楓「よしっ。実際やってみるか」
れんげ「わーいわーい」
居間から店へ移動して二人で筐体の前に座る。だがしやが40円入れる。
楓「れんげ。じいさん選んでみ」
れんげ「あーい」
楓「私は御名方でいいか」
楓「れんげ、Aボタン押してみ」
れんげ「竿で叩いたん!」
楓「次はBボタン」
れんげ「籠で叩いたん!」
楓「それは釣った魚を入れる、魚籠(びく)っていうんだ。次はCボタンな」
れんげ「蹴ったん」
楓「次、しゃがんでA、下段攻撃な」
れんげ「あっ2回叩きましたがっ!」
楓「次は・・・」
れんげ「しゃがんでBなんな。かごで顔を叩きましたっ」
楓「それはしゃがんでても上の方を攻撃するだろ。だから夏海がジャンプで襲い掛かってきた
時とかに咄嗟に出せるようになっとけ。叩き落とせる」
れんげ「なっつん叩き落とすん!」
いつのまにか仮想敵が夏海になっている。
楓「次・・・」
れんげ「座ってCなんな座って蹴ったん。普通なんな。これで終わりなん」
楓「いや、まだあるぞ。左とA押してみ」
れんげ「あいー。竿の持つとこで叩いたのん」
楓「リーチが短いからパンチみたいなもんだな。接近戦用だ」
タイムアップ。二本目、始め。
楓「まだあるぞ。さっきと逆で右とB押してみ」
れんげ「さおで叩いてるだけなん?」
楓「近くで出してみ」
れんげ「あっこれも2回叩いたん!」
楓「右とCだとどうなるかな?」
れんげ「あっだがしやが吹っ飛んだのん!」
楓「よし。次はれんげが飛びかかって攻撃してみ。右上でジャンプして相手の頭あたりを狙ってAボタン押して」
何度か空振りする。
れんげ「難しいのーん。あっ当たったのん。また2回叩いたん」
楓「そうそうそれでいい。次はジャンプとBな。さっきとはタイミングが違うぞ」
れんげ「全然当たらないのーん」
楓「さっきとタイミング違うって言ってるだろ。ジャンプの一番高いとこで出してみ」
れんげ「あいー。あっ当たったのん。難しいのん」
楓「この辺は何回もやって覚えるしかないな。次はジャンプ蹴りな」
れんげ「ジャンプとCボタンなんな。これも当たりにくいんなー」
楓「今度は相手の頭を狙ってからCボタンを押すといいよ」
れんげ「なるほどー」
タイムアップ。
れんげ「あっおにぎり食べてるのん!翁はおなかすいてたんなー」
楓「よし。次はダッシュとバックダッシュだ。後ろにレバーを二回素早く倒してみ。できるか?」
れんげはおもむろに右手でバシバシっとレバーを叩いた。翁がぴょん、と後ろに下がった。
れんげ「これでいいん?」
楓「まあ、しゃあないかな。できれば左手でできるといいんだけど」
れんげ「左手では無理なん・・・」
楓「じゃあ今度は前に二回、素早くだぞ。で、二回目は倒したままだと走るから」
れんげ「うち走りたいん!」
今度は左手でバシバシーと叩いた。翁が走る。
楓「握ったままは無理か。まあしゃーないな」
ちなみにれんげはかぶせ持ちである。だがしやはワイン持ち。
楓「間合いを詰めたり逃げたりする時に使え。あと右下C」
れんげ「右下C。あっ相手を転ばせたのん」
楓「と同時に右下B!」
れんげ「倒れてるとこをかごでぶったたきましたっ・・・!」
楓「それが追い打ちだ。情け無用!」
れんげ「情けは無用!」
タイムアップ。
れんげ「またおにぎり食べてるん。何個持ってるん?」
楓「最後は必殺技だ」
れんげ「おお・・・!グレートマンパンチなんな!」
楓「いや・・・違うけど・・・難しいからできるかどうか・・・」
れんげ「うちやるん!」
楓「じゃあ、下、右下、右とA押してみ。座ってからくるっと回して前を押す感じだ」
れんげ「座ってくるんとA。あっ!亀さん出たん!すごいのん!すごいのん!」
楓「うまいじゃないか。じゃあレバーは同じで今度はB押してみ」
れんげ「座って、くるんとB。あっ!今度は亀さん飛んで行ったん!次はCなんな」
楓「そうそう」
れんげ「座って、くるんとC。。。。すっぽん?が真上に飛んで戻ってきましたが?」
楓「それはな、すっぽんパワーで体力が回復するんだ。ただ問題があってな・・・」
れんげ「もんだい、ごくり・・・おなか壊すん?」
楓「いやそうじゃなくて、夏海が取ったら、夏海の体力が回復する」
れんげ「なんですとー!じゃあ出す意味ないん。うち絶対なっつんに取られるん。なっつんのこういう時の執念は恐ろしいん」
楓「そうだな。封印しとくか」
れんげ「しゃがんでくるんとCは使わないのん」
楓「次はもっと難しいぞ。右と、下と、右下を入れてAだ。コツは、前に歩きながら下右下を流れるように。そして右下で止める事。できるか?」
れんげ「うちやってみますん。歩きながら流れるように右下止めA!ああ亀さんが出たのん」
楓「それは下から右までくるんになってるな、右下意識してみ」
れんげ「んー右、下右下A!右、下右下A、あっ相手を釣り竿で釣りましたがっ・・・!」
楓「おーそれそれ!出るようになったか。どんどん使っていけ」
れんげ「さすが釣り師なんな。遠くから投げ飛ばせるんな」
楓「もっと遠くから投げるぞ。ちょっと離れて同じコマンドでBボタンおしてみ」
「れんげ「右、下右下B!」
なんどか失敗する。
れんげ「むずかしいのんな。あっ小さい亀さんが飛んで行ってかみついて倒したん!遠いのに便利なんな!」
楓「Cボタンで出せば画面の端からでも届くぞ。釣り糸ならではの必殺技だな」
れんげ「亀さんいなくならないのん?」
楓「亀さんは魚籠の中に何匹でも入ってるんだろうよ」
れんげ「ふーんすごいのんなー」
楓「じゃあ逆のコマンドもできるかな?これは難しいぞー」
れんげ「逆?逆ってなんなん」
楓「さっきは右、下、右下とボタンだったろ?それが今度は左、下、左下とボタン
になるんだ」
れんげ「なんか気持ち悪い感じがするんな」
楓「すぐ慣れるからやってみ」
なかなか出ない。
れんげ「んー思い通りに動かないのん」
何度かやってると、たまに出るようになる。
れんげ「あっ翁が消えたん!あっ出てきたん!」
楓「Aボタンの瞬間移動だ。相手を翻弄するぞ。それのBボタンはなかなか使えるぞ」
れんげ「左、下、左下、B!また翁が消えたんな。あっ今度は亀さんが攻撃してくれたん!」
楓「それ下段だからコンピューターによく当たるんだよ」
れんげ「Cボタンだとどうなるん?・・・上から降ってきたん!!」
楓「理想はその上からか、下からか、どこから出てくるか、で敵を翻弄するんだ。上かなと上ガードしてる相手に、Bの下段亀さん攻撃をくらわせたりさ」
れんげ「面白いのんな!」
楓「後はこれもコマンドが難しいんだが、右から下を通して左までくるりと回してAかB」
れんげ「やってみるん」
思ったより簡単に出た。
れんげ「亀さん入った駕籠もって大暴れするんな。Cを押したら・・・飛んでいったのん」
楓「まあそんなとこか・・・さて・・・」
れんげ「なんなん怖い顔してるん」
楓「れんげには最終必殺技を伝授する」
れんげ「・・・」
楓「まずは適当に攻撃してこい」
れんげ「?わかったん」
楓「よし、ストップストップ!今、画面左下の力が満タンになっただろ。」
れんげ「なりましたがっ!」
楓「そしたら最初の超・必殺技が使えるようになる」
れんげ「おお!!グレートマンビーム出すん!!」
楓「ビームは出ねえよ。レバーは難しいけど、相手の体力を一気に減らせるんだ。
まず右押して次に左から下を通って右までぐるんと回してABボタンを二個押すんだ」
れんげ「むずかしいのん」
楓「何度もやるんだ」
小パンチ、しゃがみBなどが暴発するが、ついに出た。
れんげ「竜巻が出たのん!!!」
楓「相手の近くじゃないと当たらないから、当てるのは難しいぞ。先に出しておいて
飛びこんでくるばかな夏海を竜巻に巻き込むという使い方もある。」
れんげ「なるほどー。はやくなっつんを空のかなたに舞い上がらせたいのんな。力のメーターが無くなってしまったんな」
楓「またためたら使えるよ。いつでも使えたら超・必殺技にならないだろ」
れんげ「グレートマンもいきなり必殺技を出すような無粋な真似はしないのん」
楓「そうだ」
楓「じゃあ今度は私の攻撃を抵抗しないでくらってくれ」
れんげ「なんなん?」
楓「追い込まれないと出ない潜在奥義というのがあるんだ」
れんげ「わかったん」
楓「画面上の体力の残りが少なくなって、ピカピカ光り始めたろ」
れんげ「ピンチなん!ピンチなん!」
楓「こうなれば、力のゲージがたまっていようがいまいが、さっきの竜巻は出し放題だ」
れんげ「出し放題!」
楓「よし急いで攻撃してこい」
れんげは言われるままにどんどん攻撃する。剣質ゲージがたまる。
楓「よし。ストップ」
れんげ「だがしやも超・必殺技出すん?」
楓「いや違うよ。体力がピカピカするぐらい減っていて、さらに力が満タンにたまっていると
潜在奥義というのが出せるんだ。レバーはさっきと同じだ。」
れんげ「前押して左から前までくるん?」
楓「そう。で押すボタンはBボタンだけでいい」
れんげ「さっきより簡単なんな」
ところが全く出ない。
れんげ「出ないんー!!」
楓「落ち着け。力抜け」
と、突然出た。
れんげ「ちっちゃい竜巻?」
楓「この後だよ」
どしーん!と大きなカメが相手を押しつぶして歩いていった。
れんげ「!!でっかい亀なん!!あんな亀見たことないん!!あれなんなん?!」
楓「あれは神話の生き物で玄武っていうんだ。玄武の翁、意味わかったか?」
れんげ「わかったん。あのかごにあんな大きなカメが入ってたん!(わかってない)」
楓「まあ大体こんなとこか、ガードキャンセルは・・・ま、いっか。よし。越谷家まで送ってやるよ」
れんげ「いいん、うち自転車なん。一人で帰れるん」
楓「そっか。じゃあまたな」
れんげ「ありがとう。この借りは必ず・・・」
楓「・・・どこで覚えるんだそういうの」
つづく
いよいよ対戦です。