アレからどうにかこうにかビットを1機破壊する事に成功し、ビットは残り1つになった
とはいえ俺も無傷とは行かず、良いのを何回か食らってしまった
シールドエネルギーの残りはだいたい半分くらい少し心許ないが、どうにかするしかない
この世界がアニメとかだったらフィッティングが完了したら1発逆転の必殺技が使える武器とかが出て来たりするんだろうけど、そんな都合が良い訳がない
だから俺がやれる事は1つだけ
ヤられる前にヤる、それだけだ
残弾は20、シールドエネルギーは約半分、機体の損傷は小破以上中破以下、まだ・・・行ける
辛うじてギリギリ躱しながら俺は出し惜しみせずにハンドガンを使い牽制し
「これでラストだ!!」
急制動を掛けて勢い良く回転しビットを斬り裂きオルコットへと突っ込む
「掛かりましたわね?ブルーティアーズは6機ですわ!!」
真っ直ぐ突撃してくる俺を彼女の両腰辺りにあったビットが起動し、その砲口からレーザーでは無くミサイルを吐き出した
「くっっっ」
身体を捻り無理やり軌道を変え、ミサイルから逃げる事に専念するが、距離的に無理が有ったらしく直撃してしまいシールドエネルギーが残り1割を切ってしまった
衝撃と後悔に意識が一瞬 朧気になる俺の耳に白式からのメッセージが届き表示が現れる
【フォーマット及びパーソナライズが完了しました、ファーストシフトをしますか?Yes/No】
どうやら漸く白式は本当の意味で俺の専用機になった様だ
ミサイルの爆煙が舞う中、俺は迷わずYesを押す
すると白式に変化が訪れる
中破した装甲は綺麗に修復され、背部スラスターのアンロックユニットが小型に小さくなり、GNソードⅠが量子化し右手へと移り、ヘッドギア型だったハイパーセンサーがバイザー型へ変わり尚且つ1本のツノが生え、機体各所に何でか切れ目みたいのが見受けられる
時間にして数秒足らずの出来事だ
【ファーストシフトを完了、ご武運をマスター】
そんな表示を見て俺は妙に人間臭いなぁと感じつつ、爆煙が晴れるのを待つ
「あ、貴方!!今まで初期設定のままで戦っていましたの!!?」
「ああ、悪いが決めさせて貰うぜ?」.
俺は真っ直ぐオルコットを見据えGNソードⅠの切っ先を彼女に向ける
なんか頭の中の騒めきも無くなり妙にスッキリしている様な気がする
そんな事を考えていると、周りが一瞬で黒くなり
『やはり覚醒しましたね?まぁ私の予想より大分早かったですが』
この声は・・・ウーノ?
辺りを見渡すと出会ってから1度も見た事がない愉快そうな笑みを浮かべている全裸の彼女が背後にいた
なんでだ!?
『ようこそ織斑一夏、今日から貴方は我々と同じ世界へ変革をもたらす者、我々は貴方を歓迎します。一先ず、彼女に勝ってくるのが良いでしょうね』
ウーノは一切気にする様子もなく、喋りたい事だけ喋って俺の背後を指差したので俺は示された方を見る
そこにはオルコットが居て、徐々に周りの景色が元に戻って行く
そして俺の耳で〔チカラを貸してあげるね?〕そんな少女の声が聞こえた気がした
1度目を閉じ直ぐに開く
すると機体の切り込みがスライドし、紅い光りが漏れ出し辺りに光子が舞い、最後にハイパーセンサーが変形し一角獣の様なツノは割れ一対のブレードアンテナになりバイザーは格納される
「もう許しませんわ!!」
オルコットは、そう言うと同時にミサイルを放って来るが何と無く軌道が分かったので、GNソードⅠで斬り裂き爆風を背にオルコットへ近付いて一太刀浴びせる為に振り被るとブレードがスライドし光子を纏い発光し始めるが気にせずに斬ると
「試合終了、勝者 織斑一夏」
なんでか試合が終わってしまった、と首を傾げていると、発光は止みスライドした場所が元に戻って行く
「あー・・・大丈夫か?オルコット」
完全に元に戻った所で、何となく尋ねるとオルコットはフラフラとピットへ帰って行ってしまった
「・・・大丈夫か?アレ」
少し心配になりつつ、俺もピットへ帰る事にした
やっと書き終わりました
流石に眠いッス