To Be Continued?   作:葵_

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このたびは、更新予定日を4日もオーバーしてしまってほんっっっとぉーーに、ごめんなさいでした!!
いやね、3話目が書けてなかったわけじゃないのよ?前話の後書き見てもらえれば分かると思うけど、先月の更新の時点で3話目は出来上がっていたのよ!
でもね、聞いて。僕受験生。おーけー?そんで、10/12試験日。おーけ?
結局、試験の準備に終われてて10月入ったこと忘れたってわけよ!
............はい、超ごめんなさい。

レールガン2期終わっちゃったね...。フレンダ可愛いよ、フレンダ! 最愛も超可愛いよ! 麦のんカッコいいよ、麦のん! 

では、本編どうぞ。


03 レティシアと再来の白夜叉

ノーネーム本拠を後にした十六夜たち御一行は、サウザンドアイズ7桁東外門支店へと向かっていた。

 

「んー! んー! んんーー!!」

「.........解いてあげないの、あれ」

「今解いたら何を言い出すかわからないから」

 

先頭には、(まさかり)の代わりとばかりに縄で括られたジンを担いだ十六夜が。担がれたジンの口元には猿轡の代わりにボールギャングが噛まされている。

その後ろには呆れ顔の廻、にこにこと楽しそうな表情をした飛鳥と、いつも通り表情の読めない耀が続く。

ちなみに、廻も先ほどまで意識がない状態で耀に担がれていたのだが、意識を失う直前の出来事については特に覚えている様子はなく、十六夜の『これから楽しい祭りに行くから強制参加な(眩しい笑顔)』であっさり納得。現在、実は黒ウサギが怒り狂って自分たちを探しているなどとは思ってもいまい。

そんなやりとりを後に暫く無言が続くが、廻は昨日箱庭に来たばかりなので、猫耳のおじさんや犬耳の少年、所謂(いわゆる)獣耳の男(けものみみっこ)が通るたびに物珍しそうにその後ろ姿を目で追いかけていた(その心はもちろん、『誰得なんだろう?』である)。

 

そのまま進むこと数十分。道の先には向かい合う双女神の旗が見え始める。そここそが、目的地である〝サウザンドアイズ〟の7桁東外門支店である。

 

「おじゃましまーす」

「お帰りくださいませ、お客様」

「「「.........」」」

 

絶句。軽快な口調とテンポで暖簾(のれん)を潜ろうとした十六夜に対して、プロバスケ選手もかくやというスピードでそのあいだに自分の体を滑り込ませるサウザンドアイズ女性店員。

 

「.........ん? あの人、今やんわりと帰れって言わなかった?」

「メイド風を装っておいて、よく聞くと来店拒否...流石、訓練された店員は違うわね」

「飛鳥、それちょっと違う」

 

あれ? と、首をかしげる廻。ゴクリと生唾を飲む飛鳥と、黒ウサギがいないために空いたツッコミ枠に収まろうとする耀。

女性店員の接客態度にまさに三者三様のリアクションを見せた。

行く手を阻むように目の前に立つ女性店員に十六夜は、懐から一枚の封書を出して見せる。

 

「.........名無しの甲斐性無しからの恋文は受け取らない主義ですので。申し訳ないとも思いませんが、このままお帰りください」

「......ほぅ? ここぞとばかりに曲解か。よろしい、ならば戦争だ」

 

差し出した封書の表面には〝火龍誕生祭〟の文字が。裏面にはサウザンドアイズの旗印である、向かい合う総女神の紋をあしらった封蝋が押されている。どこをどう見れば恋文などに見えるのか、箱庭に来て一日しか経っていない廻にも、十六夜が目の前の女性を睨む理由も何となくわかる気がした。

 

「............はぁ。オーナーは自室にいると思うので、どうぞ上がってください」

 

溜息交じりに言う女性店員。客として不当な扱いを受けたのはこちらのはずなのに、なぜ被害者ぶっているのか。

 

「まったく、常連さんにはもう少し愛想良くしたほうがいいんじゃなくて?」

「常連とは、お金を落としてくださる方を指すのです。ギフトの換金しかしない人は取引相手と言うのですよ」

「相変わらず商売気の無い店ね」

「元々名無しお断りのお店ですので」

 

飛鳥と女性店員が舌戦を繰り広げる中、十六夜、廻、耀の3人はゆっくりと白夜叉の自室を目指して歩いていく。

 

「ねぇ、さっきの店員さんが言ってた『名無しお断り』ってどういう意味なの?」

「どういうって、そのまんまの意味さ。昨日、黒ウサギから〝名〟と〝旗印〟の話は聞いただろ?」

「えっと......〝自分の領地(テリトリー)を主張する際に必要な証で、箱庭に申請しなければならない。何かしかの理由によりソレがない人たちのことを総称して〝ノーネーム〟と呼ぶ〟...だっけ?」

「うん、それで正解。私たちのコミュニティは昔はかなり大きなコミュニティだったらしいんだけど、数年前箱庭の〝天災〟に襲われて〝名〟と〝旗印〟を奪われちゃって、今は〝ノーネーム〟なんだ」

「〝天災〟...えっと、〝魔王〟でしたっけ...」

 

記憶を手繰り手繰りに質問を重ねる。

 

「そ、〝魔王〟。〝主催者権限(ホストマスター)〟という、ギフトゲームに強制参加させることができる権限を悪用する連中のことだ」

「で、話は戻るがの。私たち〝サウザンドアイズ〟は、ほかの大規模商業コミュニティと特製の紙幣を使ってギフトゲームを行っていてな。その流通数を競うもの故に、身元の保証が効かぬノーネームとはあまり取引が出来んのだ」

「なるほ―――って誰!?」

 

背中からかけられた声に振り向くと、そこにいたのは銀髪に黒い角を生やした――

 

「美少女だ」

「......はぁ」

 

廻の口から間の抜けた声がこぼれる。

誰と問いて美少女と答えるこじんまりとした少女がいた。

 

「えっと、美少女さん...でいいのかな? 美少女さんはココの人なの?」

「うむ。私がこの〝サウザンドアイズ7桁支店〟オーナー、白夜叉だ」

 

『おー、なー...?』と、疑問の声が上がる。

 

「見た目はロリだが中身はババア。その名も――」

「誰がババアだ、誰が。まったく、おんしも大概失礼なやつだな...」

 

やれやれと溜息をつく白夜叉に、十六夜はヤハハと笑いを返す。

 

「白夜叉、部屋にいるって聞いたけど、どうしたの?」

「いや、なに。そろそろおんしらが来る時分だと思って、持成しのためにスタンバろうとしたのだが、どうにも入れ違いになってしまったようでな。こうしてあとから戻ってきたというわけだ」

 

それで、と廻に視線を向ける。

 

「こやつは誰だ? 新しい同士...と言うのは考え難いか...。それと、ジンは何をしてそんなことになっておるのだ?」

「詳しい話は飛鳥も揃ってからにしたいんだがそれでいいか? こっちも少しばっかし頼みがあってな」

「ふむ...。よかろう。なら続きは奥の和室で行うとしよう」

 

白夜叉は、何か面白いものを手に入れた子供のような笑みを浮かべ、パンッ! と、小気味のいい音を響かせながら扇子を閉じた。

 

 

* * * *

 

 

「さて、ではそちらの事情を聞かせてもらおうか」

「事情といっても、そんなに大したもんじゃないさ。コイツの名前は鴉野(カラスノ)(メグル)昨日何者かが箱庭に召喚した異世界人だ」

「よ、よろしくお願いします」

 

簡単に紹介された廻は、部屋の調度品から白夜叉が少なくともただの自称美少女ではないことを悟ったのか、若干緊張した面持ちで頭を下げる。

 

「で、ジンが縛り上げられた挙句に猿轡まで噛まされていたのはいったい何なんだ?」

「「「ノーコメントで」」」

 

フンス! と、胸を張って言い切る問題児3人。廻は立場の高そうな白夜叉相手にこんな態度をとっても怒られないのかと、内心びくびくしていた。

因みに、ジンの拘束は全て外されている。真面目な話をしようというのに、その傍らで縄でぐるぐる巻きにされているという、ギャグのような格好をしたのがいるのは些か以上に緊張感に欠けるという、十六夜なりの配慮だ。

 

「失礼します。オーナー、お飲み物をお持ちしました」

 

トントンと、軽く(ふすま)がノックされ、女性店員が顔を出す。

お盆に載せたコップを白夜叉と十六夜たちの正面に配膳し、順に水差しから水を注ぐ。

廻が「ありがとうございます」と、礼を言ってコップを傾ける。喉を通り過ぎていく水は冷たく、ここに来る道中で火照った体を程よく冷やしてくれた。

 

「......あぁ、それと、あなたたちにはお客様が見えていますよ」

「お客?」

 

女性店員の言葉に耀が首をかしげる。自分たちのコミュニティでの来客ならまだしも、〝サウザンドアイズ〟のコミュニティに出向いてまで自分たちを訪ねようとする相手には全く心当たりがない。

女性店員が、白夜叉に「通してもよろしいでしょうか」と確認を取り、白夜叉が頷く。まるで、誰が訪ねてきたのか概ねわかっているかのようだ。

「失礼する」と、声がかかり、襖が開かれる。そこには、綺麗な金色の髪をしたメイド服の少女が立っていた。

 

「レティシア...?」

 

耀と飛鳥が驚きの表情を見せる。

 

「よお、レティシアじゃねーか。いったいこんなところまでどうしたんだ?」

「どうしたもこうしたもあるかっ!!」

 

焦る二人を横目に、ヤハハと笑いをこぼす十六夜。対するレティシアは、見れば目じりに涙を浮かべ、心なしか少しだけ震えているようにも見える。

 

「主殿がこんなものを残していくから、黒ウサギは狂化して追いかけて行ってしまうから......」

 

十六夜たちの残した〝契約書類〟を開いてみせる。そこにはあるべき署名と捺印がなく、レティシアが現在ゲームに参加していない事が伺えた。

 

「ほんとうに...しんぱい、したのだぞ...!!」

 

俯き、涙を拭いながら十六夜の腰のあたりへとしがみつくレティシア。

 

「......ッ!? ダメ、十六夜くん! レティシアから離れて!!」

「遅いッ!!」

 

突如、黒い影が渦巻いた。それはレティシアを中心に、飛鳥、耀、契約書類を掴み取る。

―――そして、ゲームが終了する。

 

『勝者:レティシア=ドラクレア及び黒ウサギ。〝契約書類〟は以後、命令権として使用可能です』

 

レティシアが開いたときは間違いなく署名も捺印もされていなかった〝契約書類〟には、しかしそれがあった。

―――〝契約書類〟とは、もちろんギフトゲームの取り決めを行う際に使われる書類だ。それが交わされるとき、手元にペンの類がないこともあるだろう。そんな時のために〝契約書類〟には、思念による執筆作業を可能とする機能が備わっている。

今回、レティシアは契約書類への記入を行わず、嘘泣きを用いて十六夜の動きを止めた上で思念により署名をし、影のギフトにて捺印、ゲーム開始と共にクリアしたというわけだ。――影のギフトで動きを止めたに過ぎない飛鳥と耀も捉えたことになっているのは些か納得いかない気もしないでもないが、そこは箱庭中枢の判断だ。間違えということもないだろう。

 

やれやれ、と頭を降る十六夜。

 

「レティシア、俺の負けだ」

「うむ、私の勝ちだ。主殿」

 

それを受けてレティシアは、ふふん、と得意げに胸を張った。

 

「ちょ、ちょっと十六夜くん!? なんであっさり捕まってるのよ!」

「まぁ、いいじゃねえか。そもそもの目的は黒ウサギとレティシアを北の大祭まで呼び出すことなんだし、それ自体はもう達成したも同然なんだ」

 

ゲームで十六夜が負けたのもそうだが、そもそもとして逃げる事すらしないということに対して飛鳥は非難の声を上げる。

それを軽くいなして、十六夜は真面目モードへと思考と表情を切り替えた。

 

「さて、こっちの事情は話したぜ。次はお前の番だろ? 白夜叉」

 

その言葉に白夜叉は少しの間虚空を見つる。

明確に「話がある」と言ったわけではないが、〝境界門〟を使うほどの蓄えが無いことを知ってるであろう白夜叉からの招待状だ。それに関して自分たちに何かしらの要件があることは容易に想像がつく。それに何より、やはり過去にもあった出来事だ。この先の展開も全て知っている。

 

「そうだな、まずは.........」

 

虚空より戻した視線をジンに合わせ、一言。

 

「魔王を打倒するというのは、コミュニティの長としての方針ということでいいのか、ジンよ」

 

そう、問いた。

 

 




うぃ、すこーしずつ。1巻に比べたらすんごくすこーしずつ物語が動いていく。
............次話の冒頭にはペストちゃん出しちゃおうかな...((チラッ

そして、次話か、次々話にはカイくんのギフトが初御披露目! その気になるお相手は....!?

ではでは、ウエディングアリサちゃん取れなくていじけている葵でした。
 Ps.そろそろ艦これに完全移行しようかな.....
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