駄菓子屋にゲームが来たのん!の巻
れんげ「だがしやー!」
楓「おーお前ら」
夏海「どうしたのこれ」
店内の隅に2台のゲーム筐体が置いてあった。
れんげ「だがしや、あれなんなん」
楓「ふっふーん。最新のゲームだ!」
蛍(最新?!??)
画面をのぞきこむ小鞠。
小鞠「新入社員とおるくん?」
楓「それはな、新入社員のとおるくんを会社から脱出させるゲームだロックだろ」
夏海「へーこっちは?ブレ?」
楓「夏海ー英語まだ読めねーのか」
夏海「違うよ!こんな変な形の英語は見たこと無いから」
楓「これは、リブルラブルって読むんだ」
小鞠「何するゲームなの?」
楓「まあ・・・花、咲かせるゲームかな」
れんげ「お花咲かせるん?!」
楓「かわいいだろ」
ガチャガチャガチャ
れんげ「動かないのん」
楓「1回20円」
夏海「えー!金取るのかよ!」
楓「あったりまえだろ。ていうか安いだろ!」
蛍(最新?!??)
小鞠「お菓子一個我慢してゲーム一回か。うーん」
夏海「姉ちゃん、どっちやる?」
れんげ「うちお花咲かせるん!」
筐体の前の逆さに置いたラムネ瓶ケースの上にちょこんと座る。
楓「よし。じゃあ左手で左のレバー持って、右手で右のレバー持って」
れんげ「あい」
楓「とりあえずデモ・・・お手本を見てろ」
れんげ「きのこ狩りなんな。囲んだらいいんな。おーお宝もあるん!」
楓「金を入れてスタートボタンを押すと始まるからな」
れんげ「あい」
蛍「がんばって、れんちゃん」
小鞠・夏海「頑張れー!」
れんげ「うち、やってやりますのん」
チュートリアルの宝箱を簡単に囲んでクリア。
れんげ「お花いっぱい咲かすん!」
順調にキノコを囲んでいく。
れんげ「きーのこーかりましょーきーのこーかりかりーついでにお宝もかこみーましょー」
夏海「あっなんか出た!」
小鞠「あの悪魔みたいなの何?!」
楓「あれはな全部捕まえたらボーナスだ。あと悪魔はすぐやっつけないと逆にやられちゃうぞ」
れんげ「囲むん?速いのん。逃げられたーん。出ると知ってたら罠をはってたのんに」
蛍「(最新かどうかはもう忘れよう)それにしてもれんちゃん、上手だね」
小鞠「ほんとほんと、初めてとは思えないよ」
れんげ「こんなんヒモで囲むだけなんなー。でもお花全然咲かないん・・・」
れんげはキノコと一緒に種も囲んでいた。全部まとめて囲んで豪快にクリア。
れんげ「次の面は宝箱の秘策を使いますん」
夏海「秘策って?」
れんげ「このヒモ、囲んだら一番短くなってしまうん。だから普通に囲んだらだめなん。
片方は遠くで出てくるの待つん。そしてもう片方だけで小さく囲むん!」
夏海「おお!宝箱から出てくるなんか知らないのがひっかかって逃げられなくなってる!チャンスだ、れんちょん!」
れんげ「わかってるん!一気にかこんで~せい!」
音楽が変わりボーナスステージへ。
れんげ「おおー!お花いっぱい咲いたん!だがしや!お花!お花!」
楓「それが奇跡だ。ボーナスステージってやつ」
小鞠「ボーナスステージ?」
楓「宝探しゲームだ。なんと、死なない。ご褒美みたいなもんだ」
れんげ「わーい!囲めばいいのん?まただんごむし出るん?」
どんどん囲んでいく。
れんげ「お宝しか出ないんな」
夏海「れんちょん、なんで宝の位置わかるの?」
れんげ「最初みたいに一瞬見えたん」
蛍「一瞬で全部を覚えたの?れんちゃん・・・」
次々と宝箱を開けていくれんげ。
楓「おい・・・ちょっと・・・」
楓がテストプレイした点数をあっという間に超えていた。
シェアー(ハサミ)が増えて邪魔をする。
れんげ「なーーー!はさみに切られるん!世の中思い通りにはいかないのんな・・・」
リズムが崩れてホブリンに接触しはじめ次々と死亡。
れんげ「シーツかぶったおばけにやられましたがっ」
楓「どーだ、難しいだろう」
れんげ「エキサイチングでしたっ」
夏海「次あたしね~。宝箱を囲んでっと、意外と難しいな。あれ、これ、いらいらする!」
すぐ全滅。
夏海「だがしやー、なんだよこれ。むちゃくちゃ難しいじゃん」
小鞠「れんげよりできないとか情けないわね」
夏海「じゃあねえちゃんやってみろよー」
小鞠「まあ見てなさいよ・・・あっ宝箱開いた!あっ逃げられる!あっ」
夏海「なっ難しいだろ。あっち見てるとこっちがお留守になっちゃってさ・・・そうだ。姉ちゃんちょっとずれて」
小鞠「もう何する気」
夏海「へへーん。姉ちゃんは赤に集中してくれ。あたしは青に集中するから。そしたら絶対おばけにやられないだろ」
れんげ「おー、こしがや姉妹のタッグなんな。熱いと思いますがっ・・・!」
小鞠「ちょっとどこ行くのよ下!下!」
夏海「なんだよ姉ちゃんほら切られちゃった緑狙おうぜ緑」
小鞠「よしわかった。おっけー。次ピンクね」
まあまあのコンビネーションで次々と囲んでいく。宝箱は無視。荒れる大地。結局4シーズン目でキラーに殺される。
夏海「なんだよあんなの絶対死ぬじゃん!きったねー!」
楓「へへ修行が足りないんだよ。対策あるけど教えねー」
夏海「だがしやのケチー!
れんげ「うちこっちやってみたいのん」
楓「簡単に言うとだな、彼女が待ってるんだ。デートに行きたいから抜け出すんだ」
れんげ「先生は何も言わないんですか・・・」
楓「先生っていうか・・・上司は追っかけてくるぞ。だから逃げるんだよ」
れんげ「なるほど。愛の逃避行なんな。」
楓「・・・まあな・・・」
ゲームスタート
楓「いいか、まず画面の中のハートを全部取るんだ」
れんげ「なんか教室に似てるのん。でも生徒はこっちの方が多いのんな」
楓「じゃああのハゲは一穂先輩だな」
れんげ「ねえねはハゲてないのん!・・・ハート取れないん。席立ったら上司が怒るん。どうすればいいん?」
楓「椅子に座ってる同級生を、ヒップアタックで吹っ飛ばすんだ。横にいって、レバーを横に何回か押してみ」
れんげ「ヒップアタックで吹っ飛ばしてやりました」
楓「そしたらその空いた席に座るんだ。ハートも取れるし、座ってりゃ先生は怒らないからな」
れんげ「ねえねは、なっつんが席立ってうろうろしてもあんまり怒らないのに、この上司は怒りっぽいのんな」
楓「普通怒るけどな。あと、とおるくんには最終兵器があるんだ」
れんげ「最終兵器・・・ごくり」
楓「頭突きだ。ボタン押してみろ」
れんげ「頭突き!頭突きをしましたっ!」
楓「そう、上司につかまりそうになったり、他にもいるぞ、コックとかOLとか掃除のおじさんとか」
れんげ「うちの邪魔をするん?」
楓「そう。邪魔者はノックダウンだ」
れんげ「おおエキサイチング・・・」
みんなあっという間に100円を使ってしまった。トンネルをくぐって帰る。
れんげ「うち、今月分いっちまいました・・・」
夏海「あたしもー。頭突きはずれるとすげーむかついてさあ」
小鞠「わたしは苦手だったなー。お菓子の方がいいかも」
蛍「あっあたしもです。なんというか・・・絵が・・・あとレバーが難しくて」
楓「ふう。勝手に金が入ってくる。最高だ。れんげも喜んでるみたいだし。れんげ用にかわいいやつと
夏海用に乱暴なやつ入れて正解だったな。ま、潰れた旅館からただ同然でもらってきたやつだけど」
おしまい。