黒死斑の魔王(ブラック・パーチャー)と共に異世界へ 作:ヴィヴィオ
コルネリウス(主人公)
ジャンヌの後処理として許可を貰ったのでガチャを起動する。行う場所は円卓がある玉座だ。リスキーダイスを使いたいが、現在、殺しても良い者は居ないので使えない。領地に引きこもっているのだから仕方あるまい。しかし、資金はペストから一億も引っ張て来たので問題ない。ちなみに許可を貰ったというのはこれだ。財政管理はペストの担当だからだ。俺が管理するとガチャに消えるのは明白だからな。
さて、玉座に座りながら空想ガチャを起動する。すると、普通のガチャ以外にも新規でガチャが追加されていた。それは作品別ガチャ。この名前からも分かる通り、作品で別けられているようだ。現在、使用できるのは【Dies irae~聖槍十三騎士団~ガチャ】のみだ。
「ふむ……このガチャの解放条件はこれか。存外、難しいものだな」
「イエス、マスター。三つの条件は厳しいかと」
わかりやすく言えば、その作品のキャラクターカードを二枚以上所持する事だ。これはラインハルト・ハイドリッヒのインストールカードとキャラクターカードを所持しているので一番目の条件はクリアした。
二番目の条件は国家すら滅ぼしてしうると言われた魔人と呼ばれる彼らと同等以上の戦闘能力を有した者を三人以上揃える事。こちらはジャンヌ、ペスト、キャロルが居るのでクリアした。
三番目として聖槍十三騎士団またはそれに類する組織を結成する事。こちらは聖槍十三騎士団の制服とジャンヌに作らせた軍部でクリアだ。
よって、このガチャが解放されたようだ。
というか、聖槍十三騎士団にはまともな奴が殆ど居ない。どいつもこいつも狂った連中しか居ない。はっきり言って碌でもない連中だ。下手なのを引いたら、それこそ目も当てられない。メルクリウスとか、カール・クラフトとか。自称吸血鬼とか小物とかもな。
必要資金は1回1千万。魔結晶では10個。10連も当然ある。初回の10連はEX一枚確定のようだ。魔結晶はモンスター狩りで1060個溜まっている。これは魔石をキャロルの錬金術で魔結晶にして貰った為だ。魔の森のモンスターをほぼ狩り尽す勢いで行った為、もはや魔の森と言えぬ場所となっている。残っているのは食用や使い道に向く者達だけで、それ以外は根絶やしにした。繁殖も管理して個体数の回復にも努めている。魔石も出来る上に食料にもなる。大変便利だ。
「マスター、引かないの?」
「引くに決まっておるだろう」
「ん……」
膝の上に頭を乗せているエセルドレーダを撫でてからガチャのボタンを押す。先ず資金は勿体ないので初回の10連は魔結晶で行う。まあ、魔結晶の方が価値が高いだろうが、キャロルの手間賃が掛かっていない分だけ格安だ。
「光った」
「ああ」
ゲーム内で見た黄金錬成の魔法陣が展開され、カードが排出される。出て来たのは白、黒、金、白、金、銀、虹、虹、黒、黒。白がノーマルで、黒がレア。銀がSRで金がレジェンド。虹がEXだ。
「よもや、EXが連続だと……?」
「何が出たましたか?」
「ふむ……ある意味ではまだましか」
引いたEXは聖槍十三騎士団・黒円卓第八位ルサルカ・シュヴェーゲリン。魔名は魔女の鉄槌(マレウス・マレフィカルム)。聖槍十三騎士団・黒円卓第九位エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ。魔名は魔操砲兵(ザミエル・ツェンタウァ)。どちらもインストールカードであり、女性だ。
ルサルカはラインハルトにすら幸の薄い少女と言わしめたほどの少女だ。魔女ではないのに、村人の嫉妬から魔女にされた上、夫に裏切られて殺されかけたところ、メルクリウスに本当の魔女にされてしまい、十代前半の少女の姿で固定され数百年の時を生きている。拷問が趣味であり、聖遺物はエリザベート・バートリーの拷問器具である。様々な拷問器具を形成でき、拷問器具が1つや2つ破壊された程度ではルサルカ本人への影響は殆どない。 また、彼女は生粋の魔女である為、己の影に他者の魂を込める事で影を怪物と化し、それを操作する魔術、食人影(ナハツェーラー)も持ち合わせている。食人影(ナハツェーラー)と拷問器具を合わせて拷問城の食人影(チェイテ・ハンガリア・ナハツェーラー)は追いつけないなら先に行く者の足を引っ張りたいという彼女の渇望を具現化したもので、 影を踏んだ者の動きを完全に封じる効果がある。本来は喰らったら詰みなのだが、化け物連中を相手にしている為に結構破られている。
エレオノーレは代々騎士を輩出してきた名門貴族に生まれ、ラインハルトの悪魔的な力に魅せられて、ラインハルトに絶対の忠誠を誓う。その後は魔道へと落ちると、その才を遺憾なく発揮して彼の近衛となる。聖遺物は武装具現型の極大火砲・狩猟の魔王(デア・フライシュッツェ・ザミエル)。ドーラ列車砲を素体とする超巨大な聖遺物で凄まじい火力を誇るが、幅7m・高さ11m・奥行き47mという巨大さ故に形成される事は滅多になく、普段は空中の魔法陣から炎熱の砲弾を発射する活動位階の能力のみを使用する。とはいえ一番弱い活動位階の砲撃ですら、創造位階の相手を一瞬で消し炭にできる威力を有する。 また、この列車砲を運用するには砲の制御のみで1400人程度、砲の護衛や整備などのバックアップを含めると4000人以上もの人員を必要とした。その為、列車砲を運用する兵団を率いる事ができ、拳銃やパンツァーファウストなどの様々な火器を召喚可能。
「どうしますか?」
「適当に部隊にインストールするか。もうこのガチャを引く気は無いゆえな」
「どうしてですか?」
「危険すぎるからだ。エレオノーレはともかく、ルサルカは不味い。まあ、拷問官として使えるだろうが」
「監視をすれば問題ないですね」
「うむ。ジャンヌ」
『何よ?』
呼んだら一瞬で念話に返事をした。
「優秀そうな女を軍部から数人連れて来てくれ」
『わかったわ』
連れられて来た連中に試した所、インストール出来たのは赤髪のアンナとエレオノーレの姉妹だった。やはり、名前が同じだからか? だが、あちらと違ってアンナは結婚もしていなければした事も無く処女だった。エレオノーレもだが。二人は農村で奴隷狩りにあってバルテンに連れて来られて販売されていたようだ。美少女と美人の姉妹としてセット販売される予定だったようだ。どちらにしろ、幸薄い少女のアンナだった。
「二人以外は下がってよい」
「「はっ」」
アンナとエレオノーレを除いて下がらせ、改めて対面する。
「意識の混濁はどうだ?」
「はっ。問題ありません」
「ごめん、こっちはありすぎよ。なにこれ? 悲惨な目にしかあってないんですけど。それにこのメルクリウスって奴、絶対にぶっ殺す」
「おい」
「ごめん、お姉ちゃん。こほん。ご主人様、ルサルカ・シュヴェーゲリン。これから未来永劫、忠誠と愛情を誓います」
「愛情もか?」
「はい。ですから、愛人にしてください」
「アンナ」
「私は出来たら一人に尽くしたいの! あの新婚生活をやり直すのよ!」
「申し訳ございません。混濁が激しいようです」
「構わん。彼女のような美少女なら歓迎だ。もちろん、貴公もな」
あえて言うなら、こんな危険な連中を野放しに出来るか。身内にさっさと放り込んでおいた方がいい。ルサルカはともかく、エレオノーレのドーラ砲はまじでやばい。いや、ルサルカもかなりやばいがな。
「了解致しました。姉妹共々、お世話になります」
「お前達、マスターと私の邪魔をしたら殺す」
「心得た。肝に銘じておこう」
「面白いっていいたいけれど、死にたくないし了解。これからよろしくね、エセルドレーダちゃん」
「ふん」
「仲良くしろ」
「イエス、マスター。マスターのご命令とあれば」
魔王の次は魔人が手に入った。どんどん戦力を強化しようか。どこまでいけるかはわからないがな。
あえて言おう。ディレスイレで一番好きなのはルサルカです。攻略ルート、まだー? あんなバッドエンドじゃなくてちゃんとしたものを!
あと、フェイトグランドオーダーで実際にドレイクとジャックが連続出来ました。
海軍にメアリー、諜報部隊にサモンナイトの人と、ジャックちゃんが欲しいですね。