劉備玄徳を支える者   作:友は屍

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下手ですので、心を広くもってお読みください。


友と桃香

 

 

 草むらの中に、村人とは思えない服装で人々を惹きつける蒼い眼をしている女性がぽつんと坐って、膝を抱え込んでいた。そしてそこは、桃源郷の樹樹であった。

 

「おーい、桃香ー」

 

 誰か私を呼ぶ。

 

「こんなとこで何してんねん、ここは勉強をサボるとこちゃうで」

 

「あ、友くん!こんにちは」

 

 後ろに立つ人間は私の友達の友くん。小さい頃から友くんとぱ、ぱ・・・ぱ・・・・・・パイパイちゃんとずっと一緒に遊んだり、私塾に通って一緒に勉強したりした大事な友だち。

 

「こんにちは、じゃのうて、また盧植せんせーに怒られんで」

 

「もう、私は私塾から卒業してるのにー!なんでそんなこと言うのかな?」

 

「いや、こんなとこで日向ぼっこって、子供やん」

 

「子供じゃないもん!」

 

 友くんはいっつも私のことをからかっておもしろがる人。でも、そんな友くんには周りの人たちから慕われてて、子供の遊び相手になったり、困った人がいたら助けたり、おまけにすごく強くって優しい人なんだ。だけど、友くんは家族がいなくて皆悪い人たちに殺されたんだって・・・。幸いここの村の人が見つけて、保護したんだ。それから、友くんは村に留まることになったんだけど、だれとも仲良くしようともしなかった。どうしてかは又の機会に話すけど、孤独な友くんのことを私は放っておけなくてパイパイ?ちゃんと声をかけた。でも、無視された。それでも諦めずに一緒に遊んだりした。強引だけどね。月日がたったころ、友くんから声をかけられた。どうしておれに構うのかって私はこう答えた。「友だちだからだよ!」何も知らない私は無邪気に言った。友くんは唖然とし、一つの涙がこぼれた。こぼれた涙は止まることなく流れる。ごしごしと涙を拭く姿を眼にし、何も言わずに優しく抱き、頭をなでなでした。泣いている友くんを見て、とても愛しく思えたのは私だけの秘密。それからは自分から積極的に皆と遊んだり、私塾に通ったりした。養子にならないかと誘いもあったが、友くんは断った。その理由はまだわからない。そんなこんなで時間はあっという間に経ち、私塾を卒業した後、パイパイ?ちゃんは、幽州啄郡(ゆうしゅうくぐん)の太守。友くんと私は村に残ることになった。

 

「子供じゃないもんっていうやつ程大体子供やないか。それよりもはよーこい。ばあさんが畑を耕すのを手伝えってやかましいんやわ」

 

「ぶー、私はピッチピチの16歳ですー!」

 

「分かったからはよ来いや!いつまでここにおんねん。子供じゃない言うんやったら手伝わんかい!」

 

 そう言って私の首元の根っこを掴んでズルズルと引っ張られる。

 

 あ、私の名前、まだ言ってなかったね。姓は劉、名は備、字は玄徳。真名は桃香っていうんだ。そして、姓は廖、名は化、字は元倹。真名は友。私の大切な友だち。

 

 

ーーーーー友視点ーーーーー

 

 

 朝の鍛錬が終わって少し歩いていたらばあさんから桃香と一緒に畑耕すの手伝ってもらうからはよ探してこいって言われて、ただいま捜索中の廖化や。ってかどんだけ人使い荒いねん。あん人は・・・。ま、どうせあそこにおるやろ。

 

 小さい頃から桃源郷で遊んだ記憶があるので考える必要もなく、ある目的地まで足を進める。・・・・・・おった。桃林に囲まれた中の樹の陰で坐っている人が見える。少し、足を早めて桃香の後ろに立つ。

 

「こんなとこで何してんねん、ここは勉強をサボるとこちゃうで」

 

 すでに私塾から卒業しているので勉強する必要はないので、冗談で言ってる。

 

 桃香がこっちを振り向くとパッと笑顔に変わった。

 

「あ、友くん!こんにちは」

 

「こんにちは、じゃのうて、また盧植せんせーに怒られんで」

 

「もう、私は私塾から卒業してるのにー!なんでそんなこと言うのかな?」

 

「いや、こんなとこで日向ぼっこって、子供やん」

 

「子供じゃないもん!」

 

 桃香はいつ誰が死んでもおかしくないこの戦乱の時代に子供や老人などが死ぬことは当たり前のような時代で自分も時代の犠牲者となり得るはずだった自分を身体だけじゃなく、心も救ってくれたやつや。

 

「子供じゃないもんっていうやつ程大体子供やないか。それよりもはよーこい。ばあさんが畑を耕すのを手伝えってやかましいんやわ」

 

「ぶー、私はピッチピチの16歳ですー!」

 

「分かったからはよ来いや!いつまでここにおんねん。子供じゃない言うんやったら手伝わんかい!」

 

桃香の首根っこを掴んでズルズルと引っ張ってばあさんのとこまで歩き始める。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 手伝いをし終えて、ばあさんから昼飯を頂いた後、お茶を呑んで一息つく。

 

「ふー、平和だね……」

 

「せやな、数年前から賊が現れることも災害もなく、過ごしてきたんや。他の村ではこんなのないんとちゃうか?」

 

「あはは、そだね。……でもね、友くん」

 

 友のジョークを笑いながら答えた後、少し暗くなった。

 

「村の外では、人を傷つけたり、悲しませたりする人たちがいる」

 

「……」桃香の真剣な話を黙って聞く。

 

「私はね?そんな人たちを救いたい。それだけじゃない、民が賊になってしまった人たちも救いたい。おかしいよね、人を殺した賊と賊によって殺された人が仲直りする訳じゃない。むしろ復習に燃えてしまうかも。でも、誰かが救わないと負の連鎖は続くばかり。私はそれを黙って見ていたくない。皆が笑って暮らせる国を創る。そのためにはどんなことがあっても諦めたくない、ううん、諦めない。それが私の夢、だから」

 

 桃香は小さい頃からずっとその夢を叶えたいと、努力してるのは知ってる。皆が笑って暮らせる国……。それは不可能に近い。友や家族、恋人が失っても笑うことが出来るだろうか。否、無理だ。皆、心のどこかで復讐心を持ってる。桃香は恐らく、そのことを十分に理解していないと思う。誰かを失う経験がないからな。

 

「簡単じゃないで。人はそこまで良くできてるわけとちゃう。大事な人が殺されたらもう、笑えなくなる。賊にだって家族はいるやろ。そいつらが殺されたら、一生復讐として生き続けるかもしれへん。いつか、桃香はそいつらに殺されるかもしれへんで?あんたは、剣を持って斬れるか?」

 

 桃香はビクッと震える。そして悲しい表情が出る。立ち上がったあと、俺と正面に向き合い、目を合わせたあとスカートの裾をぎゅっと握る。

 

「それは……分からない。でも、このままじっと見てるだけじゃ嫌なの!」

 

「……」

 

「私は……、わたしは……」

 

「もうええ」

 

「え?」

 

「笑って暮らせる国、誰から見てもアホちゃうかと、嘲笑うなろな。こんな時代や、殺らなければ、殺られる。弱肉強食や。でもな、そんな時代でも皆平和を願ってる。心の底から笑いたいや。……桃香、俺はな桃香と出会ってから笑えるようになった。心の底からな」

 照れ臭く頭をポリポリと掻く。

 

「なんていうか、桃香には……、誰かを救う力がある。だがな、その力は武力とか知力じゃないんやわ。魅力言うやろか。ま、言葉にはでけへんけどそんな力がある。」

 

「力……」

 

「なんか、これ以上言うのめんどくなったから簡潔に言うわ。例え、あんたが何処にいこうが、俺は最後まで付き合うたる。地獄の果てでもな」

 

 俺はガキの頃桃香に救われたこの命を桃花に捧げてやる。何故なら……。

 

「友くん、ありがと」

 

 この笑顔を守るために

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