劉備玄徳を支える者   作:友は屍

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短いです。


関羽と張飛

「失礼、少しよろしいでしょうか」

 

「ん?」

 

廖化はいつも通りに自分の仕事をこなしている途中、綺麗な目をして男なら誰もが振り向くような美しい女性だった。と、隣には子供がいた。

 

 美しい女性は腰より長い髪、彼女の身長より長めの青龍刀を片手に持つ。そしてもう一人は子供だが、片手には柄が長く、先の刃の部分が蛇のようにくねくねと曲がっている矛で一丈八尺以上もある。

 

「なんや、あんたら」

 

「我々は旅をしている者です」

 

「旅人か」

 

「はい、それで失礼ながらもここには宿がありますか?」

 

「残念ながら、ここはあらへん。貧相な村やからな。泊まる所を探してるんか?」

 

「はい、ここまで街や村に出会うことがなかったので野宿していました」

 

「そうか、ほな着いてき」

 

 二人を相手が誰だろうと優しい甘ちゃんの所に連れていく。

 

「それにしてもこんな時代やのに旅をするなんてあんたら度胸あんな。俺やったら賊に簡単に殺られるわ」

 

「いえ、たまたま賊に遭うことがなかったので」

 

「遭ったとしても鈴々がやっつけるから大丈夫なのだ!」

 

「ほー」

 

 廖化は武人でないため、相手の力量を測ることなどわからないが、二人は賊を倒すことは容易いだろう。

 廖化は一応賊を倒す力を持っているが、二人に勝てないと思った。

 

 二人を甘ちゃんの桃香まで連れていき、泊まらせてやれと廖化が言うと、「いいよ!大歓迎だよ!」嬉しそうに快諾してくれた。

 

「ほな、俺は仕事あるからこれで失礼するわ」

 

「あ、うん。頑張ってね!」

 

「そっちもな。サボんなよ?」

 

「サボらないよ!」

 

「嘘つくなや、子供たちから昨日遊んだって聞いたからな?」

 

「ギクッ、ば、ばれてた?」

 

「バレバレやから」

 

「お二人は仲がよろしいですね」

 

「お姉ちゃんたち付き合ってるみたいなのだ!」

 

「付き合っ!?いや、別に、そ、そんなんじゃないよ!」

 

「せやで、嬢ちゃん。こいつとはガキの頃からの付き合いやから。そいうのはないで

 

 桃香は顔を真っ赤になって俯くが廖化は顔一つ変わらないでしれっと答える。

 

「……」

 

「な、なんや」

 

「べっつに!!ふんだ!!」

 

 ご立腹の桃香に廖化は頭の上に???を付けて首を傾げる。

 そしてこのまま桃香たちと別れた後、仕事に戻る。

 

 

ーーーーー 桃香 視点 ーーーーー

 

 友くんと別れた後友くんの鈍感さにため息がつく。

 

「ふふ、大変ですね」

 

「お兄ちゃんはにぶにぶなのだ」

 

「そうなんだよ、友くんは本当ににぶにぶだよ!」

 

「あ、とりあえず私の家まで案内するね。自己紹介はその後でしよ!」

 

「はい」

 

「わかったのだ!」

 

 家に着いて腰を下ろした後一対二になる。

 

「じゃあまず私から、姓は劉、名は備、字は玄徳っていいます」

 

「私は、姓は関、名は羽、字は雲長と申します」

 

「鈴々は、姓は張、名は飛、字は翼徳なのだ!よろしくね、劉備お姉ちゃん!」

 

「うん、よろしくね、張飛ちゃん!」

 

 自己紹介した後、これまで旅してきたこと。そして、関羽と張飛が出会ったこと。旅をする理由など、劉備からはこの村のこと、廖化のこと、この時代を変えたいことなどをした。色々な話をして盛り上がり、気づけば昼から夕暮れに変わっていた。

 しかし、桃香は今日の仕事を終えていない。つまり、またサボったのである。では、そのサボった仕事を誰が後始末するか……。

 

「いやー、楽しそうですな。劉備どの?」

 

「ヒッ!?」

 

 桃香の頭に手を置かれた。いや、握られた。桃香はビクッと震え、何!?と思ったが、瞬時自分の過ちに気づいてしまった。

 

「と、友くん……」

 

 人形のように後ろを振り向くと、にこにことしている廖化がいた。ただ、いい意味でにこにことしている訳ではない。廖化は桃香の仕事の分まで働かされたので、いつもより倍になったのだ。

 廖化の後ろに鬼が見えるのは気のせいだと思いたい。

 

「いや、あのね?関羽さんと張飛ちゃんとお話が盛り上がってね?それでね?そのー、忘れたと言いますか……」

 

「ほほう、つまり、サボったんやな?」

 

「は、はい……」

 

 堪忍袋の緒が切れた音がした。

 

「とぉうぅかぁああああああああああ!!!!」

 

「ご、ごめんなさいぃいいいいいいい!!!」

 

 ちなみに、関羽と張飛は桃香の母の手伝いをしていた。

 

 これが、劉備と関羽、張飛、そして廖化の最初の出会いである。

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