駄菓子屋にゲームが来たのん!   作:yoshinon

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格闘ゲームの基本をれんちょんにもわかるように説明するの巻

宮内家-朝

 

ぱちっ。

れんげ「はっ・・・」

ふすまを開けると一穂はいない。

れんげ「ねえね?」

台所へ歩いていく。

テーブルの上にラップのかかった朝食とメモ。

-畑にいます。お昼は越谷家で食べてください。かずほ-

れんげ「んー。」

 

朝食を食べ終わると自転車に乗り駄菓子屋へ向かった。誕生日が同じという事がとても気になっていたのだ。

れんげ「だがしやー」

楓「おー。随分早いな」

れんげ「ねえねは畑なん」

楓「ああ、今の時期は仕方ないよ。飯、食ったのか」

れんげ「食べたのん。お昼はなっつんとこいくん」

楓「そうか」

れんげ「・・・」

楓「・・・」

れんげ「・・・げーむの絵本読んでほしいのん」

楓「・・・まあいいか」

一人で朝を食べる寂しさを分かっていたので何かしてやりたかった。

どうして一人で来たのかもなんとなく分かった気がした。

 

れんげ「これなんて書いてあるん」

筐体の横に置いてある攻略本を手に取り持ってくる。

楓「ばくまつろまんだいにまく、げっかのけんし、けんぎそうらん、つきにさくはな、ちりゆくはな」

れんげ「おつきさまに花咲くのん?」

楓「いや・・・咲かない。なんつーかタイトルだから。鶴の恩返しーとかげっかのけんしーとか

そういう事だから」

れんげ「・・・うちと同じ誕生日のおじいちゃんの事知りたいのん!」

ぱらぱらと前のほうをめくる。

楓「ああ。あった」

 

れんげ「かめでっかいのんなー。光りもの親方ぐらいあるんなー」

楓「なんだそりゃ」

れんげ「なっつんの捕まえたお魚なん!うちが名前つけたん!」

楓「あーあれか。あれはでかかったな」

れんげ「たたかういんじゃ。いんじゃってなんなん」

楓「えーと、もう引退した人かな」

れんげ「引退したのに闘うん?」

楓「じじいの方が強いってのは、漫画じゃよくあるんだよ」

れんげ「そうなん・・・げんぶのおきなっていうのはなんなん」

楓「名前・・・っていうか通り名っていうか・・・」

れんげ「通り名!そすんさーということですかっ!」

楓「えっああ、そんなもんかな(そすんさー?)」

今度は後ろの方の白黒のページを開く。

 

楓「いいか、なんでも基本が大切なんだ」

れんげ「そうなんな」

楓「自転車乗れるようになったらずっと乗れるし、他の自転車にも乗れる。基本を覚えるって

いうのはそういう事だ。」

れんげ「わかったん」

楓「ここにレバー操作って書いてあるだろ。前に倒せば前に進むし後ろに倒せば後ろに進むし

下を押せば座る。上を押したらジャンプだ。これは簡単だな」

れんげ「かんたんなん」

楓「急いで前に行きたかったら前を2回素早く倒すし、急いで後ろに行きたかったら」

れんげ「後ろに2回素早く倒すん!」

 

楓「問題は、ガードだ」

れんげ「があど」

楓「敵の攻撃を防ぐんだ。これは、敵と反対の方向にレバーを入れておけばいい。例えば右から

夏海が襲ってきたらどうする」

れんげ「左に入れるん」

楓「そうそう。でも、ガードには上と下がある。足元攻撃されてるのに頭守ってもしょうがないだろ」

れんげ「たしかに。どうやって守るん?」

楓「基本的には、夏海がジャンプして飛び掛ってきたり、立って攻撃してきたら、こっちも立って

ガードだ」

れんげ「足はどうやって守るん」

楓「相手が座って攻撃してきたら、こっちも座る。座ってガードだから下と左、つまり左下に倒しておけば守れる」

 

れんげ「じゃあずっと守ってたら負けないんな!」

楓「いや、投げられるかガードできない斬りをされる」

れんげ「そうなんな。やっぱりうまい話には裏があるんな」

楓「投げは敵の近くでCボタンとDボタンを一緒に押すんだ」

れんげ「そしたら投げるん。グレートマンも怪獣投げ飛ばすん!」

楓「そーかい」

れんげ「・・・はっ!がーどできない斬りがあるなら、そればっかりすればいいのん」

楓「だろ?だから、ガードできない斬りってのはBボタンとCボタンを一緒に押すんだが、出るのがむちゃくちゃ遅いんだ。その隙にやられちゃったり、避けられたりするんだよ」

れんげ「そすんすもそこが問題なんな。最初の構えがどうしても必要なん」

楓「・・・なあ」

れんげ「?」

楓「そすんすってなんだ」

れんげ「安心するん。だがしやにはしないん」

楓「あ、そう」

 

楓「あとは転がり起きだな」

れんげ「なんで転がるん」

楓「たとえば投げられて地面に倒れるよな。それで起き上がろうとする」

れんげ「ふんふん」

楓「そこにガードできない斬りをされたらどうする」

れんげ「こまるのん」

楓「そこで転がり起きが大事なんだ。倒されたら行きたい方向にレバーを入れれば、そっちに転がりながら起きるから起き攻めを回避できるんだ」

れんげ「グレートマンもころころ転がる時あるんな。あれはそういう意味があったんな」

楓「そもそも倒されそうになったらDボタンを押すと、ころころ転がってすぐ起きられるから覚えとけ」

れんげ「わかったん」

 

 

楓「このゲーム特有の動作に弾き、というのがある」

れんげ「おはじきー!」

楓「Dボタンで敵の攻撃をはじきかえすんだ。はじかれた相手はびっくりして少しの間うごけないから」

れんげ「そこを攻撃するんな!じゃあDボタンばっかり押してれば・・・そんな上手い話はないんな」

楓「そういう事」

 

楓「剣質は力を選んでおけ。技・極なんてのもあるが、まあ最初は力だけやっとけ」

れんげ「あい」

 

楓「(必殺技キャンセル超必殺技の昇華なんて教えても無駄だろ)ま、基本はそんなとこか」




次回は玄武の翁をれんちょんにもわかるように解説します。
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