドラゴン》でユートに
「ぐあああっ!」
シャドール・ドラゴンがユートに攻撃する。シャドール・ドラゴンの攻撃力は1900もあり、それを直に食らったユートは飛ばされて床に身体を打ち付けた。
「カードを1枚伏せてターンエンド」
リア LP4000
【手札】5
【モンスター】
《ブリザード・プリンセス》
ATK 2800
《シャドール・ドラゴン》
ATK 1900
【リバースカード】3
ユート LP2100
【手札】2
【モンスター】0
【リバースカード】2
とうとう戦況が動き始めた。しかしリアはまだ融合をしていない。そのことがユートには気がかりだった。
「俺のターン、ドロー! 俺は墓地の《幻影騎士団フラジャイルアーマー》の効果を発動する。このカードを除外し、手札の
ユートは引いたカードを手札に加えて、再び墓地のカードの効果を発動した。
「さらに、墓地の《
「また墓地から……そうか、君はそういう闘い方をするんだな」
「そうだ。
その言葉にはいやに重みがあった。リアはアカデミアと戦っているユートを想像したが、表情を変えないことを心掛けた。
「俺は《幻影騎士団ダスティローブ》と《幻影騎士団サイレントブーツ》でオーバーレイ! 再び現れろ、《幻影騎士団ブレイクソード》!」
先ほどエクストラデッキに戻したモンスターが再び現れる。
「永続魔法《
「効果ダメージか、また厄介な……」
「《幻影騎士団ダスティローブ》を召喚」
《幻影騎士団ダスティローブ》
ATK 800
先ほどから何度もお目にかかっているモンスターだ。攻撃力たった800のモンスターを攻撃表示で召喚したからには、何か効果があるのだろう。リアはそう考えたが、その効果を推し量る前にユートはブレイクソードの効果を発動した。
「ブレイクソードの効果を発動! ORUを1つ使い、互いのフィールドのカードを1枚ずつ選択して破壊する! 俺は《ブリザード・プリンセス》とリバースカードを選択!」
「させない! 速攻魔法《禁じられた聖杯》を《幻影騎士団ブレイクソード》を対象に発動! このターン、攻撃力を400上げ、効果を無効にする!」
「……『幻影騎士団』を対象としたカードが発動されたため、《幻影死槍》の効果でリアに500のダメージを与える」
「くっ……!」
カードから槍が放たれてリアの足元に突き刺さる。地面が砕かれて、破片がリアへと飛び散った。
リア LP 4000 → 3500
《幻影騎士団ブレイクソード》
ATK 2000 → 2400
ORU 2 → 1
「《幻影騎士団ダスティローブ》の効果を発動する。攻撃表示のこのカードを守備表示にすることで、フィールドの闇属性モンスター1体の攻撃力を800ポイント上げる! 俺は《幻影騎士団ブレイクソード》の攻撃力を800アップする!」
《幻影騎士団ダスティローブ》
ATK 800 → DEF 1000
《幻影騎士団ブレイクソード》
ATK 2400 → 3200
「攻撃力、3200……!?」
ダスティローブは効果を使用するために召喚したのだろうということはわかっていたつもりだったが、いざ使われると驚かざるを得ない。このターンだけとはいえ、攻撃力が3000を超えてリアは目を丸くした。ブリザード・プリンセスの破壊を阻止するためにわざわざ相手モンスターの攻撃力を上げ、そのうえダメージを受けてまで効果を無効にしたのに、それが仇となる結果となってしまった。――しかしリアには保険があった。
「《幻影騎士団ブレイクソード》で《ブリザード・プリンセス》を攻撃!」
「罠カード発動! 《聖なるバリア ―ミラーフォース―》!」
攻撃宣言時に発動できる有名な罠カードだ。攻撃表示のモンスターを一掃できる優秀なカードである。リアはこれでブレイクソードを破壊し、次のターンに一気に攻め入るつもりだった。しかしリアの思惑は外れることになる。
「リバースカード、オープン! 《幻影翼》! 《幻影騎士団ブレイクソード》の攻撃力を500アップし、このターン1度だけ破壊を免れる! ブレイクソードはミラーフォースで破壊されない!」
「なに!?」
《幻影騎士団ブレイクソード》
ATK 3200 → 3700
先ほど墓地で使っていたカードのもう一つの効果。リアは思わず驚きの声をあげてしまった。ブリザード・プリンセスは杖に繋がる氷の塊で攻撃を防ごうとしたが、ブレイクソードによって氷は粉々に砕かれ、そのまま剣で切り裂かれるようにして倒されてしまった。衝撃がリアを襲う。リアは顔を庇うように腕を前に出した。
リア LP 3500 → 2600
「カードを1枚伏せて、ターンエンド。この瞬間、ブレイクソードの攻撃力は元に戻る」
ユート LP 2100
【手札】0
【モンスター】
《幻影騎士団ブレイクソード》
ATK 3700 → 2000
《幻影騎士団ダスティローブ》
DEF 1000
【リバースカード】2
リア LP 2600
【手札】5
【モンスター】
《シャドール・ドラゴン》
ATK 1900
【リバースカード】1
フィールドの状況的にはユートの方が有利だが、リアには手札が5枚もある。ライフもほとんど変わらない。全体の状況としてはほぼ互角といったところか。しかしリアの心境はとても互角の勝負をしているときのそれではなかった。追い詰められたような感覚。焦りがじわじわと滲んでくる。――リアはまだ1度も融合召喚を行っていないのだ。融合するための魔法カードが手元に来ないことに、リアは焦りを覚えていた。
「私の、ターン!」
リアは気合と期待を込めてカードをドローした。リアが引いたのは……《和睦の使者》。戦闘ダメージとモンスターの戦闘破壊を防ぐ罠カードだ。融合カードではない。リアは悔しそうに歯を食いしばったが、すぐに大きく息を吐いて気持ちを落ち着けた。そんなリアをユートは黙って見つめる。
「手札から再び、速攻魔法《禁じられた聖杯》を発動! 《シャドール・ドラゴン》の攻撃力を400上げる!」
《シャドール・ドラゴン》
ATK 1900 → 2300
効果を無効にするという効果ではなく、ステータスを上げる方の効果を目当てに使用するのはあまりされないプレイングだ。しかし攻撃力の拮抗したモンスターがフィールドにいるときは、たった400といえど十分に機能してくれる。ブレイクソードの攻撃力は2000。攻撃力1900のシャドール・ドラゴンには2300に上がり、ブレイクソードを破壊することができた。
ユート LP 2100 → 1800
しかしブレイクソードにはもう一つ効果がある。ユートはその効果を発動させた。
「破壊された《幻影騎士団ブレイクソード》の効果を発動する。エクシーズ召喚されたこのモンスターが破壊された場合、自分の墓地の同じレベルの『幻影騎士団』モンスター2体を特殊召喚する」
《幻影騎士団ダスティローブ》
DEF 1000
《幻影騎士団サイレントブーツ》
DEF 1200
「そして、この効果で特殊召喚されたモンスターのレベルは1つ上がる」
「! なるほど、これでレベル4のモンスターが2体、というわけか」
リアは笑顔こそ浮かべていたが、その頬に冷や汗を流していた。いったいどんなエクシーズモンスターを繰り出してくるのか。ランク3のモンスターでも十分強い効果を持っていたのだ、ランク4ならばそれ以上だろう。
「私はモンスターをセットし、カードを1枚伏せる。これでターンエンドだ。……さあ、君の新たなエクシーズモンスターを見せてみろ!」
リアの挑発にユートは何も言わず、ただ静かに目を閉じた。
長い。描写難しい。
【主人公のデッキについて】
上に登場したように、使用カテゴリは『シャドール』。シャドール可愛い。
【シャドールの扱いについて】
融合モンスター以外のすべてのモンスターは、すべての次元に存在しているという設定。ただ融合ありきのカテゴリのため、融合次元以外では見向きもされていない。